会えない間に <行間SSです…どこかは分かりますね!>
いつもキスしてる時思うんだけど、ヴォルフの唇はすごくやわらかい。
思わず夢中になってしまう感触だ。
そしてキスしてる時の顔が最高に可愛いと思う。
うっとり見とれていると、むっとした顔になって逃げられてしまった。
「見るな!」
そういいながらぷりぷりした風を装ってはいるが、ヴォルフの耳は真っ赤で
それがまた可愛いやら愛しいやらで、おれは思わず笑ってしまった。
「風呂入ろうぜ」と誘うと、ぷりぷりした顔のままで「ぼくは早く寝るんだからな」と
小さな声で言う。
でもおれとしては、かなり寝かせてやれそうに無い感じ。
脱衣所で服を脱いで、久しぶりにでかい風呂につかった。
湯加減もちょうど良くて気持ちいい。
隅に寄りかかってから、ヴォルフを引き寄せて背中からくっついてみた。
白いうなじがまぶしくて、ついつい吸い付いてしまう。
特に抵抗することもなく、身をあずけながらヴォルフがつぶやいた。
「ユーリ、コンラートが作った球戯場のある村な…」
「ん?」
「最近大人たちも交じって、玉遊びに興じているらしいぞ。
近隣の魔族の村にも広がってきて、今度練習試合もすると言っていた」
「え!ほんとに!?マジで??」
「ああ。本当だ。今度…見に行ってやれ」
「へへ…嬉しいなぁ。じゃほんとに国技にするの夢じゃないカモ」
嬉しそうにそてるおれを見て、ヴォルフも笑っていた。
きっとおれのこんな反応が見たくて、がんばってくれてんだな…と思う。
おれはそんな婚約者がたまらなく愛しくなって、ぎゅっと抱きしめる。
お湯の中で、ヴォルフの滑らかな太腿に手を伸ばして両足を開かせた。
そしておれの膝の上に乗せる。
少し身構える彼の背中にキスしながら、右手を中心にそえた。
「ぁっ…」
ヴォルフは小さく息を漏らして、おれの胸に身を預ける。
これから与えられる快感に、少し緊張してるのか少しこわばっている様子だ。
おれはうしろから右頬に口付けて、ゆっくりと手を動かす。
「ん…ん…」
可愛い吐息を聞きながら、敏感な先端をコシコシと刺激するとぶるっと震える。
そして開いてる左手で、胸の突起をやさしく引っ掛けるように繰り返し刺激してやる。
「ああっ」
ヴォルフは耳と左の乳首への刺激に弱い。
ひっかける指をさらに早めたり、やさしくころがしたりしていると、右の手中のものが
どんどん高まっていくのわかる。
「ふっ…んあっ…」
声がだんだん震えてくるのといっしょに、白いものが少しづつ溢れてくる。
先端のぬめりが良くなってきたのを確認して、右手を離した。
そして、さらに奥をさぐる。
「な…っ」
与えられる筈だった、前への刺激がなくなり懇願の目を向けられるが
「自分でしちゃだめだからな」
と、ヴォルフの両手を前から外した。
「なんだと?」
とたんになみだ目でにらみつけて、体を回転してくる。
向かいあいになった。怒った顔も可愛い。
そんな姿を見ていると、おれもどんどん高まってくる。
ので。なにか文句を続けられる前に、唇をふさいでしまおう。
「っんぅ…んっ」
ナイスタイミングで、自分から向き合いになってくれたのでおれは
左手を添えて、右の中指でヴォルフの後孔をつついた。
「んんっ」
びくりと肩を震わせるものの、唇はおれにふさがれているので
動きがぎこちない。
おれは緊張が解けるのを待って、ヴォルフの中に指を滑り込ませた。
「はあっ…はあっ……っう!」
ゆっくりかき混ぜながら、指を増やていく。
そして、前立腺のあたりを何度も繰り返して刺激してやると、前のほうが
びくびくと反応した。
お湯と快感で上気したヴォルフは、色っぽいあえぎをもらして
おれにしがみついてくる。
耳たぶをはみながら華奢な腰を持ち上げて、指で入り口をなぞるように広げた。
そしてヴォルフをおれの中心に誘導して、ゆっくりと腰を密着させていく。
「…んうっ…あ…ぁぁあ!」
半分ほど入れたところで、一度腰をひかせた。
「っ …ひっ」
腿の筋肉に緊張が走り、ヴォルフはなんともいえない艶っぽい表情になる。
挿れるときより、抜くときのほうが感じるらしい。
この顔は、絶対に誰にも見せたくない顔だ。
少しの間浅いところで、ゆるゆるとした刺激を繰り返し与えてやると、切なそうに顔をゆがめた。
ヴォルフのものはまだ張り詰めたままで、おれの腹に当たって震えている。
「気持ちいい?」
「っつ…ばっ馬鹿っ!! あっ…」
ぎりぎりのところで焦らしていると、抗議のことばが返ってきた。
「は…早くしろ!…う、このっ…へな…うあっ!」
なきそうな表情にたまらなく欲望を掻き立てられて、おれは一気にヴォルフの腰を
落としながら、下から自分のものを突き上げた。
「あああああっっ!! …あっ…あっ…あっ…」
そして本能のままに突き動かしてかき回す。
その中のある一点をえぐると、大きくのけぞって痙攣する。
今の刺激でヴォルフのものは限界をむかえたらしく、先端から白い細い液体を
吐き出しはじめていた。
こうなると、一気に吐精できないぶん長い快感が続くことを知っている。
おれは、たまらず逃げそうになる細い腰を引き戻して、さらに攻め立てた。
するとヴォルフは涙をうかべて、全身を震わせながら、おれを締め付けてくる。
右手で左の乳首をぐりぐりと潰したら、中も外も大きく痙攣した。
おれがもっと成熟した大人なら、ヴォルフをいたわってやれたと思うけど
いまのおれにそんな余裕は無い。
お湯を波打たせながら、あえぐヴォルフを離せず結局そのあと風呂をでで
ベッドに移っても無理をさせてしまった。
結局明け方、疲れ果ててぐったりしているヴォルフを、もう一度風呂に入れて
着替えさせることに…。(この頃にはヴォルフはもう寝ていた)
それからでかい魔王ベットに横たえて、抱きしめておれも眠りについた。
表のSS…ラストに続きます。
…て、いつもに比べて長い…ですね。
☆マーク5にしないとだめかしら〜〜…おろろ…