昭和44年、初代理事長兼園長の井上京氏は新間の地主花村昇次氏より土地の協力を得る事ができ、この地に幼稚園を設立し、自分が理想とする幼児教育、自然の中で逞しく、生き生きと活動でき、子どもが大人になったときに精一杯生きる事が出来る子どもの育成を目標に、すくすくと育つ杉の木にたとえ【杉の子園】と命名しました。将来学校法人化を目指し無認可幼稚園として出発し、幾多の難関を乗り越え昭和50年学校法人としての認可を受けました。
その後たくさんのな方々からの協力も有り、様々な苦境も乗り越えられる事ができ、平成14年には旧静岡市内でも比較的早く耐震補強工事を実施しました。
平成21年度には最後の木造園舎も取壊し、管理棟及び保育室も新設、そして平成27年4月より新たな取り組み【幼保連携型認定こども園】として乳児室及び給食の調理室を建て、管轄も内閣府となり新たな出発をすることができました。
最近では卒園児達のお子様が入園をし、親子2代のジュニアとして園生活をおくっています。平成27年は昭和に換算すると昭和90年、西暦2015年、開園当初の昭和44年は1969年で4月現在で46年目を迎えています。来月5月17日は当初開園日で翌日18日からは47年目を迎えます。第1期卒園生の方々は昭和39年生まれの方々です。そのうち卒園児の方々の3世が来て下さることを当分の目標にしていますが、最初の3世の方が入園されるのは多分10年くらい先かと思っています。
約50年の日々を過ぎ、時代もさまざまに変化しています。人々の生活様式、価値観、各地域の景観、でも人々の親子の絆、親の子に対する愛情は今も昔も変わらないと思っています。開園当初いうよりも昭和から平成になる頃までは、母親が専業主婦で子育てをするのが主流でした。時代の流れと共に両親がそれなりに働くことが当たり前になった今、やはり乳児を預かる事も幼稚園として幼児教育としての流れの中で必要と考えました。無認可幼稚園から当時の文部省認可の幼稚園そして文部省も文部科学省になり、幼稚園も内閣府管轄の認定こども園に移行してきました。
静岡市も政令指定都市となり、旧静岡市も清水市、由比町、蒲原町と合併し、葵区、駿河区、清水区と移行しています。幼稚園としての幼児教育も時代の変化に追い付かなければなりませんが、例えば平安時代の子育ても幼児教育も、現代の子育て幼児教育と変わらぬものもあります。それは人の心、親としての気持ち、社会人としての気持ち、そんな人間の心は、愛情は変わらないと思います。そんなことを大切に、杉の子は開園当初から現在に至るまで、そして未来に向かって進んでまいります。これからもよろしくお願いします。
開 園 昭和44年5月17日 2名でスタートしました。
法人化 昭和51年4月1日より学校法人新間杉の子幼稚園
認定こども園 平成27年4月1日より幼保連携型認定こども園