第19話 19世紀の釣鐘

19世紀の釣鐘
重さ37kg
直径50.5cm高さ60cm
YOKE ・4 エンボス表示・ 1889

C.S.BELL& CO.
HILLSBORO O,.

*ガリバー・ビールジョッキー


An antique bell

引き続き釣鐘の話題で、前回は大きさ、今回は古さで迫ってみました。私のコレクションの 古鐘は、その釣具部分に浮き彫りされた文字よると、1889年(明治28年)にアメリカの オハイオ州ヒルスボロのCSベル会社製と読めます、4番は製造番号でしょうか。 鐘の構造は製造がアメリカなので、オランダ製と同様、釣り球は揺らさず、 鐘を胴ごと振動させて鳴らすシステムです。ずっと昔、この鐘を入手した動機は、 倉庫を改造してライブハウスを始めた折、ある建設会社の社長より「うちの会社の 倉庫に元教会の鐘があり、ライブハウスの終始のベルにはもってこいだ」と言うので、 詳細を尋ねたところ、「静岡県内で教会を建て直すについて、牧師から要らないものは 全て処分して欲しい。」と頼まれて、そうしたが、鐘だけは雑に処分する訳にはいかない, なにしろ神様が絡んでいる品物だから。」と言うので、私も神様に逆う訳にいかず、 譲ってもらい、ライブハウスのベルとして、お客さんにも大変受け、喜んでもらえました。 *一時、鐘をワイン樽の上に開閉式に取り付け、ガリバーのビールジョッキとして活躍した 時期もあったが、大分以前から、教会の鐘も電動式になり、インターネット情報によると、 19世紀の鐘達は故郷アメリカでも博物館で体を休める年齢のようで、私もたまに、 古き穏やかな時代の鐘音を聴くのを楽しみにする程度で、休息を与えています。

20話 :世界お茶まつり2007

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