電気保安のページその3
キュービクル内の事故
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A需要家が雷のためVCTのPJコン内部の白相の線が蒸発。カバーがあったため当初分からず。LBSで測定した絶縁抵抗が各相で違うため調査発見。LBS一次側の器機については、中電VCT、受電ケーブルは異常なし。ただし、キュービクル内のすべての高圧配線は取替復旧。当日は土曜日の夜のため、工事業者が休み或いは終業後のため、人の手配が付かず、苦労をする。お客様の知っている工事業者がようやく手配できホッとする。他の需要家では電気主任技術者が留守ため宿直者が再投入したため、波及事故となったと後で聞いた。 |
LBSの投入刃及び一次側刃受けは、赤相及び白相は蒸発或いは溶解。二次側赤相から変圧器PC一次までは蒸発。赤相パワーヒューズは破損。高圧側はその他異常なし。 送電後、低圧側もテレビが映り、パソコンも動作したため問題ないとした。 但し後日、低圧側テレビのブースター回路が切断のためかテレビが映らなくなる。鉄筋の家屋のため配線のチェックが出来ず せず、改めて線を通す。 |
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臨時電力の現場において。扉の取っ手のないキュービクルを使用したため、基礎の土砂が大雨で流れ傾いたとき、扉が開き猫が侵入 コンデンサに毛を残して逃走。構内第一柱の気中開閉器のGRが動作したため、構内のみの停電で事なきを得た。丁度作業も終了直後だったため停電による支障はなかった。 |
チェックマンの依る変圧器絶縁油のチェック | ![]() |
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変圧器用PCの爆発破損。設置より半年経過した設備において事故が生じた。高圧電流は6A程度しか流れておらず、約1ヶ月前の点検では異音、異臭、温度の異常もなく正常だった。原因は不明だった。想定されることは、高圧線のより方が悪いままPCの止め口に挿入したため、押さえるネジが、素線全体を押さず素線の間に入り込んだと思われる。 |
爆発破損したPCの蓋部分。固定側及び投入側の真鍮製下部留め具は溶解して形がなかった。 | ![]() |
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省エネ業者による工事の後、主任技術者もいなく、LBSが短絡破損したため管理を依頼された。当時の原因は不明。雑草が伸び放題、変圧器は噴油後が何カ所かあり、点検すると下部に腐食による穴があった。手前にも同じような腐食穴があった。冬季でも動力変圧器のピーク負荷が150%程度あった。後日キュービクルの交換と同時に容量の増加を行った。 |
雷による熱で充填物があふれ出た例。この需要家は、鉄工所で不景気のため改修は困難なためそのまま使用。その後5年程度経つが異常はない。会員の中にも同じ症例があっった。その需要家では、VCBが動作しなくなった。VCBをメーカーに送り、原因の究明を依頼するが応答はない。 | ![]() |
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過熱した変圧器内部二次側。外部との貫通ポルトのネジが締まらない状態になっていた。異常温度になる以前、一相の温度が10度程度他の相より高かったため、増し締めをしたが一ヶ月も経ずに過熱損傷した。中古変圧器を使用していた。その後同容量の変圧器を使用しているが、異常はない。 |
送電時低圧側電流計が火を噴いた。原因は電圧計との結線間違い。工事業者が組んだキュービクルを使用。需要家には特に報告せず修理した。工事業者には注意を促すが、良くあると言われ驚いた。 | ![]() |
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屋内ラック変台の設備で、年次点検時発見。この需要家は主任技術者が常駐しておらず、年次点検のみ依頼されていた。このASは点検通路より大分距離があり、またバスダクトや配線類のため、通常の目視及び温度センサーのチェックが出来にくい位置にあった。停電作業で増し締めのため奥までもぐっていったので発見できた。 |
構内第一柱の気中開閉器とVCTをつなぐ線がCVケーブルの心線で工事してあったためこの状態だった。この需要家は、途中から管理を委託されたのだったが、2年後でSOGの動作不良のため交換の必要が生じ、この線の存在が分かった。この線は短く、見える側が隣の家屋で目視が出来ず分からなかった。SOGの昇柱点検は、適時行う必要があると感じた。 | ![]() |