2003 おはなしの交流会IN浜松 

2003.5.30(金) アイミティ浜松にて
 

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また出会えた おはなしの世界

 今年も、おはなしの交流会の季節…と、この日が来るのを楽しみにしていた。
 今回、私の語りはプログラムの4番目。
 始まったらすぐだなぁ…と思い、そのためにちょっと早めに出ようと思ってはいたのだが、結局会場に着いたのは始まる直前。
 どきどき…というよりも緊張感。だんだん胸がしめつけられるような感覚が…。
 今回覚えたお話を人前で語るのはこの日が初めてだったので、練習は充分にしたつもりでも、会場へ来る前に練習ができなかったこと、発声も大丈夫かしら…と少しだけ不安要素があった。
 
 今回は直前になっておはなし会に参加できなくなってしまった人が何人かいらしたそうだ。
 主催された『ちいさなおなべの会』のメンバーの方たちも、それぞれにお仕事を持っていたり、ご家庭の事情などでなかなか時間のやりくりをするのがたいへん…だから今回このおはなしの交流会を続けて行うことができたことがとてもうれしい、と挨拶されたKさんがおっしゃる。
 いろんな事情がそれぞれの身に急にふりかかり、やろうと思っていたことができなくなってしまうことは仕方がない。そこで無理をしてやったら、結局まわりの人間に負担をかけてしまうことになる…というのは、私自身もすごく感じる。
 好きなことはずっと続けていって、できる時になったらまたやればいい。肩の力をぬいて、自然に…。そうやって続けていってほしいというようなことを松岡享子さんから言われたというお話も印象的だった。

 さて、この日のプログラム。
                                                                        
 [第1部]
    1. おいしいおかゆ (「おはなしのろうそく1」/東京子ども図書館)
    2. 三人の糸つむぎ女 (「子どもに語るグリムの昔話3」/こぐま社)
    3. ボタンインコ (「ムギと王さま」/岩波書店)
    4. 黒いお姫さま (「黒いお姫さま」/福音館書店)
    5. ものいうなべ (「ものいうなべ」/岩波書店)
 
 [第2部]
    6. こすずめのぼうけん (おはなしのろうそく13」/東京子ども図書館)
    7. アナンシと五 (「子どもに聞かせる世界の民話」/実業之日本社)
    8. おどる骸骨 (「日本昔話百選」/三省堂)
    9. たにし長者 (「子どもに語る日本の昔話2」/こぐま社)
   10. リヌスとシグニ (「子どもに語る北欧の昔話」/こぐま社)

      お楽しみ…パネルシアター「たいせつな贈り物」
              手遊び・牛乳パック絵本「いないいないばあ」

 [第3部]
   11. とろかし草 (「日本の昔話3」/福音館書店)
   12.
 ミアッカどん (「イギリスとアイルランドの昔話」/福音館書店)  
   13. くぎスープ (「世界のむかしばなし」/のら書店)
   14. 産神さまの運定め (「日本の昔話2」/福音館書店)
   15. 魔法の馬 (「ロシアの昔話」/福音館書店)


 知っているお話も、あらためて「あれっ? こんなにおもしろいお話だったかしら!」と思った。
 どれも、「あ〜これも覚えたい!」というリストの中にどんどん加わっていく。ゆっくりと穏やかな語り口のお話はここちよくからだの中にすとんとはいりこんでくる。
 声のトーン、声の大きさ。――聞いているほうはかなり抑え目に聞こえるけど…実際に話す立場になると、なんだか声をはりあげているような気分になってくるし、どんなふうに聞こえているのだろうか?とすごく気になる。緊張しているので、落ち着いて…と思うとよけいに声がうわずってくるような気もしてくる。
 終わってから「いいおはなしだった」と声をかけてくださった方、どうもありがとうございます。うれしかったです。その言葉を聞くまではとっても不安で…(^^)

 ひとつ。私はこのお話(黒いお姫さま)に、勝手に一文を付け加えてしまった。
 このお話を覚えようと思って読み始めた頃、子どもたちが「なんで?」と、どうしても納得しないことがあったのだ。そこでいつもつかえてしまう。なんでそうなるの、なんでなの?といつもいつも言われた。
 昔話って「なんでそうなるの?」ってことがたくさんあるけど、たいていどの要素も受け入れられて、話が中断することってほとんどないと思う。でも、このお話だけはあとから考えてもどうも納得できない、というのが残ったのだ。それで、考えた末にある一文を付け加えてみた。そうしたら、子どもたちが「あれ??今日は意味が通じた!」と言うのだ。私自身、これを加えることで、自分の中でようやくすんなりと話の中に入っていけることができるようになった。
 しかしこのことについてはやはり、勝手にやってしまってはいけないことだと思う…。
 


 ところで昨年の『お話の交流会』のことを、私は書きそびれてしまっていた。
 プログラムだけでも書き添えておきたいと思います。
 
 2002 おはなしの交流会 in 浜松
          (2002.5.14 アイミティ浜松) 


 [第1部]                                                                   
    1. 7羽のカラス (「おはなしのろうそく10」/東京子ども図書館)
    2. カメの遠足 (「新編 世界むかし話集1」/社会思想社)
    3. 旅人馬 (「日本昔話百選」/三省堂)
    4. 大ザメと少年 (「ポリネシア・メラネシアのむかし話
                        ―大人と子どものための世界のむかし話5」/偕成社)
    5. ギーギードア (「Tne Parent’s Guide to Storytelling」 Harper Collins)
 
 [第2部]
    6. ねずみのすもう (おはなしのろうそく18」/東京子ども図書館)
    7. 森の花嫁 (「おはなしのろうそく2」/東京子ども図書館)
    8. ルンペルシュティルツヘン (「子どもに語るグリムの昔話1」/こぐま社)
    9. 源部衛淵の大なまず (「日本の昔話1」/福音館書店)
   10. すずめとカラス (「おはなしのろうそく20」/東京子ども図書館)
   11. 猿地蔵 (「日本昔話百選」/三省堂)

      
 [第3部]
   12.
 赤鬼エティン (「おはなしのろうそく15」/東京子ども図書館)  
   13. 山伏ときつね (「日本の昔話2」/福音館書店)
   14. 妖精の丘が燃えている (「子どもに語るアイルランドの昔話」/こぐま社)
   15. 豆っこの話 (「日本の昔話2」/福音館書店)
   16. 笛吹き岩  (子どもに聞かせる世界の民話」実業之日本社)

 私はこのとき、グリムの『ルンペルシュティルツヘン』を語った。
 一緒にいったIさんの反応、そしてネットで知り合ったMさんとの出会いなど、思い出に残る交流会になった。
 『ルンペルシュティルツヘン』――後半の方が得意でしょう、とKさんに言われた。…そうかもしれない。お昼に隣り同士になった方からは、「よく名前が覚えられたわね」と言われた。
 初めて大人の前で語ることに対して、始まる前はそれほどドキドキしたりしなかったのに、終わったあとで気持ちが高ぶってしまってなんだか混乱してしまい、そのあとのお話が頭にはいってこなかった。まだまだ未熟…。