作家・岡野薫子さんの世界
(2002.10.30)


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図書室の掲示板に絵画を2枚、パネルを5枚展示。そのほかまわりにパネルを8枚展示しました

 
 岡野薫子さんは東京生まれ。
 『銀色ラッコのなみだ』で有名な岡野さんですが、ご両親がとなりの藤枝市のご出身であるため、エッセイにも藤枝のことが書かれるなど、藤枝市にゆかりの深い作家なのです。

 夏休みの1日、藤枝で岡野さんの講演会と「一日だけの資料展」というのが開かれました。
 岡野さんの半生を描いたビデオが上映され、それに続いて岡野さんのお話、終わったあとサイン会。そして会場の一部屋には岡野さんに関する資料がたくさん展示されていました。
 たくさんの作品に関する資料、直筆の原稿、絵画、エッセイに登場する小物…などなど、まるで宝箱のような資料展でした。――これがたった一日で終わってしまうなんてもったいない!と思ったものです。子どもたちにもぜひ見せたかった。

 10月にはいって、朝の読み聞かせ後の話し合いの時、メンバーのひとりが「今年は去年のような原画展みたいの、やらないの?」と発言。
 「そうだね〜。…時間がもうないよねぇ、今年は。」
 最初は、もう今年は無理…って思っていたのですが、
 「岡野薫子さんだったら、いろいろ借りることができるんじゃないかしら?」と、夏休みの講演会に誘ってくれたOさん。
 
 実は担任の先生が岡野さんの描かれた絵を何枚かお持ちだという。
 きゃ! それをぜひお借りすることができないだろうか?
 藤枝の博物館にもお願いして、あのときの資料の一部を貸してもらえないだろうか?
 ――そんなところから話がふくらみ、さっそく担任の先生にこの計画を持ちかけたのでした。
 すぐにOKをいただき、博物館へも出向いて資料展のパネルを貸していただくという話を館長さんとすることができました。
 メンバーと手分けしてあちこちの図書館で岡野さんの本を借りたりして、短期間で準備。それというのも、博物館の館長さんのご好意で、夏休みの資料展のときのパネルをほとんどすべてお借りすることができるようになったからです。ありがとう、館長さん!

 

休み時間に紙芝居を上演。2回目を楽しみにして来てくれる子たちも。



 前日、藤枝の郷土博物館へパネルを借りに行ってきました。そして、午後から図書室に集合し、まずは掃除、そしてパネルを飾り付け。
 3時間くらいかかったかな?
 「あしたは見る時間がないかもしれないから…」と、職員室にいらした何人かの先生が見にきてくれました。
 評判?はまずまず。――これなら明日、保護者の人たちにもきっといい雰囲気で見てもらえるだろう…。
 
 さて当日。
 朝早い授業の間は図書室へ訪れる人もなく、休み時間に子どもたちが足を運んでくれるのを待ちました。
 子どもたちの反応が楽しみでした。
 「うわ〜、いつもの図書室と違う〜!」
 「すご〜い、きれ〜い」
 ――たくさん並べた岡野さんの著書を手にとり、読み始める子たち。パネルに一枚一枚見入る子たち。

 2時間目のあとの20分休みの時には紙芝居を上演しました。
 岡野薫子さん作の「もぐらのモック」と「もうすぐ山に冬がくる」
 図書室の畳のコーナーが子どもたちでいっぱいになり、小さいお子さん連れのお母さんも椅子にすわって見て行ってくれました。
 別の一角では岡野さんの半生を綴ったビデオを上映。「岡野さんてこんな人〜?」…岡野さんご自身が制作に関わり、実際に登場されるビデオで、すっきりとした印象のすてきな作品に仕上がっているのです。

 岡野さんの作品は「うさぎのおみせやさん」「森のねずみ」シリーズのような童話だけでなく、科学の本やエッセイも多く、見に来てくれた人たちは岡野さんの多才ぶりに驚いていました。
 お借りしたパステルの絵画、油彩の絵は会場に独特の雰囲気をかもし出してくれました。
 「ほんものはいいなぁ。」――子どもたちも、ほんものの違いってわかるのですね。

 今回の企画にこころよくご協力くださった校長先生はじめ、諸先生方、そしてパネルをすべて貸してくださった藤枝市郷土博物館の館長さんはじめ職員の皆さま、大切な岡野さんの絵画を貸してくださったY先生に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 会場に来てくださった保護者や地域の皆さま、ありがとうございました。


 
10月31日、中日新聞朝刊に、『紙芝居に児童ら夢中――岡野薫子原画展、パネル展示も」と題された記事が掲載されました。