学校図書館を考える会・やいづ
私たちのグループは、学校図書館の現状について学び、子どもたちが利用する学校図書館を少しでも利用しやすく、そして本の好きな子どもに育っていくために自分たちは何ができるのか・・・を考えていきたいと思っています。
そしてひとりでも多くの人に、司書のいる学校図書館がどう変わっていくかを知ってもらい、学校図書館に専任の司書を配置してもらうことを目指して活動していきたいと思っています。
毎月1回、(基本的に)第3土曜日午前10時から、焼津市立図書館2階視聴覚室をお借りして話し合いの場を持っています。興味のある方はどうぞご参加ください。
静岡市立長田東小学校図書館見学記
1999.6.18(金)
霧雨の降る中、「学校図書館を考える会・静岡」の佐藤さんにご案内いただいて、静岡市立長田東小学校の図書館を見学してきました。
司書のいる学校図書館を見るのは初めて!
長田東小の司書の朝倉さんは、かねがねおウワサは耳にしていたし、あのすてきな図書館だよりを発行されている方なので、図書館もさぞや…と期待していましたが、期待どおりというか、それ以上のものを見せてもらって、興奮と感動、そして焼津もこのままではいけない!という思いを新たに胸にした私たちなのでした。
* * * * * * * *
当日は10時に集合、集まったのは14、5名だったでしょうか(静岡市内、清水市からも)。簡単に自己紹介したあと、図書館へ。入り口をはいると正面にカウンターがあり、かばくんのぬいぐるみ(静岡子どもの本を学ぶ会の講座で作ったもの)と朝倉さんが迎え入れてくれます。
15分から休み時間が始まるので、子どもたちの様子を見るといいのではないか、と朝倉さんがおっしゃいます。それまでの少しの間、私たちはそれぞれに図書館の中を見て歩きました。
う〜ん、なかなか!スゴイ!!
ちょうど「里山の自然」というタイトルの写真展が開かれていて、図書館の入り口から静岡昆虫同好会の伴野正志さんという方の撮った動・植物の写真がていねいにレイアウトされ、飾られていました。時間があったらゆっくりひとつひとつ見ていきたい、と思いましたが…。それぞれの本棚が子どもたちの興味をひきつけるように、わかりやすく整理され…。
さて、休み時間がやってきた!!
待ちかねたように図書館に飛び込んでくる子どもたち。目当ての本がある場所へ、一目散。椅子に座って熱心に読む子、奥の書庫のような、本棚の並ぶ部屋で本を探す子。人気があるシリーズはリクエストカード(予約)が休み時間に何枚も書かれる。カウンターの後ろの壁にはリクエスト専用ボードがあって、カードがたくさん貼られている。「よみタイカード」というこの予約カードは、親しみやすくて人気のようだ。(今は「となりの席のますだくん」シリーズが人気だそう。うちの子たちも大好き!)
一つ一つのことを取り上げるときりがないけど、とにかくどんなことにも朝倉さんの配慮が感じられて、ここの子どもたちがうらやましい…とまたまた思ってしまうのでした。
司書の朝倉さんは、昨年6月に採用されてちょうど1年が過ぎました。
勤務時間は月〜金、午前10:15〜午後3:00まで。昼休みは45分間で、職員室で一緒に給食をとるそうです。
1日4時間、ここまで本の整理をひとりでするのはとてもたいへんなことだっただろうと思います。まだまだこうしたい、ああしたいということがいっぱいあるそうですが、時間が足りない。
朝倉さんが書いている「図書館ニュース」からもわかるように、毎月テーマを決めて、それに関する資料探しと展示。子どもたちも朝倉さんを先生と同じように頼りにし、慕っていることがうかがわれました。
壁に貼られている様々なお知らせや、資料に関することなど、どれも朝倉さんの愛情が感じられるものです。隅々までそういうものが行き渡っていました。
ああして整理され、ならべられ、子どもたちに利用されている本。1冊1冊に生命が吹き込まれ、まるで生きて呼吸をしているようにさえ感じられました。
――まさに、「生きている図書館」でした。我が子が通う小学校の図書室を思い浮かべ、あまりの違いに、どうしようもない悲しみというか、「何故?」「あまりに不公平じゃないか!」という思いにとりつかれ、ショックでした。
校長先生も時間をさいて挨拶してくださいましたが、朝倉さんの人柄、仕事ぶり、すべてに前面的な信頼を寄せているんだな、ということが感じられるお話でした。司書があれほど信頼され、必要とされていること。焼津でも、教師がそういうことを感じてくれなければ、現状は変わらないだろうと思いました。
何度も書いてしまいますが、ぜひ静岡市の小・中学校の、司書が配置された学校図書館の充実した内容を知ってほしいのです。そして、このままでは隣の市なのに、学校が子どもに与える教育力というものに、どんどん差がついてしまうのではないか――ということを考えてほしいのです。
子どもたちがひとりひとり、自分の中で成長していく。学校図書館はその手助けをするという意味でも、大きな力をもっている。…そう感じないわけにはいきません。
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