学校図書館見学記 その2
 静岡市立服織(はとり)小学校

           1999.9.16(木)



 今回は静岡市安倍川の西側、国道1号から北へ10分ほど走ったでしょうか、わらしな川が近くに流れる服織小学校の図書館を見学してきました。もちろん、案内は学図静岡の佐藤さん。

 さっそく中へ。2階へ上がり、授業中の教室を横目で見ながら廊下を歩いていくと…あらっ?! いつの間にか図書館。本棚やテーブルが自然に目にはいってきました。
 ――というのも、この学校の図書館は入り口のドアがない、廊下と普通の教室2つ分くらいをひとつの空間にしてしまった、オープン・スペースなのです。明るくて、広い!! あとでお話をしてくださった教頭先生が「自慢の図書館なんです。」とおっしゃるのが充分納得できます。

 これなら子どもたちも出入りしやすいし、気軽に利用できそうだし、とにかく開放的で、子どもたちに人気のスペースに違いないということは容易に想像できました(ほとんど確信)。
 司書の山下さんもやさしそうな雰囲気のすてきな人。子どもたちの本の相談にもたくさん答えてくれそうな、親しみの持てる人でした。
司書の山下さんが集めた資料

 静岡市についての飼料が並べられたコーナーもありましたし、なんといってもそれぞれの学年が勉強するテーマごとに集められた資料に、山下さんの気持ちがこもっていましたね。
 お米に関するもの、環境問題、ごみ処理に関するもの、修学旅行関連の資料…。それぞれ、ファイルにまとめられていました。
 調べ学習のために、先生から依頼があったのか?と思いきや、そうではなく、山下さんが考えてあちこちに問い合わせをし、資料を送ってもらったり、実際に出向いてもらってきたりして集めたものなのだそうです。静岡の地場産業、家具の製造などに関しては、資料をコピーして送ってくれたり、とこちらの問い合わせや要望にはどこもきちんと対応してくれるわけです。
 そういうのを、授業で先生が利用してくれたら、そして子どもたちも興味を持つようになってくれたら、これはうれしいですね。

教頭先生のお話

 道を間違えて裏門からはいってしまった私たちを、「学校図書館の方ですね?」と正門の方へ案内してくださったのが、大田川教頭先生でした。てきぱき、という感じの女性です。
 最後にこの教頭先生のお話を伺ったわけですが、服織小学校自体が、子どもに読書をさせることに力をいれている、ということなのです。読書を通して、子どもに人間としての底力をつけること。そしてこの図書館はみんなに誇れる場所なのだ、とおっしゃってました。
 さらに、山下さんについては、ひとりひとりにやさしく丁寧に接してくれるということ、先生方の要望にもすぐに応えてくれる(例えば、必要な資料をわらしな図書館へ出向いて探してくれる、など)ということなど、前回の長田東小学校と同じく、信頼を寄せていらっしゃるのがひしと感じられるお話でした。

 自分で考え、自分で解決しようとする子どもに育てるため、例えば4年生では体験学習の時間を多くとったそうですが、そのための調べ学習が重要になってくるわけですね。筋道を立てて調べていける基礎的な力、ひいてはゆとりの中で生きる力をつけるために、司書のいる学校図書館が子どもたちにとって大きな手助けになていること。これは重要な意味を持っている、と私は思います。
 先生たちがこのことを理解されている、ということがやはり大きいと思います。専門職の司書と先生、手をつないだら2倍以上のものが子どもたちに与えられるのではないでしょうか?

Back

学校図書館を考える