理科研究通信1

地区の理科主任へ送った研究通信です。(一部手直しあり)

夏の研修会で地区教研発表を引き受けましたので、地区教研の発表内容について研究通信と称して(実は困った時に)報告をさせていただきます。どうしても個人研究になってしまうので、ご意見や資料を一言でもいただけると大変助かります。

まず,どの学年の何の授業でさせてもらうかです。

@ 2支部の研修会で話のあった3年の「豆電球と磁石」

A 昨年、一時期理科の授業に入った4年で「ものの温度とかさ」

この辺を「単元を通した授業」で考えています。4年の先生と話がついたので、「ものの温度とかさ」(11月)は授業してみます。

授業の方針ですが、「1つの単元を1つの大きなテーマ(結局は発問)で貫く」この方向で考えてみようと思っています。指導内容そのものは、何か提案性のあることは思いつきません。あえて言うなら、過去の実践資料は“1年生から理科授業を受けてきた子”のものであったり、“週3時間の理科での報告”だろうと思うので、その辺を修正した授業内容を提案できるかな?などと思っています。とりあえず、すべての授業の記録をビデオやボイスレコーダーで記録して、子どもの反応にどう対処すべきだったかなど1時間ごとの分析していこうと思っています。それに少ない時数での基礎学力の定着あたりをくっつければ,研究の形になるのではないか?というかこの辺までを考える位で頭が飽和状態です。

4年「ものの温度とかさ」14時間で考える

1 指導要領から見て

 金属、水及び空気を温めたり冷やしたりして、それらの変化の様子を調べ、金属、水及び空気の性質について考えを持つようにする

ア 金属、水及び空気は、温めたり冷やしたりすると、そのかさが変わること
イ 金属は、熱せられた部分から順に温まるが、水や空気は熱せられた部分が移動して全体が  温まること

 

この単元は、↑の目標のア、イがぱっと見ると、関係性が薄く見える。アイをいっしょに授業すると混乱するからわざと分けたのかな?と思ってしまう。

教科書を調べると、大日本では、「ものの温度とかさ」の中にアイが両方入っている。しかし、東京書籍や学校図書では、アが「ものの温度とかさ」として扱い、イを「もののあたたまりかた」と別単元にしている。

 こうなると、単純に半々ずつまったく別のものとして扱った方がいいのだろうか?と思っています。

2 先行実践を読んで

 
 先行実践の共通点として,

試験管にシャボン玉液をつけ、手や熱湯で試験管を温めるとシャボン玉がふくらむ。なぜふくらんだか?の問いに「空気がふくらんだ」「空気が(熱気球のように)上昇した」の2つの意見が出る。

 この対応方法として
  @「空気が上昇した」という意見が出にくいような展開を考える

   例:・最初は温めないで、冷やす 

・上にもふくらむが下にもふくらむものを最初から提示して実験する。

 A 2つの意見がでるので、討論や確かめ実験をすることで目標にせまる。

この2つに別れていました。

ただ,「空気は上に行った」これを実験でつぶしてしまうと,次の空気や水の対流(目標イ)の思考とつながらなくなる。最初,空気は上に行っているのだから,2つの意見は時間差をつけた正解という事になりますよね。ここら辺でアとイはつながっている。

 授業の広がりという面から考えると、Aの方向性のほうがいいような気がします。でも、それで収拾できなかったことが多いので@を考えたのでしょう。@は付属小の先生も言っているので、鍛えられている子達ほどそうなるのでしょうか?

そんなこと考えながら、我々の使う大日本の教科書を見ると空気の膨張は遊びとして扱い、水で正式に体積変化として扱っていることに気づきました。おお、教科書はよく考えられている!と感動です。

 しかしながらそもそも、上記2つ(空気の膨張・空気の上昇)の考えが本当に出るのか?と思い本校の先生方に聞いてみました。5人ほどに聞きましたが、空気が上昇するという意見は一人もいませんでした。(大人では当たり前か・・)4年理科経験者に聞くと、「そういう意見を持つ子もあるかもね」ということで、2つの意見が出て収拾に困ったことはないようです。

 この辺は、いくら考えても出てこないので、子どもたちへの事前アンケートと「とじこめた空気と水」の授業に入らせてもらうことで、意識調査をしようと思います。

とりあえず、最初は型苦しく書きましたが、発行未定の第2号第3号では、子どもの反応で楽しい報告ができればいいなと思っています。

 自分の首を絞めそうですが、この話題に関するメーリングリストを作るのも簡単ですし、掲示板を作るのも簡単です。(情報の研修もかねてご参加いただけると、理科としてわざわざ出張にしなくてもいいので)そんなお手軽ネットでのやりとりでお助け頂くというのはいかがでしょうか?2支部の発表なので、みなさんに助けて頂きたいです。

参考資料 

・小学校授業クリニック 理科 4年  

・光・熱・音・氷と水と水蒸気の授業 

・向山流「自由試行」で楽しい理科授業 

・ドラマを生む向山型理科の展開 小学4年 

・教え方のプロ向山洋一全集 32 骨太な実践を作る向山型理科授業    戻る  通信2へ