| 一夜の冒険 |
| ================================================================ |
| 【 日時 】2001/03/27 19:35:35 【 発言者 】ZIMMER 今日も今日とてオンライン。 購入から3ヵ月と少し、毎日の様に訪れるUSシップ・コーデリアのロビーは今日も電子的な光沢に彩られ、きらきらと輝いていた。訪れる人の決して多くないこのロビーはテレホタイム前とあって、まだ人もまばらだ。 窓の外には惑星ラグオルが今日もまばゆく光を放ち、一人ぼんやりたたずむヒューキャスト・ZIMMERの純白の機体を照らし出している。しばらく物思いに耽り、とりあえずいつものようにカード検索と既に冒険を始めている各チームの状況を確認してみる。事故などにより失ったカードは総計で90以上、現在のカード総数は約70。そのほとんどは現在外国籍の戦友たちだ。さまざまな事情でパイオニア2を去っていった友人たちの姿がつぎつぎと記憶の彼方に現れては消えていく・・・。時折、ふと彼らとの再会の日をふと想像してみたりもする。その時ZIMMERはなんと言って彼らを迎えるのだろうか・・・。 びょこん! おっ、メールだ。どれどれ。やあルナだ。 ルナとの付き合いはもうかれこれ1ヵ月強、出会った頃はオンライン2日目のレベル9ハニュエールだった彼女は、現段階では既にもうレベル85を越え、当時Lv34程度で彼女を導いてきたZIMMERのそれをとうに追いこしてしまっている。 「ciao!」いつものようにイタリア語での挨拶。「Come Stai?」イタリア人のルナからZIMMERが学んできたことは数多い。イタリアの文化や習慣、流行っているスポーツや漫画・テレビ・映画、イタリア人の日本人観etc...。ルナとの出会いをきっかけに始めたイタリア語会話は、今では、英語を使わずに幾つかのコミュニケーションが成立する程度のところまでは来ていた。 冒険の合間合間に「"右"はイタリア語でなんていうのかな?」「じゃ"さよならまた明日"は?」など、とりあえず地道に単語を教えてもらってきたおかげで、ルナ以外のイタリア人と2人きりになっても、とりあえず気持ちの上で変に意識することなどは全くなくなっている。最近は面白がってZIMMERに妙なイタリア語を吹き込もうとする輩も現れはじめた。いろんな困った奴もいるが、日本国籍のZIMMERとコミュニケーションすること自体を素直に喜んでくれているのがなんとも微笑ましい。・・・とはいえ、それはこちらも同様なのだが。 「ハイ、元気?」と聞いて、「Ciao amore!」「Bene Grazie 」と返しつつ、きゃうっ!という効果音と共に笑顔のシンボルチャットを使うのがいつもの彼女のスタイルだが、今日はどうも様子が違う・・・。 「ZIM、実は・・・」 挨拶もなく突然こう切り出してくるのは間違いなくロストのパターンと、自身6度のロスト&2度のデータ破壊経験を持つZIMMERの記憶が囁いてくる。 「Dimmi Luna」 話しを聞いてみると、やはりロスト。オン中に父親が突如回線を使用してしまったらしい。しかしまあ、こういってはなんだが欧州バージョンは日本仕様とは異なり、ダメージは比較的軽微なはずだ。純正メモリの異常で200時間キャラと全カードを失っている自分からすると、たいしたことではない・・・。 いろいろアドバイスをした後、とりあえず気をとり直させ、一緒にチームを作る。と、次々とイタリア人メンバーがやってきた。イタリア人にとってもルナは非常に人気のあるキャラクターらしく、部屋を作ると3人のイタリア人に囲まれてしまうことも多い。 だが、どうも肝心のルナの動きに精彩がない・・・というより、どうも静かすぎる。いつもならこちらの動きに合わせ、絶妙なタイミングでシンボルチャットやショートカットを多様し、パーティを活気づけるルナが今日はいない。 「やはりスプ●ッ●●ード●をロストしたのが効いているのかな…。そう、ここ数日間、彼女はどこかで手にしてきたスプ●を愛用していた。どうも自分の親交のあるイタリア人グループにも、チー●品の波が押し寄せてきていたようだった。事実、同グループのアイテムがここ数日で一変していたのだった。シノ●やチェ●●、ステ●●●等、各種のレアアイテムが彼らの手には備わっていた。なんというか、ど田舎の辺境に突然ピカピカのキャデラックがやってきたようなそんな違和感。 基本的にZIMMERはアイテムに執着はない。ロスト経験も含め、様々な人々との出会いの遍歴から、今ではレアは人にあげて喜ばれる使い方が一番良いな、というのを心底信じ、事実その通り実践してきている。このイタリアの友人たちにしても、マグを含めて自分の装備を人に渡してしまうZIMMERのスタイルをいぶかしみつつも、低いレベルの彼らを支えてくれる存在を頼もしく感じていたことと思う。ZIMMERがかつてそうであったように。ただ、これまで全く無縁であったレアが突然周辺に流通するようになり、単純にその直接的な魅力に捕われてしまっただけなのだろう。ZIMMERとしては、無邪気にはしゃぐ彼らの姿をなんとなく微笑ましく遠くから見、友人として現在日本で様々な対応策がとられつつあり、極力危険の伴うアイテムの扱いには注意するようにとの助言だけはやんわりと伝えておいたのだった。 そんなレアアイテムのバブルがはじけ、ルナ以外の友人も何人かアイテム消去(制裁かどうかは詳細不明)の道を辿った。まあ、行き過ぎたチー●品を持つことはオンにおいては控えるべしというマナー教育として、これは必要な過程であったのだろう。周辺はたちまちちょっと前の田舎のような平和な状態となった。 初ロストの衝撃は大きい。それはよく知っている。ルナが落胆する気持ちも良く分かる。だが、ZIMMERはその時少なからず寂しい思いを感じてもいた・・・。なぜならpsoにおける最強のウェポンは絶対的に「人」であるとZIMMERが信じて疑っていないためだ。ここ1ヵ月間、毎日ZIMMERと一緒に時間を共有し、少なからずそのプレ イスタイルが気持ちのいいものと気づいてくれていたルナにして、やっぱりレアアイテムの重要性とはそれほどに高いものなのだろうか? いや、人は人でもちろん重要だが、レアを失うのはまた別問題、ということでもあるだろう。とにかくZIMMERは冒険の間中、1時間に渡ってとにかくいろいろな手でルナを元気づけようとあらゆる手段を講じてみた。シンボルチャット、覚えたばかりのイタリア語でのコミュニケーション、後でどこかで探してきてあげるから・・・という旨のメール送付etc…。が、どうもその辺は実生活と同じで、そういう対応をされると余計に落ち込む場合もあるようだ。ルナの場合がまさにそれだった。ルナは基本的には大人の対応とマナーをしっかりもっている、相手のことも考えられる人物なので、こちらの配慮を汲み取ってもらえるだろうとそのような行動に出てみたのだが、どうも逆効果だったようだ。 そのうち15秒に一度の割合いで悲しみのシンボルチャットだけがきゅ〜ん・・・きゅ〜ん・・・と出てくるようになってしまった。 幸いグループは基本的に顔見知りの仲良しグループだったので、とりあえずそれで大きく気分を害した人はいなかったのだが、これはちょっとまずい行動だ。なによりそのシンボル見ていて自分が悲しくなってきてしまった。生来怒りの薄いZIMMERは、どちらかというと情にもろすぎて身を持ち崩すタイプなのである。 とりあえずシティーに戻った際、皆が買い物に出ている隙を見てルナにZIMMERの意志を伝える。 「もしあのレアアイテムがルナにとって本当にそんなに大切ならば、必ず近い内にZIMMERが探してくる。それでも駄目だろうか?もしそれでも駄目というなら、自分が今からチームを抜けて、今すぐアイテム探す旅に出るけど、いいか?」 きゅ〜ん・・・ 変わらない悲しみのシンボルチャット そこで話を切り上げ、他のメンバーに許しを請うメールを送り、ルナには無言でZIMMERはロビーへ出た。怒りが1割、無念さが4割、もっといっしょに遊んでいたかったが3割、そして、レアに無縁だった男が、本気でレアアイテムを探しにいくという、新たな冒険にわくわくする気持ちが2割を占めていた・・・・。 ・・・一夜の冒険はここから始まる。 さあ、まずどうしよう。コーデリアの人気のないロビーにたたずむZIMMER。時間は日本時間で12:20AMを指していた。 「できれば今日中に探し出したいな・・・」 今さらだが、ZIMMERはルナのことが大好きである。こんな妙な状態は不安でしょうがない。早く再会して、さっさと元の状態に戻りたいというのが本心だ。今回、ルナはロストのショックで一時的に激しい落ち込みを経験しているだけとは思うが、できればこの一件をきっかけに、psoにおける「友人の持つ力」の意味を感じてもらえればと思っていた。ゲームの公式を越えた所にある「力」が存在しているのがpsoという世界なのだから。 まずは思いつくのは自分の友人たちだ。手持ちのカードから該当しそうな人物を・・・といったところで、カードをめくる手がはたととまる。そう、ZIMMERはこれまで本当にレアアイテムなどとは無縁の存在であったのだ。全く出なかったというわけでもないが、まず手許に残らないのである。さらにZIMMERの友人たちにしてもそうだ。結局類は友を呼ぶのか、周りにもレアアイテムに執念を燃やす人物などまったくいない。 いや・・・まて一人いたな・・・。1週間程前だろうか、ZIMMERとしては初めて日中から夕方にかけてオンで遊んだ時のパーティに、確かホー●●やカ●ュー持っていた人物が一人だけいたはずだ(レアの名前は当時知らなかったが。)かの人物に会えば何か助言が得られるかもしれない…。 ええと、ああそうそう○○さん・・・。あの時は楽しかったな。初のVHラスボスとの激闘、パーティが次々と死んでは生き返る3度に渡る死闘の末、ついに訪れた勝利・・・。日本国籍の、しかも出会ったばかりの友人達に囲まれてプレイする新鮮さもZIMMERには得難い高揚感をもたらした。 さっそく検索〜が、残念ながら検索にかからず。夜はいらっしゃらないのだろうか…。さてさて、では他には…と、数人にコンタクトをとってみるものの、ことごとく撃沈。ロスト復旧中ですという悲しすぎる方もいて、この方法ではやはり難しいという結論に達せざるを得なかった。 うーむ、考えるのだ、ZIMMER。おまえには高性能を誇る人口脳があるではないか・・・。こんな時に最もRPGしてしまっている自分にふと気づき、自嘲しつつ思案していると びょこん! メールが来た。 ルナからだった。別れ際に丁寧な会話のやりとりを常に行なっていたZIMMERがあまりにも突然去ってしまったことで、少し混乱をきたしながらも、自分のとってしまった態度に対する反省の気持ちが文面から感じられた。 客観的に見て、この時点で目的の半分は達せられていた。それはZIMMERにも分かっていた。が、ルナを思う気持ちと同時に、自分の中では、既に一つのクエストが発動してしまっていたのだ。しかもクリア方法が全く白紙のオンラインクエストだ。 やってみせるぜ〜という冒険心だか虚栄心だか深夜独特の高揚感だかはわからない興奮がZIMMERの身体から沸き起こっていた。 ルナには正直にメールを送り、もしかすると2〜3日かかるかもしれない、またスプ●ではないかもしれないが、必ず何かもって帰るという約束をする文面を書いて返送しておいた。 さて、クエストに入る前に確認だ。 目的)アイテムの魅力とは別個に、それ以上に魅力あるものが pso世界に存在していることを伝えたい 手段>スプ●またはそれに相当するアイテムを短期間に手に入れ、 彼女に手渡す 期待する成果> 笑顔のシンボルチャット、レアロストにめげない精神 ZIMMERをより一層好きになってくれること よし、では具体的なステップだが・・・知り合いの友人は今回残念ながら頼れない。かといってオフでは下手うてば数カ月どころではきかないかもしれない。やはりオンだ。ロビー?いやいや、ロビーは今危険地帯だ。重要なアイテム持ってウロウロしているようなベテランハンターに偶然出会えるとは到底思えん。 うむ。掲示板だな。ZIMMERもこれまで、フリー掲示板は何度か覗いてみたことがある。が、下の2つ、ネタバレと交換はまだ未見であった。フリーで見ている限り、ZIMMERの日常とはかけはなれていようとも、とにかくレアアイテムは増殖し、状況によっては価格破壊状態で市場に出ているものもあるという…。 よし、まずは交換掲示板だ。 ZIMMERは掲示板を開いてみ、愕然とした。 「○○商店再開いたします。いいもの取り揃えてあります。見てね〜」 明るくフレンドリーなキャッチコピーとは裏腹な、なにやら聞いたこともない恐ろし気なアイテムの数々・・・いや、頻繁にここを覗いていたり、周囲にレアで武装する友人の一人もいれば、それほどの衝撃は受けなかったのかも知れないが・・・。 なんにせよ、全くZIMMERの知らないpsoの姿がここにはあった。更新速度も無茶苦茶に早く、更新ボタンを押すたびにドカドカと商品告知が増えていく。 「う・・・なにくそ」 とりあえずスプ●関連を探してみる。 求)スプ●高属性○○○○ 交換希望 出)マジ●+マテ40個セット他くずレア 求)スプニ高属性○○△△ etcetc...... 「う・・・なんか高属性とか・・・」 「みんなセット交換してるし・・・」 「しかもなんか市場として凄く活気ある・・・」 「とてもただで欲しいと言える雰囲気では・・・」 未知の国を訪れ、生活習慣の違いに戸惑いを隠せないZIMMER。 いや、とにかく勇気を出して伝えたいことを伝えよう。恥ずかしいとか言っている場合ではない。好きなもののために、全てをかけるのだ・・・。今回の行動には自分の信念だけではなく、今迄出会った友人や、去っていった友や、いつしか会えなくなった友との出会いがZIMMERにもたらしたものがかかっているのだ。 初めてのオンライン、興奮と緊張で震えながらチーム乱入した ZIMMERに、開口一番「おお!兄弟!」と歓迎してくれたリックさ ん。あなたがいたからZIMMERはpsoを始めたんだよ。 (最初は友人宅でニ人羽織だった) 人の良いトッピー、いつも会うのが楽しくて仕方なかったよ。抜群のアドリブ力で、psoの遊びを広げてくれたね。君がZIMMERに素直な気持ちの表現をもたらしてくれたよ。 マイペースのマーカス、馬鹿な遊びと恥ずかしい会話ばかりしてたね。君と会えなくなって寂しいよ。いつもアイテムやマテリアルのサポートをありがとう。 抜群の空想力と、マニアな知識、大人の自制力と配慮を教えてくれたマールさん、最後の夜に二人で朝迄鍵付き部屋作って語り合ったことはZIMMER最大の思い出の一つだよ。 オンラインデビューをお供するという名誉ある機会をいただいた上、長期に渡って友人でい続けてくれたえぼさん。寂しい時に支えてくれたね。 いつも同じ集合場所であるということで、一度も一緒に冒険したことないのに優しく声をかけてくれるコジローさん、リップさん、マヤさん、テイリッジ(と読むのかな?)さん。いつもありがとう! ルナの初デロルレの際、メールで彼女のため攻撃を控えて演出をサポートしてくれたばかりか、難解な英語の通訳をかってでてくれたAhjenta!思いやりをありがとう! そうだ、みんな共有した長い時間と体験が、今のZIMMERの行動の根底にある。ここで後込みしてどうする・・・。 ZIMMERはこんな感じに掲示板に載せてみた。 「求)スプ● 当方、さる事情により、ロストした友人のために至急スプ●を求めています。レアアイテムなどとは無縁のプレイを続けてきたため、交換するべきものもなく、本来であればここの掲示板に掲載してはいけないのかもしれませんが・・・ もし宜しければ、取りあえず自分の持てる全て、マグを含めて全ての装備品を差し上げます。足りない分は後日なんらかしらの形で出世払いという形ででも必ずお礼させていただければと思います。厚かましいお願いですが、何卒よろしくお願い申しあげます。」 初めての書き込み。確認キーの発行など、いろいろと面倒な作業の挙げ句、ついにこの文面が掲示板に掲載された。掲載されているのを見ると、明らかにZIMMERの発言だけが異様に浮いている感じがしてならない。 「うーむ・・・タイトルをもっと工夫すべきだったか?」 何かと気をもんでしまうZIMMERだった。 そうこうしているうちにも、新規発言が続々と更新され、ZIMMERの掲示は波に押しやられるかのように、小さく、目立たなくなってしまった。周りの発言には次々と勢い良くレスがついているというのに、ページが変わってもZIMMERの発言はポツリと孤独であった。 冷静に考えれば、ここは商売の場だ。これでは商売にはならないというのも仕方ないよな・・・。駄目だ、やはりこれはフリーの方で、事情を話して助言をつのってみよう・・・そう考え、DCは再びpsoオンゲームに戻し、一方で掲示板書き込みのためにMacを立ち上げる・・・ 「うおっ」 なんとさっきの発言にレスがついている! しかもそこには 「そういう事情では仕方ない。当方も同じような経験があるからお気持ちはよくわかります。無属性でよければ、思いきって差し上げましょう! レスをお待ちしています・・・・・」 うおっ! ZIMMERは焦った。必死にレスを返す・・・が、入らない。 なんでだ!!! 何度も入れる・・・入らない!!! 馬鹿な!! 無駄な30分が経過した。 確認キーがhとnで間違えていた。 うわ〜〜〜〜〜〜(汗 必死にレスを入れる。重い。何て重い掲示板なんだっ。 よし、入った。 うおっ。 自分の発言が先ほどの方の再レスの後に続いている。なんと40秒 弱遅かったらしい。 「レスない・・・^^; 一応4時までまってみます。レスなかったら申し訳ないけど 寝ます」 頼む、見てくれ!!!!! 寝ないでくれ!!! 祈る一方でDCの世界に戻ったZIMMERに部屋を作って待たせておかなければ・・・と画面に目を向けると、誰かZIMMERに話し掛けているではないか。 「おーい」 「寝落ち?」 知り合いのびっけさんであった。先刻検索にはかからなかったのだが・・・いや、それどころではない。申し訳ないがとにかく部屋作りが大切だッ。 事情を説明し、部屋を作る。 チーム名「感謝感激」 落ち着いたところでびっけさんに再度メールで事情を伝えるZIMMER。 そうこうしているうちに、誰か入ってきた! うお!緊張する〜〜〜〜!!!! それがエリスさんだった。 とにかく失礼のないように、万全の配慮をしなくてはっ。 「こんばんは〜 お返事いただいた方ですね、本当に・・・あれ????」 確かに先程名前が出たのに、今は落ちている・・・。 ええ??? ロスト経験の多いZIMMERの頭の中にはその時様々な最悪のシナリオが展開された。好意でこんな深夜に来ていただいたにもかかわらず、もしこれでロストされたりしていたら、自分はどう責任をとったらいいのか・・・・・(汗汗汗 が、大事には到らなかったようだ。再度チームに入ってきていただけた。ちょっとあやしかったようではあったが(汗。 こんな御時世なので、とにかくこちらが悪人ではないことZIMMERは必死になって訴えるのだが、こちらの緊張を知ってか知らずか、一通り事情を打ち明けると、 「はははは。いや自分も彼女のためにスプ●捜しまわったんで・・・・」 と、おっしゃっていただき、何ごともないように品物を渡していただいた。こちらは全てを差し出す覚悟であったが、エリスさんの驚異的な在庫から見れば、「もらうだけ無駄」な代物であるようで、丁重にボランティアであるからと断られてしまった。むしろ倉庫整理に手伝ってと言われ、スプ●以外にも数々のアイテムをいただく結果となってしまった。 それ以降話ははずみ、(エリスさんはpso世界から実際の遠距離恋愛の道に突入されたようだ)びっけさんも呼んで、様々なレアアイテムの世界を堪能させていただいた。めくるめく、豪華で美しいエフェクトを持ったレアの世界は、確かにこれまで見たことのないpsoの魅力を放っており、強烈な誘惑を覚えるものだった。 が、エリスさんの好意を感じるのとは裏腹に、どこか自分の行動に矛盾を感じないでもなかった。 この時、エリスさんのアイテムがチー●品とか、そういうことは一切感じなかったし、ちらっとも思わなかった。凄いアイテムだらけである、確かに。カッ●●リ、ラ●●ス=●●ン・・・(ラ●●スについてはご本人が「かなり怪しい」とおっしゃっていましたが) ただ、色々な事をエリスさんの口から聞き、全く違うpsoの楽しみを実践されている方の世界を伺うことが出来た。ZIMMERはこの世界にきてわずか400時間。うち半分は会話に費やされている。対するエリスさんは優に1000時間以上。そしてチームのリーダーとして pso活動を行なってきたという。 空は白みはじめ、5時を回る頃・・・こちらは仕事の関係上、もういかねば、と伝えたところ、エリスからの発言はZIMMERの想像を越えていた。 「じゃ、ハード一周して自分も寝るね〜」 ZIMMERはもう一度今夜の冒険を振り返る。得たものは何か、 大切なことは何か。 再確認する。 エリスさんとの出会いも含め、psoにおける最大の武器はやはり人である。 人以上に、友以上に価値のあるものがpsoにあるとは、少なくともZIMMERには思えない。 だが、だからといって「人との交流」という魅力を拠り所として、レアに価値を見い出す方々に対して偏よった見方をすることは絶対にしてはならない。 チー●品は、絶対的に存在する。どうしても、してしまう。オフならいいという意見もあるであろうし、絶対的に嫌だという見方もあるであろう。 ただ、肝心なのはチー●品が溢れることよりも、アイテムを求める欲求が、人と人との関係をよりよいものにしたいという欲求を上回ってしまうケースがでていることにある。たとえチー●をしてでもアイテムを追求される方だって、人が一番大切なことくらいは理解されているはずであろう。 ZIMMERは冒険を終え、朝日に照らされる自らの身体を見てそう思った。ルナはどうしているだろう… 翌日、ロストを恐れて極度に緊張しつつ、いつものようにコーデリアのロビーにZIMMERは現れた。 彼のがっしりした白い腕のわきには、あのスプ●が抱えられていた。いそいそとカウンターで登録手続きを終え、チーム名「Full Moon」でしばし待つ。 ロストがやっぱり恐い。 緊張して、ショップ前をぐるぐる無意味に回ってしまう。カードを検索することすらはばかられる・・・。 ほどなくして、ルナが現れる。 パスは彼女に3種類教えてある。 昨日の一件からか、凄く不安な気持ちのまま今日を迎えたようだ。 さあ、これを渡したら、彼女はいつもの笑顔のシンボルを見せてくれるだろうか…。 プレゼント前に言う台詞は、ちょっと迷ったが、結局これしかないだろう。 「ルナ、いつもZIMMERと遊んでくれて本当にありがとう」 ZIMMERはそう言って静かにス●レッ●●●ルを足下に置いた。 本当にありがとう!ルナ! ソニックチームの皆さん、感謝の気持ちでいっぱいです! (全部実話です念のため。創作力はないので(^^;) |
| ================================================================ |
| \e |