よちよち戦隊2 〜未完のルポ〜 その2



俺は名も無い未登録ハンター。主に裏の仕事を生業としている。
今日は、ある軍事関係者からの依頼で坑道の最深部に潜入中だ。

ふと、パネルを操作する俺の目に、ある映像データが飛び込む。

クサイな・・・。
早速俺は、この映像データをスクリーンに映し出して見ることにした。

ピ、ピピピ、ピ、ピ、カチッ

ブゥゥーン・・

ジ、ジジジジジジジジ・・・ザザッ





ブーマ(以下ブ)「どーもー、コンバンワー。
  今日も朝まで生ラグオルのお時間でーす。
  早いものでもう、この番組が始まって一年近くが経とうとしていますね。
  皆さん、いかがお過ごしでしょうか〜?
  今日も司会はワタクシ、ブーマ君が勤めさせて頂きます〜。」

「さて今日は、予定を変更しまして
  強力なゲストをお呼びしての緊急座談会を催したいと思います〜。」
  それでは、ゲストの方達をご紹介しましょう。」

「まず、洞窟代表はこの方、
  ここぞという時に目立たない。アナーキーなファン層を持つ
  ヒキコモリ系芸能人のプフィスライムさん〜。」

プフィスライム(以下ス)「ど、どうも。こんばんは」

「はい、こんばんは。相変わらずビクビクしてらっしゃいますねぇ。」

「い、いえそれほどでも。よ、よろしくお願いします。」

「はいーよろしくー。」

「そして、お次のゲストは坑道代表のシノワビートさんです〜。
  どーもー、こんばんはー、お久しぶりです〜。」

シノワビート(以下シ)「どーうモー。」

「最近はよくシノワゴールドさんと共演されてるとか。」

「そーなのヨ。
  まったくあの番組作ったプロデューサーたっらもー、なーに考えてるのかしらネ。
  双子のオカマがトークしてるのをだーれが喜ぶっていうのヨ。
  そもそも、なんでアタシがアイツと語り合わなくちゃならないワケ?
  まったく、まいっちゃうワ。」

「ははは、相変わらず仲がお悪いようで。(笑)」

「当然ヨ。」

「さて、お次は遺跡代表のゲストさんです・・が。
  今日は特別にラグオルの事情通と言われる、ある大物人物をお呼びしています。
  ただし、ご本人の希望で映像と音声は変えさせていただいてます。ご了承下さい〜。」

「それでは、仮にD.Sさんといたしましょうか。D.Sさん、こんばんは。」

D.S(以下デ)「こんばんは。」(音声は変更しています)

「どうして今日はまた匿名で?」

「いやー。私も色々知りすぎたせいか、各方面から恨みを買っていましてね。
  最近ちょっと危ない目にもあったものですから。」(音声は変更しています)

「それはまた・・。よく出演してくださいましたねぇ。」

「まぁこれが私の存在理由みたいなものですからね。
  一生やってくつもりですよ。(笑)」(音声は変更しています)

「なるほどー。わっかりましたぁ。今日はよろしくお願いします。」

「はい。」(音声は変更しています)

「さて、それでは座談会に入りたいと思います。
  まずは皆さん、最近ラグオルで起こったアレコレをお話ください〜。」

「さ、最近ですか・・。
  そ、そういえばこの間だ、珍しくノーマル洞窟にお客さんが来たんですよ。」

「あー、坑道の方まで来たわヨ。
  たしか・・、汗臭いデブのオヤジと、米粒、
  呑気な娘と、語尾の変な男の4人組でショ?
  あまりにも妙な取り合わせだからどっかの番組の収録かと思っちゃったワヨ。」

「たしかそれは、よちよち戦隊とか言う連中だと思いますよ。
  なんでも物資の移動等をいっさい行わないイベントだとか。
  前にも開催されていたようですが、最近また復活したみたいですね。(事情通)」

「なるほどー。ではその時の様子などお聞かせくださいますか。」

「は、はい。あのですね、あまりに久しぶりのお客さんだったので
  僕、お茶菓子持って駆けつけたんですよ。
  そしたらイキナリ殴られましてね。ええもう、訴えてやろうかと思いましたよ。」

「当たり前じゃないノ。あの手の連中はアンタみたいな天然は
  ただのカモとしか見てないんだかラ。まったく間抜けな子ネ。」

「で、ですね。このままじゃ僕も納まりがつかないのでこっそり後をつけたんでスよ。」

「ストーカーネ。」

「そしたらですね、連中の一人が仲間にボコされて倒れたじゃぁないでスか。」

「小柄なレイマーのことですね。(事情通)」

「そうです、そうです。
  で、その男が走っている姿を見たら胸がスカッとしましてね。
  とりあえず恨み帳からその男の名前は消してやりましたよ。(笑)」

「ア、アンタ恨み帳なんてつけてるノ?そんなんだからモテナイのヨ。」

「・・・・で、その後の様子はどうでした?」

「その後ですか?その後は気分が良くなったので、
  家に帰って部屋の隅で物思いにふけっていたので、よくわからないでスね。」

「・・・・・・・そ、そうですか。
  そ、そういえば!シノワさんの所にも現れたんですよね?」

「来たわヨ。」

「どんな感じでした?」

「なーんか、パッとしない連中だったワネ。
  思わずコーディネイトについて辛口コメントでも言ってやろうかと思ったけど・・。
  面倒くさいからやめたワ。
  あと、語尾にザマスって付けてた男。
  あの男、おフランス帰りでヨレヨレの靴下でも履いてるのかしラ。」

「それはザンスです。むしろ某王子の付き人でしょう。(業界通)」

「そこでなんか面白そうなエピソードとかありませんでした?」

「面白そうな?うーん、アタシも特に興味が無かったカラ・・・。
  ああ、そういえば。
  デブが一回、愉快な死に方をしてたワヨ。」

「愉快な?」

「フロアが2つに分かれてる部屋があるじゃなイ。
  そこであの男、
  離れた別のフロアからギルチックに背中を狙撃されて死んでたワ。
  ホントあんなマヌケな男とは付き合いたくないワネ。」

「それは確かにマヌケですねぇ。(笑)」

「なんでも「ディメイト発見」と打ち込んでる最中に狙われたとか。(事情通)」

「まぁとりあえずアタシが言えるのはこんな所ネ。」

「そうですかー。ありがとうございました。
  そういえばD.Sさんの所には現れたんですか?」

「いや、私の管轄地域には現れなかったですね。」

「なるほど。どうやら坑道をクリアして引き返したみたいですね。
  D.Sさん、他に何かご存知でしたら教えてもらえませんか?」

「ポール牧。」

「お、興味深いですねぇ。
  ではそのお話はCMのあとにお願いします。
  ここで一旦CMに入りまーす。」





ビッ、プツッ、ジ、ジジジジジジジジ・・・ザーーー


映像はここで途切れていた。

ふぅ・・・・。
タバコに火を点け椅子に腰掛ける。

・・・・・・・


俺は名も無い未登録ハンター。主に裏の仕事を生業としている。

今日は、早く帰って寝るとしよう。





開催日時:2001/11/25

人物識別
Mr:でぶレイマー
thrush:米粒レイマー
MIO:呑気なフォニュエール
D.D.J:語尾がオカシなヒューマー