赤渕川源流より大岳・須津川へ

1998/5/31


   

  アプローチ

  山行きの記録

  林道終点       10:35
 ゴルフ場入り口より15分で桑崎の集落。さらにそれより1時間あまりの林道歩きで、ここ林道の終点に達する。
十数台の駐車スペースがある。右手は赤渕川の水音が聞こえる。水のない時期でもここまでは地上に水の流れを見ることが出来る。左の斜面は高場所尾根の末端部になる。今日目指す大岳より派生する支尾根にはさまれた赤渕川を遡行する。2つの尾根にはさまれて呼子岳の岩頭を望むことが出来る。
  赤渕川の流れ    11:43
 赤渕川の源流部でもこのあたりがもっとも水量の多いところである。例年であれば山靴の底を濡らす程度ですむが、この5月は記録的な悪天続き、五月晴れとは縁のない年になった。地下足袋が欲しい。
  出合           12:50
 前回大岳より呼子岳を結ぶ稜線を一望できたが、枝葉にさえぎられ360°すべて若葉色である。真夏になると厚さの増した緑の濃い葉で光をさえぎられ陰鬱な雰囲気で食欲がわかない。
  枝沢           12:52
 前回のルートから右手にはずれ、大岳より派生する北尾根を目指す。一面緑ではあるが沢筋は以外に歩きやすい。ほとんど一直線に尾根に突き上げる。
  詰め            13:22
 尾根まで残り5m。そこで行き詰まる。あきらめきれず連れがガレに取り付くが、表土を払うが足場を作るまもなく風化した凝灰岩がはがれ落ちる。苦闘20分ついに撤退。右手の高みを巻くことにする。山域全体が風化した火山である愛鷹連峰は安定した岩場はほとんどない。北側の越前岳・呼子岳より望む大岳はみみずばれの山肌は痛々しい
  位牌岳           13:57
 大岳と呼子岳を結ぶ稜線に出る。目の前に位牌岳が大きい。鋸岳は蓬莱山にさえぎられ見ることが出来ない。眼下は連峰誕生時の愛鷹火山の火口と想定されている。この山域でもっとも水量のある須津川の源頭部である。こ須津川はここで位牌岳直下への位牌沢、3つのルンゼから鋸岳へ、そして、割石峠に突き上げる割石沢と3分する。
  呼子岳           14:02
 位牌岳とそれに連なる縦走路を望み一息入れる。3人ほどの談笑する声がいやにはっきり聞こえる。ほとんど登山者が踏み込まない場所である。遡行を始めた時刻もいつになく遅くなったためもあるが、今まで人影をまったく見ないためもあって、意外な思いであった。振り仰ぐと目の前に呼子岳の壁がいっぱいに広がっている。天から降ってきた声は山頂で休憩しているパーティーの談笑であった。前回の偵察で大岳より大きく切れ込んだ鞍部を想定して取り付いたが、呼子岳直下に突き上げる沢をルートにとってしまったようである。
  大岳山頂の標識     14:49
 およそ1時間で大岳山頂である。この尾根上のルートは廃道になって久しい。尾根を忠実にトレースするので踏み跡をはずすことはない。枝はうるさいが迷うことはない。一カ所大きくガレているが問題ない。それでもやはり時間はかかる。
  大岳山頂          14:50
 相変わらず見晴らしの全くない山頂であるが、灌木の数が減ってややすっきりした雰囲気になっている。2カットで休憩無し。真っ黒い雲が日を遮り雨を心配する。山頂直下に真新しいロープが3ヶ所張られている。どうして?という感じの所である。
  1821m地点        15:37
 まったく眺望がない。尾根上のルートでありながらまったく面白みのない下山を50分。これより、左手、東面は所々縦走路を望むことが出来る。この山域唯一の展望ルート、また、日差しが林床に差し込むためか、花が見られる。
  分岐              15:47
 このあたりから檜の植林帯に入る。薄暗い東斜面を稲妻形に、足元を見てひたすら下る。
  愛鷹山荘登山口      16:11
 連れの車を今朝、ここに置く。このコースはこの手しかない。タクシーを利用する手もあるが、かなりの金額になるだろう。それに、携帯が無ければ呼ぶことが出来ないが、尾根に囲まれたここまで電波が届くか、持っていない者には確かめようがない。今回の起点まで車の回収のためとって返し、今回の山行きの幕とした。ツメの部分を選べば難しいところがない。赤渕川から須津川へこの山域の代表的な沢を結ぶこのルートはこの意味では魅力がある。

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