水神社より愛鷹山・水神社へ

1997/10/19


   

  アプローチ

  山行きの記録

 愛鷹林道支線駐車場  7:52
 林道はこの先の池ノ平登山道口まで舗装されている。支線入り口のゲートの前に4台程度駐車できるスペースあり。この手前にも路肩を切り開いた場所がある。縦列ではさらに数台程度のスペースを探すことが出来る。今回は、野暮用のため午後早いうちに帰宅の要あり。もっとも簡便なアプローチとなる。
 池ノ平尾根       8: 33
 林道よりはしごをつたわり山道に取り付く。東斜面は風倒木の処理がほぼ終わり、後は植林を待つばかりの様相である。この後、どのような森にするのかな。自然林になることを願う。
 十字路          9:07
 ここは袴腰岳への登路を横切る分岐になっている。右手東斜面を目指すと「つるべ落としの滝」に達する。
しかし、東斜面は一面の倒木で足を踏み入れる状況ではない。位牌岳の下山路でさんざんな目にあったこと思い出す。 
 巻き路           9:12
 一本でも多くこの山塊のルートを知り尽くしたい。この狭い山域に足跡を残さない路があると思うと、やはり、気持ちの悪いものだ。道標には、このルートは「難路」とある。チシマザサに顔を払われても、10mおきに現れる檜の倒木さえなければ、気持ちのよい巻き路が続く。ルート状の窪地にはヌタ場がある。足跡は獣のみである。数年は渡られたことのない丸木の橋が苔むしている。 
 分岐             9:38
 林道よりの登路上に達する。ここまでたどった山道は「つるべ落としの滝」へと表示されている。 
 千段坂のコル           10:14
 分岐より柳沢の源頭部を沢筋に沿ってルートがつけられている。道筋はしっかりしているが、手入れがされてなく笹を払いながら沢を詰める。最後に、わずかな登りでコルに着く。ここは、位牌岳からの縦走路上にある鞍部である。下草が切り開かれており、休憩するには感じのよいところである。しかし、すぐそこに愛鷹山のピークが視野に入れば休む者はいないだろう。山頂まで10分の急登である。
 愛鷹山山頂        10:32   11:16
 1188mの標識のある山頂に着く。東西に細長い山頂部の西の端に、一等三角点の礎石がある。この周辺に10人程度は座ることが出来る。樹高3mほどの灌木で囲まれ眺望はきかない。北面のみは視界が開けこの山塊の主峰越前岳を正面に従え霞に浮かぶ富士の姿を望むことが出来る。
 ルートは、これより縦走コースを締めくくる長い下山路になる。2分ほどで、愛鷹神社が奉られている広場に出る。農作業小屋らしきトタン張りのみずぼらしい社であるが、鳥居は立派である。これより柳沢ルート、石川ルートをたどれば、愛鷹林道を横切りさらに下ると、2時間半の後バスを捕まえることが出来る。
 山頂直下より北面を望む    11:20
 越前岳より西に派生する尾根、ここに勢子辻部落より越前岳に達するルートがある。この尾根を北端にして、南に呼子岳付近から派生する高場所尾根、また、大岳から派生するもっとも長い尾根は、富士の市街地の達する。もっとも手前に位置する尾根は袴腰岳から第一展望台に達する。本日のルート上唯一眺望の利くところである。
 ブナ林            11:22
 愛鷹連峰の南端にある愛鷹山の植生には山地らしい雰囲気はない。縦走路上の北面のみにブナが見られる程度である。馬場の平と愛鷹山のピークに挟まれ、南麓からの汚染された空気を遮っているためであろうか。わずかであるが樹勢のよいブナを目にすることが出来る。 
 下山路            12:05
 先ほどの分岐を過ぎるといよいよ倒木地帯にはいる。柳沢の支沢沿いに下るのであるが、沢沿いに倒木が折り重なって檜の墓場の様相である。この檜の倒れた幹の下をくぐれば、枯れた葉が首筋から入る。乗り越そうとして枝で体を支えようとすれば、簡単に折れる。上に乗ろうとすると、枝先で支えられた幹はバネのようにはねる。始末に負えない。
 林道に出る          12:18
 山頂より1時間、愛鷹林道支線、柳沢橋のたもとに出る。今朝の登山口より50mほど奥まった位置にある。写真が小さくてわからないが、ガードレールの右端に白い大きな道標が「愛鷹山登山道入り口」を示している。倒木伐採中の工事資材、車両が遮っている。
 林道を駐車場所まで戻る。
 支線入り口          13:06
 全国的に好天の今日、山頂よりの富士確認するための慌ただしい山行きとなった。
 本日出会った登山者は1名。
   標高差   :548m
 所要時間 :5時間14分
          今回はショートコースであったため、歩かれたことのないルートをとった。

この日、出会った花


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