銀行等の商品

総合口座

預入、引出しが自由で決済機能がある預金。公共料金等の自動支払や給与、年金、配当金の自動受け取りなど、財布・家計簿代わりに使える。定期預金、公共債をセットにして総合口座として用いる場合はそれらを担保として自動融資もできる。誰もが利用していると思うので説明は省略します。
メリット
・上に書いたとおり、定期預金・公共債を担保にそれらの額200〜300万(金融機関によって異なる)の90%まで自動融資可能。
・公共料金やクレジットカード等の決済口座として利用できる。
金利
各金融機関が独自に設定。普通預金は2、8月に利息が付されるのが一般的。
税金
利子に対して一律20%(所得税15%、住民税5%)の源泉分離課税。
注意点
一人1口座に限定。

貯蓄預金

普通預金の流動性を持ち、かつ普通預金よりも利率が高い(はず)。
メリット
普通預金よりも金利が高く、必要資金の有利な運用ができる。つかいみちがとりあえずはないが、いつでも引き出せるようにしておきたいという時に利用。
デメリット
給与、年金、配当金の入金指定口座には設定できないし、公共料金や、クレジットカードの決済口座に設定することもできない。
金利
基準残高が「10万円」「30万円」または、「20万円」「30万円」が設定されており、基準残高未満の日の残高は普通預金の利率を適用する。普通預金を下回る場合もありえる。適用利率は各銀行により異なる。
税金
利子に対して、一律20%の源泉分離課税

スーパー定期

300万円未満と300万円以上(スーパー定期300)と2種類ある。いわゆる定期預金。
メリット
流動性預金(普預、貯蓄預金)より金利は高い(はず)
デメリット
中途解約は利率が低くなる。
預入期間
1ヶ月以上。通常は1ヶ月以上10年 が多い
金利
各行が独自に決定し、利率の最高限度はなし。固定金利で、3年未満は単利で、3年以上はは単利と半年複利。金利の変更は各行任意のはず。
中途解約
預入期間と中途解約日までの日数に応じて中途解約利率を設定している。取り扱い金融機関により異なる。
税金
利子に対して一律20%の源泉分離課税。

大口定期預金

1,000万円以上の定期預金
メリット
自由金利商品で、銀行の預金の中では最高の利回り。
デメリット
最低預入単位が高額(1,000万円)
預入期間
1ヵ月以上〜10年以内の満期日指定方式か、または、1ヵ月以上〜10年以内の定型方式。各金融期間により異なる。
金利
金融機関と預金者の相対で決まる。単利で、かつ固定金利。
預入金額
1,000万円以上1円単位。
税金
利子に対して一律20%の源泉分離課税。

期日指定定期預金

利息が1年ごとの複利計算で、利回りが高くなっている。据置期間は1年で、満期日を1年以上で自由に設定できる。据置期間経過後は1ヶ月前に解約を通知すれば全額あるいは一部を引き出す事が可能。
メリット
1年以上たてば解約が自由にできる。
一部解約も可能
総合口座にすると自動融資が可能
デメリット
1年未満の解約は利率が低くなる
取扱機関
銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫など
預入期間
1年以上
金利
1年複利計算。預入時の金利が適用される
中途解約
据置期間内の解約、または、据置期間後であっても、「1ヶ月前の期日の通知」なしに解約する時は、中途解約になる。利息の計算は、期限前解約利率による単利計算となる。
預入金額
1円以上300万円未満。
税金
利子に対して一律20%の源泉分離課税
マル優オッケー

変動金利定期預金

6ヶ月ごとに適用金利の見直しが行われる変動金利商品。6ヶ月もののスーパー定期預金の金利に、金融機関が独自に設定するプレミアム利率を上乗せした利率を適用利率とし、6ヶ月毎にその時点でのスーパー定期預金の利率を元に適用利率が変更される。プレミアム利率は預入日から満期日まで変更されない。
メリット
長期間に渡る金利変動のリスクを回避する事が出来る。
6ヶ月もののスーパー定期預金を自動継続するよりも高い金利がつく。
デメリット
中途解約は利率が低くなり、また一部解約は出来ない。金利下降局面では確定金利に対し、不利になる。
預入期間
3年以内
金利
6ヶ月ものスーパー定期や大口定期の金利を基準とする。
変動金利で3年未満のものは単利、3年ものは単利と半年複利。
中途解約
各金融機関が独自に決定する。
預入金額
1円以上。
税金
利子に対して一律20%の源泉分離課税。
マル優オッケー

一定期間据置後解約自由型定期預金

民間金融機関版の定額貯金ともいうべき商品内容を持つ。預け入れた後、一定期間が過ぎるといつでも好きな額だけ解約できる。また据置期間が長くなるほど適用利率が有利になる。東京三菱銀行の「スーパーNo.1」のほか、城南信用金庫の「スーパートップ」などが代表的。ただしこの商品はすべての金融機関で扱っているわけではなく、金融機関毎の違いが現れている。
メリット
一定期間の据置期間が過ぎるといつでも自由に解約が出来るという流動性の高さ。したがって、将来いつ使うかわからない資金の運用に向いている。
利息は半年複利で計算され、適用利率もライバル商品?!である定額貯金より有利に設定するケースが多い。
デメリット
据置期間中に解約をすると、普通預金なみの利率しか適用されない。
金利
各金融機関により、利率は異なる。東京三菱銀行の「スーパーNo.1」の場合、適用利率は預け入れ期間が6ヶ月以上、1年以上、2年以上、3年以上、4年以上、5年の6段階でステップアップする。
預入金額
1円から。ただし300万円未満と300万円以上で適用利率に差がある。
税金
利子に対して一律20%の源泉分離課税。
マル優オッケー

自動積立定期預金

毎月一定金額を積立て、一定の積立期間が終了した時点で積立資金を受け取る。一般的には毎年1回、積立満了日が設定されているが、その時にこれまで積み立ててきたお金をひとまとめにして「おまとめ定期」を作成することも出来る。旅行資金や、学費、結婚資金など、計画的な資産の形成を行うのに便利。
メリット
小額資金での積み立ては資産の形成の第一歩。積立資金は指定口座から自動的に引き落とされる為に、給与天引きの財形貯蓄などと同じように、意識せず積み立て可能。また金融機関によっては、ボーナスの時期のみ積み立て金額を増額したり、自分のてもとにお金があまった?!時にATMを利用して臨時に積み立てられる仕組みのものもある。
デメリット
原則として固定金利型のスーパー定期を利用して積み立てるため、金利の低い水準で始めると、少ない利息しかもらえなくなる。
金利
各金融機関が独自に設定する。おまとめ定期の金額が増えて、300万円、1000万円に達すると、適用利率がアップする。
預入期間
金融機関によって異なるが、1,000円程度から利用可能。
税金
利子に対して、一律20%の源泉分離課税。マル優オッケー。

年金定期預金

95年9月に公定歩合が0.5%に引き下げられた結果、金利収入の減少で生活に影響をおよぼされた高齢者などに配慮し登場した商品。年金受給者を対象に、スーパー定期1年ものの利率に1%を上乗せする。厚生年金や国民年金、共済年金を銀行口座を通じて受け取っている人が対象。
メリット
スーパー定期1年ものの利率に1%が上乗せされるとともに、マル優との併用も認められている。
デメリット
年金定期預金を利用している間は、その利用金融機関で継続して年金の受給を行うなど約束事が決められている。また期間限定商品としての色彩が強く、金利の優遇期間を延長する金融機関はあるが、今後も長期的に存在する商品かどうかわからない。また金融機関によっては預入最高額を100万円に設定するところもある。
金利
スーパー定期1年ものの利率に1%上乗せされる。
預入金額
ほとんどの金融機関が最高100万円まで。
税金
利子に対して、一律20%の源泉分離課税。マル優オッケー。

ワイド(利子一括払型利付金融債)

利付金融債の半年ごとの利息を再投資し、複利運用にて満期日に元利金をまとめて受け取る確定利回り商品。個人のみの取扱い。通常の利付金融債が半年ごとの利息なのに対して、満期に元金と複利利息がまとめて支払われるので、受取額がアップする。期間は5年(ハイジャンプは3年)で、信託銀行のビッグとよく比較されるが、ビッグが半年ごとに利率(予想配当率)を見直す変動金利商品に対して、ワイドは預け入れた時の金利が満期まで続く固定金利商品である。
メリット
金利が下降し始める局面では有利。債券総合口座を作っておけば、元金の90%以内で自動融資が受けられる。
デメリット
ワイドは期間が5年と比較的長い。金利上昇局面では不利となる。
取扱金融機関
ワイド・・・日本興行銀行、日本長期信用銀行、商工組合中央金庫、農林中央金庫
ハイジャンプ・・・東京三菱銀行
預入期間
ワイド・・・5年、ハイジャンプ・・・3年
金利
利息を半年ごとの複利計算にて運用
中途解約
原則として、1年間は解約が出来ない。ワイドの解約手数料(元本1万円につき)
預入期間が1年超〜2年以内は 400円、2年超〜3年以内は 200円、3年超〜4年以内は 100円 4年超は 50円
ハイジャンプの解約手数料(元本1万円につき)2年まで 400円、2年超 200円
預入金額1万円以上、1万円単位
税金
利子に対して、一律20%の源泉分離課税。マル優オッケー。
預金保険の適用対象外。

信託銀行の商品

金銭信託

金銭を信託財産として信託銀行などに預け、その金銭を貸付金や有価証券などで運用し、その収益と元本を受け取るもの。一般的なものは「合同運用指定金銭信託」である。結婚資金や入学資金など、自分の目的に合わせて積み立てていくことが出来る。期間が1年以上ならば自由に満期日を決めることができ、期間の延長や途中変更も可能。
預けかたには据置方式と積立方式の2種類ある。据置方式は、最初にまとまった額のお金をそのまま満期日まで据え置く方法で、1年以上ならば自由に満期日の設定ができる。積立方式は一定期間にわたって積立ていく方法で、最後に預け入れた日から2年間は添え置かねばならない。
メリット
希望によって、いろいろなタイプの商品設計ができ、積立期間と金額、受取り期間と金額など自由に組み合わせができる。
デメリット
他の預貯金レートとのバランスにより予定配当率が決定される変動金利商品で、金利下降局面では確定金利に対して不利になる。
取扱金融機関
信託銀行と大和銀行
預入期間
期間は1年以上、2年以上、5年以上の3種類あり、1年以上なら自由に満期日を設定できる。また、期間の延長や途中の変更も可能である。
利回り
3月と9月に収益配当金を受け取れる。これを半年ごとに受け取る方法と、そのつど元本に組み入れて複利で殖やす方法と2つあるが、やはり複利運用の方が利回りは有利である。
通常、貸付信託より利回りが低い。
中途解約
原則として解約はできないが、やむを得ない事情がある場合には解約できる。ただし、解約手数料(契約期間によって異なる)が必要。
預入金額5.000円以上1円単位。
税金
収益配当金に対して一律20%の源泉分離課税。マル優オッケー。

貸付信託

金銭を信託財産として信託銀行などに預け、その金銭を主に企業向けの貸出しで運用する、合同運用信託の一種である。
最終更新日00/02/12

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(金融ビッグバン後、総合金融会社設立により各金融業界の垣根は全くなくなろうとしている。あまり意味がないページであるが、一応・・・)