■あとがき■
私が見たかった理得とユーリの幸せ。
それを追い求め、模索する中で、龍という彼に出逢いました。

彼は私の中では龍であり、ユーリでした。
形は違うけど、悩み、苦しみ、理得を愛する彼は、
時にユーリに重なり、時にユーリと敵対する。

そんな彼を未来のある世界で生かしたい。
でき得れば、理得と同じような女性と共に幸せになって欲しい。
話が進む内に、それが私の願いにもなりました。
そして、今、やっとその願いが叶いました。

最初は、こんなに長く書くつもりはなかったんですが、
話の筋を漠然としか考えていなかったので、
気が付けば、内容はどんどん膨らむばかり(笑)

もちろん方向性はあったんですが、
書いてる途中で思いついたりすると、
予定外の方向に向きを変えることも多々ありました。

だから結局、書いてるときは、
いつも行き当たりばったりだったかも(笑)
それでもなんとか完結する事が出来たのは、
「書きあげたい」というその想い、それだけだったと思います。

ただ、この間、何度挫けそうになったことか分かりません。
でも、その度に励まして下さった皆様が私にはありました。
本当にどうもありがとうございました。

ネットという繋がっているようで繋がっていない世界の中で、
それが、どれほどありがたかった事か…

ここまで書き上げるのに3年…
今思えば、
長かったようで短かった3年です。
そして最後の1行を書き上げた時の万感の想い、
この為に始めた物語です、それは言葉では言い表せません。

今は、だたただ、満足感の中に浸っていよう…
私も今、龍と楓の流した同じ涙の中にいるのだから…

2003年 12月25日 

トトロママ