愛と執着と未練




愛と執着と未練。
この言葉が紙一重だと、今回始めてこのドラマで知りました。

相手を思って、気持を募らせている間は愛。

その相手に想いを告げて、失恋する、又は相手を失った場合、忘れられないでいるのは愛ではなく執着と未練だと…

そう考えれば、そうだなぁ…と思うけど、「愛ではない」とはっきりと言われてしまうのは、言われた方としては凄いショックですよね。
日本ではそうそう、はっきりとは言わないような気がするし。

自分の中ではそれはまだ「愛」であると信じているわけでしょう。
「愛」って呼び名には純粋さがあって、綺麗な響きがあって、力があるのに「執着」「未練」って呼び名には、純粋さも、綺麗な響きも、力もない。
あるのはみじめさだけだもの…。

だからかな、この言葉をドラマの中で聞くと、「ドキっ」ってします。
自分の過去を振り返ってみて、「あれも愛ではなく、執着だったのかも?」なんて思ってしまったり。
自分では「愛」だったって思いたいのにね(笑)

最近「愛の群像」とかも見てますが、韓国ドラマって、台詞のやり取りが比較的激しいですよね。

日本みたいに、「言わなくても分かって欲しい」という考え方は余りないみたい。
「言いたいことは言う!」だから聞いた方もはっきりして欲しいって感じだし。
意見を言い合って、気持をぶつけ合う。
それが普通だし、コミニュケーションが何より大事。
そういう考え方で物事が成り立っていると感じます。

冬のソナタ見ていても、「話し合おう」って言葉が良く出てくるし、実際、よく話し合う場面多いですよね。

ミニョンがユジンの導き出した答えに、「それは選択ではなく、放棄です」と言った場面がありました。
あの時、ミニョンはユジンを一時的にでも受け入れる事はしないで、突き放したでしょう。
もちろん、ミニョンがユジンの事を思って、そう言ったのは分かりますが、どんなときも前向き思考の姿勢を崩さない、とことん話し合って解決するべきなんだという考え方がやはりそこにあったのだと思います。

ただ、ミニョンの性格を考えると、彼の口から出てもおかしくない言葉でもあったかな?
自分に自信があり、常に前を見据えるミニョンにとって、ユジンの選んだ選択は、優柔不断と受け取られてもしょうがない内容だったのかもだったのかもしれませんね。