参謀『艦長!左舷第二砲座に続き、船首右側砲座も大破!残りの砲座も時間の問題です。いつまでもつか判りません。撤退の準備を進言します。』
艦長 『待て、とにかく撃て!』
参謀 『無理です。弾は出尽くしました。出す物がありません。とにかく撤退命令を。各砲座からも撤退の声が上がっています』
艦長 『なんとしてでも時間までこの場を死守せにゃーいかん。最後の一兵まで戦えと伝えろ』
参謀 『しかし・・・。あ、只今入った報告によると船首及び船尾の各左側砲座も活動限界を超えた模様。残る砲座は1基のみです。このままでは艦が持ちません。』
艦長 『・・・やむを得ん。撤退だ。』
こうして駿河湾内を迷走した後、命からがら海軍司令部がある用宗港に帰港したのだった。
さてさて冗談はおいといて、本題に入りましょうか。今回は仕立て船です。と、言う事は形栄丸ですね。はい、そうです。今時の日の出タイムは6時ちょっと前。その時間に竿を出すためには用宗から三保までの距離や船脚などから逆算すると5時頃までに港に集合すれば十分間に合うはずです。で、僕は今回ヒラメをやる予定なので紅鯉苑に寄って活き餌を買う時間を入れても自宅を4時20分ごろ出発すれば5時までに港に着くはずです。てことは4時に起きればいいのか。などなど綿密なタイムスケジュールのおかげでつつがなく事が進み全員集合。メンバーは渡辺氏、萩原氏、鈴木氏、池上氏と僕の5人。座席はいつもトモではみんなに悪いので遠慮して左舷のミヨシ。ヒラメだしミヨシの方がいいかなと思ったりもしたのが遠慮した理由。席も決まって皆さん、おのおの座席に着いてキーパーをセットしたりコマセを砕いたりと準備を整える。僕は活き餌がなくなった時点でコマセをやる予定でいるけど竿は通しで同じ物を使うので一本しか持ってきていない。が、隣の池上師匠を見るとなんとキーパー、竿とも2セット準備しているじゃーあーりませんか。僕にそそのかされていっしょにヒラメをやるのはいいけど、何も竿まで使い分けなくても。気持ちは判らんでもないが。まあそんなこんなで出航です。天気は悪くなさそうだな、雨は大丈夫そうだな、などと思っていたのもつかの間、港を出ようとしたとたん船が大きく揺れ始めた。うーん、海は荒れてるようだ。波を被るといけないから合羽着よーっと。キャビンに入ってもぞもぞ合羽を着込む。隣では池上師匠がすでに就寝中で僕も一緒になって横になり三保到着を待つ。海が荒れていたので思いのほか移動に時間がかかってしまい三保到着はなんと6時半。1時間もかかっているではないか。確かに移動中は揺れが凄かったなーと思いつつ、釣り開始の準備をと座席に行くとミヨシのデッキは船の道具などが散乱していた。片付けるのが面倒なのでそのままにしておき、早速、仕掛けをセットし活き餌のついたオモリをほおり込む。まもなくアタリがありリールを巻き始めるがなんかヘン。原子力潜水艦の緊急浮上みたいに急に海面まで上がってきたかと思ったらまた潜り始めた。ハイ皆さんもうお分かりですね。サメです。撞木ザメでした。なーんかいやな予感がしたんだけど的中でした。そしてこれから4連続の撞木ザメには参りました。トドメは鯖フグ。アタリ、引き共まともなのでヒラメかと思ってワクワクして揚がるの待ってたので、これが見えた時にはホントがっかりでした。時は流れて10時半、三保沖終了タイムを迎え今度は久能沖へアジを狙いに船を走らせます。60メーターダチを攻めるがアタリはぽつぽつあるのみでここではアジ二匹で終わる。今度は大谷沖でやるとの事でしばらく移動するが魚探に反応が無かったのか気がつけば港の目の前にいました。全然気がつきませんでした。結局これで終了と相成りました。 |