この時期、各方面からお正月用の魚の催促が僕のところに来たりなんかします。頼まれると断れないタイプの僕は、それじゃーとばかりにシッポを振って30日なんかに三保沖を予約したわけですが、僕の腕では今の三保沖に太刀打ちできそうに有りません。他家の魚なんかめっそうもない、自分とこの分も有るかどうかと思うわけです。そこで保険の意味も含め三保より確実に釣果が期待でき、且つお手軽に釣行可能な場所、そう、御前崎の存在を忘れていました。マダイの釣果も比較的安定していてワラサの回遊もありで期待大です。しかも木曜日の静岡新聞を見た家族なんかにも『御前崎が釣れてるってさ』なんて言われたひにゃー行かない訳にはいけません。そうと決まれば話は早い。早速、以前お世話になった『ひさご丸』に電話して座席をキープする。このとき仕掛けについて伺うと、各自の判断でマダイメインで狙うなら4号ハリス、ワラサなら8号、両方狙うなら6号を目安に使い長さは10メータ、針はマダイ針11号などの指示が出る。付け加えて、こないだは8号ハリスの人が竿頭だったともアドバイスされた。出船は午前5時と告げられる。自宅から用宗港までは車で5分とかからないので船に乗ってしまえばそこはもう御前崎という本当にお手軽釣行だ。出船30分前に船の前に行くとすでに皆さん荷物を積み込んでおり、勝って知ったる感じで席に着いてるみたいでしばらく僕の席が決まらず、空けてもらった席は右舷トモ。そこにキーパーをセットする。後はキャビンで寝ていけばおよそ1時間半後、今回のポイント東海根に到着。現場は20隻ぐらいの船団が形成されていた。7時になってスタートフィッシング。タナは45メーターだ。風がビュービューいいながら吹き付けうねりも結構ある。なにより竿のアルミバッド部が異様に冷たく感じ素手で手持ちは辛くなってきてグローブを着用する。周りの船ではボチボチタモ捕りが見られ、マダイ、ワラサが取り込まれていく。もういつ来てもおかしくない雰囲気が船上を支配するが、われの船だけはなぜかアタリがない。船のスピーカーからは船長の愚痴ばかりが聞こえてくる。そして1時間後ようやくわれの船にもアタリがあった模様(残念だが僕ではない)。左舷側の人みたいだ。船長が激を飛ばすが寸での所でバレたらしく、船長憤慨極まりなし。やわら手で巻くな、巻き上げは電動に任せろうんぬんと愚痴が続いた。バレはしたもののワラサの群れが回遊してきたのかもう1人にもアタリがあった模様。そして僕がよそ見をしていた時、アタリがありました。隣にいた若船長に言われて気がつきました。引きから言ってワラサ間違いなし。うーんやっぱいいわ、ワラサの引き。存分に堪能し時間をかけ大事に取り込みました。やりー。目標達成って感じです。後はマダイが来てくれれば本日の任務終了なのですが。1流し1時間ほどで船中ワラサが2〜4本のペースが10時ごろまで続きました。当然僕なんか確実にそのアタリを物にしてきたのは言うまでもありません。2本目を釣った時、大ドモにいたおっちゃんからたまらず僕に仕掛けに付いてのチェックが入る。僕の使ってるハリスの号数や長さなど教えてあげると、すかさずその場で仕掛けを作って竿までそれまで使っていた長いマダイ竿から短い竿に代えて仕切りなおしてました。でも僕が3本目を揚げた時、そのおっちゃんのやっきりした顔といったら・・・。10時を過ぎるとワラサのアタリもバッタリ無くなり、風、波とも大きさを増していく。時折餌を確認するといかにもマダイがかじりましたと言わんばかりの痕跡があるのだがなかなか針掛かりせず。結局ワラサはまずまずの釣果があったもののマダイはゼロ。次の三保沖に期待しましょう。 |