伊豆の新島キンメが思わしくないので、新規開拓、稲取港出船にて伊豆大島周りのキンメを狙います。稲取港はキンメ漁の基地として有名です。TV番組『どっちの料理ショー』でキンメの煮つけをやったとき、ここが厳選素材の発掘場所でした。船宿HPでもコンスタントに釣果があり、釣れる要素はバッチリ揃っていますので期待十分です。問い合わせ時、集合時間が午前3時、3時半出船と言うことで、自宅を11時半に出発、牧ヶ谷から静清バイパスに入ったとたん渋滞。この時間にありえないと思ったら、安倍川の橋の手前で事故。トヨタ製直6エンジンを積んだヤンキー仕様に改造されたセダンが車線をふさぐ形で横を向いていた。その横に大型トレーラー。インチアップしたシルバーメッキのホイールがヘッドライトに反射して眩しい。散乱したガラス片をバキバキ踏みながらそこを通過、後は河津町までは順調に進み、国道135号に出たらいつもと逆の左に曲がって戻る感じで稲取港に向かう。途中コンビニで食料調達、約2時間半後、船宿に到着。距離125キロ。それにしても伊豆ってコンビニ多くない?。この船は座席が先着順で、船宿(船長の自宅)の玄関先のホワイトボードに船の絵が書いてあり、そこに予約人数分の丸いマグネットが座席を示す場所に貼ってあります。空いてる場所に自分の名前を書いて席を取ります。その後港に移動し船の前に車を止めて時間まで待ちます。ちなみに今回の乗客は3人で、1時間前に到着も、既に2人の名前が書き込まれていた。僕の座席は残りの胴の間。3時きっかりに軽トラで船長登場。船へは渡しの板を架けて荷物等を載せます。2人のお客は常連さんで、内一人は超の付く人。この船で30年以上深場をやってるらしい。ギャフやタモまで自分のを持参しているし、仕掛けを巻いてある掛け枠も、ものすごいショートタイプで完全自作仕様。僕も掛け枠自作したけど考えもしない独創的な作りにただ目を見張るばかり。時間通りに出船、船のキャビンで横になってポイント到着を待ちます。キャビンは前後にあり、だだっ広く、快適に移動時間をすごせた。船は結構早めのスピードで進み、一時間半後、ポイント到着、かなり遠くまで来たって感じ。伊豆大島が大きく見え、利島(としま)も眼中に無理なく収まる。伊豆半島はガスってる影響もあり全く見えない。現場は大島からの職漁船5隻が操業している。われら遊魚は6時に釣り開始。この海域の仕掛けの針数は規則で15本までと決まっている。船長の指示でミヨシから順に投入。水深は230メートルだ。好調と聞いていたがさっぱりアタリがない。回収の合図で全員同時に巻き上げる。僕の仕掛けにはかしこまったように小さなキンメが付いていた。他の人は釣果なし。4投目までは全くダメで、このまま終わる気配濃厚と思われた5投目、これぞキンメというアタリが竿先にあらわれた。カクガクというキンメ特有のアタリ。すかさず道糸を送り出し追い食いさせる。アタリは絶え間なく続き、取り込み時には船長がタモのアシストをしてくれて、キンメ10、クロムツ1、ノドグロ1を取り込む。これぞキンメ釣りの醍醐味、最高の瞬間です。取り込んだキンメはしばらく船上に放置、俗に言う『さらす』ってやつで、こうすると釣り上げたばかりは白かった腹の部分がみるみる赤くなっていきます。鮮魚屋で売ってる全身真っ赤なキンメはこうしてできる。直ぐにクーラーに入れてしまうとそのまんまの状態で商品価値が下がるそうです。その後もポツポツあたりがあり、全8投して、釣果はご覧の通り。魚影の薄くなった現在ではまずまずの釣果といったところです。キンメ美味しいですなー、一番好きな魚です。その日は刺身と煮付けにして食べて、次の日は開きにして干物を作り焼いて食べました。これもバカウマ。食べたいから釣に行くのが僕のキンメ釣行です。この時期はキンメに限らず軽装で釣行できて楽です。上は日焼け止めを兼ねて長袖のTシャツ、HH製のお気に入りのやつでもう6年ほど夏はこれ、マウンテンバイク用ので袖が肘から手首までが、かなり細身になっていて竿の操作がし易いのがいい。下もこれまたHH製のハーフパンツ。ひざ下までのやつです。長靴では蒸れて暑いのでサンダルです。普通のサンダルですと船上で滑りやすいのですが、これまたお気に入りのクロックス製サンダル、ケイマン。滑らず、履きごごち最高。足先も保護されて怪我もしにくい。普段の使用もOK。顔や手に日焼け止めを塗るのも忘れずに。 |