「マルチ栽培」とは!

マルチ栽培とは野菜の生育を促進させるために、畝や野菜の株元の土をポリエチレン
フィルムなどで覆う栽培をいいます。
マルチ栽培を行うことにより以下の効果を引き出すことができます。
ポリマルチの効果
 
1.ポリマルチにより地温が上がるので、播種時期や抵触時期を早めることができます。
 2.土中の水分の蒸散を防ぎ、土が固くならず、根がよく伸びます。
 3.雨や日照りが続いても土壌水分の変化が暖やかで、生育がなかなか衰えません。
 4.裸地のような土の跳ね返りがなく、野菜の汚れが少なくなり、病気が出にくくなります。
 5.kuroマルチの使用により、雑草の発生を少なくすることができる。

種類ごとの効果
春のマルチには透明または黒マルチが主に使用されていますが、我が家の青梗菜
栽培においては、白黒マルチを通年を通して利用しております。
透明マルチは地温上昇効果が一番大きく、春に利用するマルチの資材としてはもってこいです。
ただし、雑草が生えやすい難点があります。黒マルチは地温上昇には劣りますが、
雑草が生えにくい特長があります。

マルチの仕方
目的に合った種類のフィルムを購入します。
畝の片方の端にフィルムを固定してから、風に舞わないように畝に沿って両側に土を乗せて
固定しながら、少しずつ広げていきます。
畝の端にきたら、フィルムを切って土を乗せ固定します。フィルムをピンと張ってください。

マルチ栽培の注意点
雨上がり後などで土が水分を十分に含んだ状態の時にマルチを行います。
耕うんや整地は丁寧に行い、土の表面とマルチを密着させることが大切です。
畝を作った段階で被覆して地温が上がってから野菜の種まき、定植を行ってください。
水やりは切れ目や穴の所を少し持ち上げ、株の周囲に行います。
マルチを長年続けますと土壌中の有機物の分解が進みますので、堆肥の施用を心がけて下さい。
マルチをしたあとは、追肥をしにくくなりますので、栽培期間の短い野菜は全量を元肥で施します。
マルチ栽培にトンネル栽培を合わせるとさらに早い時期に野菜の種まきや定植ができます。

農業用タイペックの解説
タイベックは米国デュポン社が開発した スパンボンド(不織布)製品の一つで、独自開発の
フラッシュ紡糸法により、極細ポリエチレン繊維(0.5〜10ミクロン)を高熱高圧で結合した
高機能不織布です。
※フラッシュ紡糸法 :溶剤で溶かした高密度ポリエチレンをノズルから噴射して繊維を作る方法
タイベックの主な特徴・機能
光反射・乱反射性:光を90%以上反射します。
 タイベックの『新雪の白さ』は繊維を極細にして表面積を最大にしているから。
 紫外線〜赤外線の領域まで高率に反射してます。
 タイベックの光反射は太陽光のコピーと言われてます。
タイベックはなぜ白いか?
氷の固まり(透明)→かき氷(かなり白い)→新雪(結晶が発達して真っ白)

庶熱性:タイベックは熱吸収率が極めて低い
     高い光反射により太陽光が熱に変わりにくい。
 例:真夏の太陽光下で自動車の塗装面や・ハウスのアルミ材・アルミシートに手で触れてみると
   火傷するくらい熱いのは、素材の熱吸収率が高いためである。
保温性:遮熱性と同じことで夜間は地表から熱線を反射して被覆内の保温をします。
     タイベックは熱が入りにくく、出にくい素材です。

耐水性:水は通しにくい。
通気性・透湿性:空気・ガス・水蒸気は通します。
耐久性:紫外線領域の光反射と紫外線劣化防止加工でポリエチレンフィルムと違う耐久性が
     あります。
作業性:非常に軽くて(700AGで約40g/u)べたつかないので設置作業が楽にできます。

タイベックの特性を利用した農業場面の用途
ハウスの外張り・内張り・トンネル・ベタ掛け
高い光反射により遮熱・遮光で被覆内の温度上昇を防ぎ、今までの遮熱・遮光資材より被覆内
温度が低いため夏場に高緯度(高冷地)のような栽培が可能です。
また、低温時の夜間保温には、優れた熱線反射で威力を発揮致します。

マルチ・水耕ベッドのカバー・サイド張り(ハウス内北側)
高い光反射(乱反射)で地上部では日射エネルギーが利用でき作物の光合成を促します。
また地下部は地温と炭酸ガス濃度の上昇を防ぎ、特に夏場の高温から作物を守ります。

病害虫防除
太陽光のコピーと言われる高い光反射のタイベックマルチ環境下では、チャノキイロアザミウマ
等々のアブラムシ類は、通常の飛行ができなくなり、マルチ上に墜落してしまい、一度落ちた虫
は、再び飛び立てないため、極めて高い防除効果がある事が明らかになってます。
この方法は直接虫を殺さず被害を防ぐことができる一つの方法です。ミカンキイロアザミウマに
おいても、マルチ・ハウスサイド張り(白冷紗)でアルミネット・白ネットに比較して高い防除効果を
示しております、また、トマトのマルチ栽培では地温の上昇を抑えて、トマトの青枯れ病防除対策
に効果を発揮しております。

水耕栽培での利用
水(水耕溶液)をタイベックの容器(水耕ベッド)に用いるとタイベックの透過性により容器外に水
蒸気が発生する。すると気化熱を奪う現象で周辺温度が下がり、容器内の水温上昇を抑えるこ
とができます。

農産物の鮮度保持
遮熱性・通気性・透湿性によりタイベックの被覆内は鮮度保持のための好条件となります。
軟弱野菜しおれ防止・茶の生葉しおれ防止・ミカン簡易貯蔵などに・・・

接ぎ木苗の養生シート

遮熱性・通気性・透湿性によりタイベックの被覆内は接ぎ木活着のための好条件となります。