東京外大の第3弾 モンゴル語学科です。

意外と少ない東京外大情報は、このサイトのがお聞き得。モンゴル語科は金チャリさんです。


<tommy注 4.30に新着レポートが来ました。どうも、大学には真面目な先生と不真面目な先生がいるようで? 学生の文句も多いですね。インサイドレポートの深い目的は不真面目な先生の糾弾です。ぜひ次回からは実名入りで>


だいぶ久しぶりになります、こんにちは。モンゴル語科(ゴル科)からのレポートです。

さて、無事に(というか自動的に)2年生になりました。成績は意外にも前期より良かった気がします。今回は主専関連の後期試験についての報告です。前期と同じく4つのテストで、例によって過去問丸暗記(3年分)による対策を行いました。

■リスニング  先生のお手製リスニングテープを聞いて内容を書き取り(モンゴル語で)。難易度は「私の帽子はどこにありますか?」「あなたの帽子は机の上にあります」程度。

[思いつく限りのとんちんかんな解答を書き連ねて提出したのになぜか優がついてました。

おかしい。結果はまだ返ってきていないけれど良くて50点のはずなのに。先生とちょっと仲良くなったおかげだろうか?少し申し訳ない気もします…]

■作文  90%が去年と同じ問題。丸暗記万歳。覚えてきたものをひたすら解答用紙に書く。さながら自動書記。具体的には「ちょっとすみませんが、このへんに郵便局はありますか?」をモンゴル語に翻訳せよ、などの作文問題中心。所要時間:30分

[あらかじめ問題がわかっているので楽勝。]

■文法  作文のテストと同じく去年と同じ問題が出る可能性が濃厚だったのにもかかわらず、クラス全員の期待を見事に裏切って、問題文を変更してありました。完全に意表を突かれ、動揺を隠せません。モンゴル語の文章を日本語訳。「今、モンゴルのたくさんの長編・中篇・短編小説、詩などがロシア語などに翻訳されていて…」という感じ。教科書の文章そのままの和訳問題がいくつか出て、それで点数を稼ぐ。所要時間:これは粘って80分

[さんざん私を苦しめたこの教科は努力の割に成績は辛めにつくようです。というか、ちゃんと点数に基づく結果だった。]

■会話  前期と同じ。一人ずつネイティブの先生と会話、簡単な質疑応答。簡単な文章を音読。一人5分とかからないお手軽テスト。ただし、モンゴル人の先生(日本語は通じない)と2人っきり(もう1人日本人の先生がついているけれど助けてはくれない。というか寝てたよ試験中に…)なので何言ってるかわからないと気まずい空気が流れてとても焦る。私が聞かれたのは 名前、年齢、大学名および専攻語科名など。それから「今日はいくつテストがありますか?」とか「モンゴル語は難しいですか?」(これには「難しいです」と即答)とか。読んだ文は、「今日の授業は9時に始まります」から始まって8行くらいのもの、そんなわけで滞りなく試験終了。ちなみに私は前期の試験で「今日は風が強いですか?」と聞かれて「今日の気温は35度です」と答えたばか者です…。

[今回は記憶をたどる限り、目立った失敗はなかったので個人的には満足。]

おまけ  ■地域基礎  TとUがあって、テストがあったのはT。これは中国語科との合同授業というなんとも複雑なもの。記述式。Uはレポート提出。夏休みの課題レポートに手を加えて6000字程度にしたものを出すこと。

中国語科と合併している地域基礎科目は、実は昨年度までは中国語科・モンゴル語科でそれぞれ独立していた科目なのに、モンゴル語科の地域基礎担当の先生が去年退官して先生が足りなくなったとかいう理不尽な理由で中国語科の授業に吸収されたのです。突然合同で講義をすることになって授業を受ける私たちよりも先生たちのほうが明らかにとまどっていたのが印象的です。実際、両国の関係だとか歴史的背景などの説明は一切なしで中国側はひたすら文化革命について、モンゴルにいたっては国紹介で全10回かそこらの授業を終えました。いくら隣接した地域だといっても、いっしょくたに語るには違いすぎる国同士だと思います、言葉も文化も。まあ歴史的には少なからず影響を与え合っているし、現在では内モンゴルなんかの問題もあってつながりはありますが。

新しく先生を補充しないのは、役に立たない言語の先生はなかなか見つからないからだろうと思いますが、だからこそ経費削減のためにもあえて探そうとはしないんだろうなと簡単に想像できてしまうあたり、哀しいです。本当に悲しくなるくらいマイナーな存在なのです、モンゴル語(とモンゴル語科の存在)は。以前にも書きましたが授業は本当にいいかげん。予習はしておけば役に立つ、くらいの心構えで授業に臨んでいます。宿題は基本的になし。小テストもなし。授業の出席率は50%越えれば上出来です。1限のモンゴル語の授業なんて時間通りに来るのは4人しかいません。先生たちですら開始時間にぴったり来ることは絶対にない、10分遅れは当たり前。流されていては絶対に力なんかつかないことは、誰にだってわかります。語科によって熱の入り方に大きく差があるのが、この大学の特徴の1つだと思います。誤解を与えないために言っておきますが、決して悪いところではありませんよ、ゴル科は。少人数であるがゆえに友達はすぐにできます。空き時間にみんなでトランプをするくらい親密になれます。現在空前のトランプブームです(暑u椈刋タ・ぢ。まぁ1年も勉強してればそれなりに愛着もわいて
きますし。

という感じで今回は終わります。ちょっと長すぎたでしょうか。半分くらい文句で埋まってる気もしますが…。

<TOMMY注 7/30付けで 前期試験レポートが到着、モンゴル語は易しそうですね。しかし、それに満足していない君は素晴らしい>

こんにちは、おひさしぶりです。金チャリです。試験が終わりました。ということで、そのレポートでもしてみようかと思います。主に語学(モンゴル語)のテストなので、内容は皆さん想像がつくかもしれません。

■主専攻:モンゴル語・・・基礎中の基礎、のテスト。全部で4種類の授業なのでテストも4種類。そのうちモンゴル人の先生のところでは会話のテストがありました。

■副専攻:英語・・・リスニングのクラスは今回はテストなし。 リーディングはありました。ちょっと警戒していたのですが、案外ふつうでした。時間は50分程度。富士高の英語テストに比べたら範囲も狭いし量もかなり少ない。ちょうど週テストのような感じだと言ったらわかりやすいでしょうか。問題の数が少ないということは問題ひとつにつき配点が高いということでもありますが。そうそう、文章を直訳するだけだと、いまひとついい点はくれないようです。重要なのは「英語の正確な直訳」ではなく「要点をはやく正確につかむこと」だそうです(私はこの方針のおかげで、だいぶ助かっています)。クラスによっては正反対の方針をかかげ、すべての文章を正確に訳させるところもあります。

その他、「テスト」があったのは一科目だけ、しかも論述形式でした。心理学でしたが内容は、5つのテーマの中から2つ選択し、それについて授業内容をふまえて8割程度の要約と2割の自分の感想とコメントを書かせるというものでした。そのテーマを紹介したいところですがすみません、もう覚えていないんです・・・。私は結構がんばって書きましたが、白紙で出した人もいたとか。あとは後期の一発勝負だったり、レポートの課題が出たり。

主専攻のテストについて。他語科はまたぜんぜん違うのでしょうが、モンゴル語は(強調)、かなりいいかげんです。仏のモンゴルと呼ばれ、自分の名前がキリル文字で書ければ合格とまで言われています。4人の先生のうち2人は、毎年ほぼ同じ問題を出してきます。今回は約9割が去年のこの時期のテストと全く同じ問題でした。3年ごとに傾向は微妙に変わるらしく、前回傾向が変わったのは去年だということです。
そこで私たちは先輩から過去問題をゲットし、私は前日から勉強を始めてなんとか可がつく程度の点はとりました。もっと前から勉強していた人も当然いるので90点以上が続出。平均点は84点でした。けれども噂によると、20点でも可はつきます。
会話なんかもっといいかげんで(いや、優しいと言うべきなのでしょう)、去年は全員に優がついたそうです。テストを受ける身としてはこの上なくありがたいけれど、これで力がつくのか心配であったりもします。まあ、私のあの会話力で本当に優がつくかどうか、もしそうならその甘さが立証されるわけです。書いててなんか悲しいですが。

それから「モンゴル地域基礎」の授業では、夏休みレポートの課題がだされました。「モンゴルの社会・文化・歴史・政治・経済の中から任意のテーマをえらび、整理し、自分の意見を述べよ」。要するに、なんでもありってことです。そんな適当なモンゴル語科ではありますが、客員教授の先生は、モンゴルでは有名な文学学者、ダムディンスレンの一番弟子です。でも知ってる人はいないんだろうな・
・・。

以上、テストについてでした。もう一度言っておきますが、こんなにもゆるいのはおそらくモンゴル語科だけです。そこのところを勘違いしないように。 それではこのへんで。
<TOMMY注、卒業してからもクラス担任として色々お世話したので、お礼の代わりにインサイドレポーターを頼んだのです。
冒頭の文はその意味でござる>

こんにちは。依頼のあったインサイドレポート、さっそく書いてみることにしました。しかし、東京外国語大学のインサイドレポートは既に二人の方が書いているのでいまさら書くこともないような気がするのですが、
まあいくつか違った視点でいってみようかなと思います。名を金チャリといいます。ここではっきり言っておきますが、私は毒舌です。気をつけているつもりですが、あまりよろしくないことが書いてあるときには、遠慮なく削ってください。

私は東京外国語大学に通っています。ここは語学を学ぶにはもってこいの学校です。ちゃんと勉強すれば、主専攻語は2年でペラペラになれます。が、おそらく就職は厳しい。マイナー言語ならなおさらです。普通に適当に授業をとっていたら、何の資格も取れずに卒業です。頑張って授業をとっても教職しかとれません。私がその事実におぼろげながら気づいたのは、大学に入った後でした。おかげでこれから苦労しそうです。高校生のみなさん、はっきりとした目的を持って大学をえらびましょう。

さて、私の専攻語はモンゴル語です。マイナー中のマイナー、サークルの新歓なんかで「モンゴル語科です」と言うと、果てしなく微妙な反応が返ってきます。日本全国津々浦々、モンゴル語科があるのは東外大だけ。そんな学科のことを詳しく知りたい人がいるかどうか、甚だ疑問ですが・・・。
まず、モンゴル語は、「モジュール制」という制度をとり、モジュール言語というそうです。これは今年から導入されたようで、生徒はもちろん、先生もよくわかっていないという不思議な制度です。モジュール制をとる言語は、モンゴル語のほか15の言語で、非モジュール言語とは主専攻語の単位のとりかたが違ってきます。説明が疲れるので今はこれ以上はやめます。もしも詳しく知りたい人がいたらそのうちに。

ついでに私、副専は英語をとりました。これにはちょっと後悔しています。一年生の段階では、英語Tをとり、RリスニングとLリーディングがあります。内容は、Rが高校のリーダーと同じくひたすら文章を読み、Lはオーラルみたいな感じ。副専英語は人数が多いのでいくつかクラスわけされてはいますが、どこも似たりよったりだと思います。私は高校時代、英語は好きでしたがさほど得意ではなかったし、授業は***だったのではっきり言って副専はつらいです。一度英語を選んでしまった以上、来年も副専を英語にしないと今年の分まで卒業単位として認めてもらえないという悪夢のような仕組みなので、最低あと一年は耐えなければ・・・・・・。

東京外語を受けようと思っている人へ。世界史の知識はあったほうがいいですよ。専攻語の予備知識として。先生はそこらへんをある程度知っているものとして話をすすめてきます。でもまあなくてもやっていけるしセンターも世界史指定ではないので・・・・と思いながら今大学のHPをみたら、平成18年度からは二次の試験科目として復活するそうです。これは大変だ。

では、今回はこのへんで。あんまりうまくかけなくてすみません。