目指せジュエラーもしくはジュエリスト

 新月(古月 or 睦月)さんからのレポートです。
6/14到着の第2弾です。
彼女も、授業を一番前の席で受けています。素晴らしい

Inside Report  山梨県立宝石美術専門学校U



注:毒舌批評を具現化しております。というより、だいぶ馬鹿馬鹿しい内容です。  インサイドレポートというより、息抜きにでも読んでもらえれば光栄の至りです。

  私の文章は、好む方と嫌う方と、両極端に別れます。苦手な方は避難勧告。
注意はしました、読んでしまっても責任は一切負いません。

それではドウゾ、後悔だって人生の糧。    ・・・と、なることもあります。

T期授業内容について。

【月曜】

■1〜4限 貴金属材料学(8:40〜12:10までぶっ続け。先生の配慮により途中10〜15分程度の休憩有)

内容は金属について。元素から性質から、金属全般の知識です。外部から(梨大?)講師の先生をお呼びしています。
私には分かりやすい授業ですが、化学の基礎知識があることを前提に話が進むので、高校で化学をとらなかった人は、泣き寝入りか独学ガリ勉を実行するかの二者択一。

友人に乞われて化学の基礎を若干教えたりもしたんですけど、私が教職に絶対的にむかないことが立証されただけだった。

■5〜7限 宝飾デザイン(実習)

主に製図の方法とか、ワックス(油の塊)でモデル(原型)とかを作ったり、情報(大衆の流行とか)を分析してデザインに立ち上げたり・・・・なんですが、説明がことごとく分かりづらい。

単調に話をなさる先生なので、この授業のメインは強烈な睡魔との一騎打ち。
あの状態で催眠術かけたら、洗脳とかできちゃいますよ?先生。

数時間後には教祖様に成りあがるのも夢じゃない。・・・・なーんて言えないですけどね。(何

【火曜】

■1・2限 宝石加工法

授業名のまんまですね。加工に使う機械とか、宝石のカットの種類とか。

聞きやすい話し方をなさる先生なので面白いです。加工の実習も兼任なさっていらっしゃるのでそちらともリンクしている。

ただし、怪我や事故の体験談や実話などが、生々しくて、そのまま聞いた記憶を生ゴミ逝きにしたくなるのが難点。

加えて、居眠りしても怒られはしませんが、顔と名前を完璧に覚えなさる。その記憶力を分けてください。

白髪交じりの年代の先生でいらっしゃいますが、ボケることだけはこの先もありえないだろうと完全品質保証。

■3・4限 宝飾デザイン概論

主に、企業形態でのデザインの行程についてです。市場の情報分析とか企画会議だとか、プロデューサーとかデザイナーの役割とか。と、デザインに必要な基礎知識。構成とか黄金分割とか。一般に認識される‘デザイン’とはちょっと違う、いかにも就職のための知識です。

この先生もそれなりに催眠術の素質を見受けるが、月曜5〜7限に比べれば格段にマシ。

ちょっと教祖様までは無理。(そのネタ引っ張るなよ。

■5〜7限 宝石加工(実習)

同曜日の1・2限と同じ先生。内容は文字通り石の加工。

水晶削ったりとか、水晶削ったりとか、水晶けずったりとか。(つまりまだそんなに課題が進んでないんですね。


【水曜】

■1・2限 金属加工法

「月曜1〜4限の金属材料学と何がどう違うんですか?」という質問に、神様だろうがお釈迦様だろうが、いくら悟ってても答えられない授業。でも両方とも必修。

この先生も外部からいらしてます。常にMacのノートパソを持ってきて、スライドで画像出しながら説明してくれるのですが、それより何より、ちらっと見かけた、内蔵されてるFhotoshop7.0(絵を描くソフト)に釘付け。

・・・すいません、着眼点が個人趣味に走りました。

月曜の金属材料学の先生とはリンクなさってないのに、内容がものの見事にかぶるので、2回同じことが聞けます。
でもテストは別々です。

テスト勉強は一石二鳥ですよ、ひゃっほぅ。


■3・4限 宝石学概論

出でませおでませ、校長先生。何ゆえ校長自ら講義をしてくれるのかは永遠の謎。生徒への愛ゆえか、経費削減のためか。・・・・・・・・前者であることを切に願う。

宝石、鉱物についての、化学と地学を混ぜたような授業。内容としては面白いです。
が、結晶構造など、3次元の話を黒板上(2次元)でお話になるので、ちょっと理解しづらいですね。CGとか動画を使えば非常に理解しやすくなるだろうと思いますが、

クーラーの存在しない公立貧乏専門にそんな設備を期待するだけ無駄。くわえて、話すスピードは速めで、素晴らしい崩れ字。行書体も速記もびっくりです。
「先生、なんて書いてあるんですかー?」と授業中断もしばしば。

■5〜7限 金属加工(実習)

真鍮の板切ったりとか、真鍮の板切ったりとか、真鍮の板切ったりとか、銀のリング作ったりとか。

・・・・・・・・・つまりはこれもそんなに課題が進んでないんですね。

実技なので糸鋸とか金槌にぎれて楽しいのですが(Not ジェイソン) 恐ろしい勢いで糸鋸の刃を折りまくっております。

授業の何割かは糸鋸の刃変える時間に費やされます。・・・だから私は居残り組みなんですね。

【木曜】

■1・2限 化学(選択制)

雑談がチラッとでも聞こえると、不快指数を急角度急上昇させなさる外部の先生をお呼びしています。
選択制なので一応とったのですが、光速で後悔。

月曜のところにも書きましたが、化学の基礎知識が必須なので、それをやって頂きたいのですが、
なぜ、ここで化学史をやってるんでしょう・・。

アリストテレスでもボイルでもシャルルでも、法則発見したのは別に誰でもいいし、何年でも何世紀でもいいから!!

キュリー夫妻はすごいね、すごいよ。なんてったってノーベル賞とっちゃうくらいだしね!!

でもそれ世界史。

■3・4限  物理(選択性)

これも外部の先生をお呼びした選択制授業。定年退職なさった元・高校の先生らしいです。

化学と異なり、わかりやすい。かなりわかりやすい。・・・とは言っても、物理は物理だけどね。

屈折率とか比重とか主に鑑別に必要で重要なトコをかいつまんで教えてくれます。
そして必ず10分前に終了。最高。(そこか。

■5〜7限  宝石鑑別(実習)

授業名のまんま。宝石の鑑別。宝石を屈折計とか偏光器などを使って、屈折率とかの測定。

生で本物の石見れるのでイイのですが、無くしたら時間無制限24時間体制で大捜索が開始されます。

雪山遭難者の捜索より本格的。見つかるまで帰れません。

授業は薬品と先生のタバコの臭いで、鼻が曲がる勢いでかぐわしい香りの鑑別室で行われます。先生のご趣味で音楽が延々流れていますが、クラシックかと思いきや、まれにフェイントで声無しの流行歌だったり。

授業終了後、当番制で掃除がありますが、これまた先生のご趣味でもれなく紅茶とお菓子がついてきます。

大好きです、先生!!(物欲)

【金曜】

■1・2限 宝石学概論

水曜の校長先生による宝石学概論とは、教科名を同じくして、別の講義。先生も別ならテストも別。

じゃあ何ゆえ同じ名前にする必要が?といいたくて言えないんですよ。うっすら聞いたところによると、昔は相互の話がリンクしてたそうな。つまり教科名は過去の遺物というヤツですか?早めに改定することを、どーでもいー気持ちで投げやりに推進。

地学に近い内容ですね。原石の生成過程とか環境とか、鉱山とか。
見本の原石がいっぱいまわってきますが、どれがどれだかいまいち分からない上に、ほとんど同じに見えるのは気のせいでしょうか?気のせいですね。

私の視力は左が1,5 右が0,5です。性格同様、偏ってます。

具体的な内容としては、地球規模でマントルがどーのこーのとか言われるから、スケールの小さい私の脳内が素敵に飽和状態。

■3・4限 宝飾デザイン概論

これまた火曜の宝飾デザイン概論とは、教科名を同じくして、別の講義。理由は宝石学概論に同じ。

やっぱり、違う先生に違う内容、そして試験が別!(←そこだけが問題。)

これは本当に‘概論’。宝飾品に関する基礎知識とか、市場の話の時はまだともかく、「デザインとはそもそも・・・・」とくると、話が右耳から脳を経由しないで左耳へ抜けていきます。人間の脳って解明されて無い部分が結構あるというけれど、

私の脳には絶対空洞があると思う。(ヤバイよ。)

■5〜7限  物理実験(実習・選択性)

U期にある化学実験と、どちらかをとるか、2つともとらないかの選択制。両方は取れません。

私は化学実験をとるので、この授業は未開の境地。

□その他

あ、一年間は二期制にわかれていて、一年の前期をT期、後期をU期、二年の前期をV期、後期をW期とします。

何故にローマ数字で表すのかは、まったくもって不可解。気にすると時間の脳の思考回路を無駄使いできます。

(選択制)と書いたもの以外は必須。いくつか落としても最低の単位をギリギリでとって2年にあがることは出来ますが、

2年で卒業できない可能性が、直角に限りなく近い角度で急上昇。
午前は講義・午後が実習。

ただし自習課題が時間内に終わるとは限らず、大概居残り。届出を出せば最長PM7:00まで。

「専門だから、楽でしょう?」なんて言う方がいた日には、
私は笑顔で「人間的に無理なスピードで私の視界から消えうせろ」
と言う以外に術を持ちません。(持とうよ・・・。

しかし、午前は全て講義なので「専門にきたらもう勉強しないでいいと思ってた。実習ばっかならいいのに。」という人も多いです。ほとんどの人が現状に何らかの不満があり「来るところを間違ったかもと思う。」という声も聞きます。

私も現状にまったく不満が無いといったら嘘になりますが、幸か不幸か、補講だ 追試だ 追々試だ と、富士高で散々講義漬け(追試は講義じゃないだろう)にされてきた私には、それほどひどい苦痛にはなってません。

慣れって恐ろしいですね。(何かが間違ってる・・・。

 驚いたのは、授業中に雑談は多いわ、トイレには立つわ、挙句の果てにはそのままエスケープする奴もいるそうです。(最前列を陣取っているので、見たことはありません) とは言っても、真面目に勉強なさる方もいるし、

私のように「授業料分は知識も技術も強奪してやりますよ?」という貧乏根性丸出しなヤツも、現にここに居ます。

このように生徒はてんでバラバラで、共通項といえば‘宝飾に多少なりとも興味があること’。それだけ。

以上。・・・・他の専門学校がどうかは知りませんが、一例として見ていただけたら
幸いかと。  

・・・やりすぎたですかね・・・。これでもそれなりに毒舌抑えたつもりなんです
が。
お久しぶりです、古月です。GWなので自宅より書き込んでます。
インサイドレポートの企画発動したんですねー。
毒舌日記でおしゃっていた似顔絵の事ですが、写真があればそれをイラスト風に変換するソフトなんかも在りますよー。確かに、ミンテル氏が居れば万事解決ですが(笑)
さて、こっちの専門学校ですが、いろんな意味で凄いです。
まず、入って早々にプロ根性を刷り込まれます。宝飾系ですからね、趣味半分な気分の人も毎年居るらしいんで。入学式の次の日に、近くで開催されたジュエリーフェアに見学に行かされました。こっちの業界でやっていくからにはいい経験ですが、簡単に失敗すると目をつけられます。身分証明首からさげてる上に、地元の業者が何十とでているので。ああいうところにいくと金銭感覚も麻痺します。0の数を数えて青くなって見たり。
授業は、やっぱり金属材料学とか宝石概論、宝飾デザイン概論など、専門的なものがほとんどで、化学・物理も一応ありますが選択性で、やる内容も光の屈折率とか比重とか、鑑定に役立つ物を主に取り扱います。講師のうち何人かは梨大からいらっしゃる先生も居ます。授業中に水晶のサンプルとかアメシストのサンプルが回ったりします。有名宝石ブランドの写真集まわったりとか。
午後は全て実習で、水晶磨いたり、ルビーの鑑定やったり、真鍮の板切ってたりします。楽しい・・・・。
一年の前期は全員同じ事やりますが、後期から、加工・デザイン・鑑定にわかれます。人数制限があるので、希望は取りますが店員オーバーしたら成績順。わりとシビアです。就職率は高いですが、ココ最近は企画(デザイン)と販売(鑑定)がほとんどです。会社からアルバイト募集があってそのまま正社員に採用という形もあります。就職が最終目的で、業界の専門技術を叩き込むことを目的とした学校なので、そういう情報は割と多い量入ってきます。
授業の中で面白いなーと思ったのは、Tommy先生にも需要曲線等の話を教えていただいた、価格の話です。
コチラの業界では、まったく同じデザインの同じ宝石に値段をつけると、高い方が売れる事があるそうです。子供のおもちゃ用等は別にして、いくら綺麗でも10円くらいの石には人は見向きもしません。しかし10万100万単位になると、目が行きます。財力・権力の象徴としての用途があるからですいね。それに、それなりに見合った価値とかも確かに要るでしょうが、綺麗だから売れるとも限らないそうです。希少価値の問題ですね。自分だけの、という感覚が価格につながるそうです。
あー、それから、イミテーションの話なんかもありました。こーゆー業界だと、偽者も結構出てくるそうです。実は、ルーペなんかじゃ、鑑定士にだってわからない石は多く在ります。ちゃんと機材を使えばわかりますが。結局は買う方と売る方の狐と狸の化かしあいです。海外に行ったとき、原産地にでも行って宝石を買ってこようと思ったら、色々とハッタリのテクはあります。希望者がいたら教えますよ。
とりあえず、今回はこんなトコで。長文な上、まとまってませんがスイマセン。