Teacher tommy が悩める高校生にひっそりと教える
誰でも苦手科目が克服できる。ラクラク勉強法大公開(部活動のトレーニングにも応用できる!!!!!!!)

 さて、このほど英語が苦手、数学が苦手、物理が苦手、世界史が苦手など特定科目が苦手な高校生のために、ある習慣さえつければたちどころに苦手科目が克服できるスーパー勉強法を発見しました。昨日、我がクラスには公表しましたので、このHP上でも惜しげも無く公開します。
 読者諸君!早くこれを身につけてマルチな受験生に変身しよう。
ただし、この勉強法をどこかの出版社やどこかの悪徳塾講師やどこかの私立高校の先生や、どこかのジャーナリスト面のえせ教育者たちが、自分のオリジナルのふりをして、表にだして自慢していた場合はどんどん告訴してやる。
この勉強法は、完全な「TOMMYオリジナル」である。早速実行せよ、
『事を行うに いつからはじめようかなどと考えているときはすでに遅れをとっている』

 まずはじめに、これを読んで欲しい。出典は、光文社新書 『コーチ論』 織田淳太郎著 のP89〜である。この本は、今までの矛盾に満ちた日本のスポーツトレーニングのアホくささを大暴露し、日本の社会システム及び学校教育システムに警鐘を鳴らした秀作である。もし、あなたが、スポーツその他のあらゆる面で指導者(もちろん教師を含む)を自称するならば、是非読まなければならないバイブルである。確かに日本のスポーツ環境は矛盾だらけであるが、このような素晴らしい本がたかだか700円で買える状態であることによってかろうじて救われている。もし、この「コーチ論」が無視されてしまうのなら、本当に日本は終わりだ。(このことは、当HPでも時折宣伝しているスポーツジャーナリスト、玉木正之先生のコラムが無視されたら、日本は終わりだということと同義である)

転載はじめ
 鈴木が続ける。(Tommy注: 鈴木正之名城大学理工学部助教授、「間違えだらけのスポーツトレーニング」黎明書房 の著者でもある)「サーキットトレはオールラウンドトレーニングとも言って、筋力、瞬発力、心肺持久力などすべての要素を含む休みのない運動です。これはレスリングや柔道、ラグビーなどのように一定の時間を常に動き回っているスポーツのスタミナ養成には有効ですが、野球のようなスペシャルな筋肉を要求されるスポーツには不向きです。
 その中で中日の選手は、用意された運動をただ漠然とこなすだけだった。本来のサーキットは例えば腕立て伏せならそれをMAXの半分くらいでやるといった計画性が必要です。中日の選手がやったサーキットトレは、筋力のためなのか、瞬発力のためなのか、持久力のためなのか、目的がまるで感じられなかった。
 しかも、サーキットトレが終わった後にトスバッティングなどの技術練習に入っていった。ヘトヘトになった状態では、大脳や脊髄の中枢神経の技術習得能力が働かない。サーキットトレーニングには筋力自体より先に神経の方が疲労して、その神経疲労が邪魔になって高い大脳の興奮が得られないという落とし穴があるんです。簡単にいうと集中力が削がれ、目的意識が霧散霧消してしまうことですね。中日の場合、技術トレ、筋肉トレ、持久力トレとやるべきところを、逆の順番でやっていたわけです。
 それと同じように、野球でよくやる千本ノックなどというものは、まったくナンセンスというしかありません。選手は最初から計算して手を抜くだろうし、第一野球はラグビーのようにヘトヘトになるまでやるスポーツではない。集中力を高めるというなら、筋肉が新鮮な状態で本数を抑えて行わなければいけないわけです。私なら難しい打球を処理したらおしまいというノックをやりますね」 

転載終わり(下線部やフォント拡大などは、Tommyによる)

お分かりですか?
まず、ここに書かれているスポーツトレーニングでの重要点を列記していきます。
@ラグビーと野球といった全く違う筋肉を使うスポーツであるのに同じトレーニングをしているのは明らかにおかしい。つまりはその競技にあったトレーニングでなければ意味がない。
A選手が意識しないままトレーニングを行ったところで、効果はない。トレーニングとは何のためのトレーニングなのかを知り、脳でしっかりと意識づけをしなければ、身につかない。
Bヘトヘトになった状態では、大脳や脊髄の中枢神経が働かない、神経が疲労すると高い大脳の興奮が働かない。
C正しい順番とは、技術トレ⇒筋肉トレ⇒持久力トレである。この逆は、全く無意味であるばかりか、技術トレの目的を全く達せられない
D筋肉が新鮮な状態で技術トレをしなければ意味がない。

などのことが書かれており、すべてのことで納得できるはずです。

ならば、これを勉強法に置き換えてみましょう。

@なぜ、この勉強をしているかという目的意識がなければ脳ははたらかない。(明日小テストがあるからやる。などでも可)
Aヘトヘトになった状態では、大脳が興奮しない。(つまり最後に勉強した箇所はほとんど記憶くされていない。)
B大脳が新鮮な状態でなければ知識として習得できない。
C一番身につけるべきことは最初にやるべきだ。(トレーニングには正しい順番というものがある)

つまり、苦手科目克服の勉強法とは

 「科目ローテーション法」なのである
 
 例えば、今日は英⇒数⇒国⇒物理の順でやったとすれば、明日は 物理⇒英⇒数⇒国、明後日は 国⇒物理⇒英⇒数 次の日は 数⇒国⇒物理⇒英 と、計画をたてて実行することだ。ただし、苦手な教科にあまり時間をかけたくないのが本音だろうが。この場合、時間の制限はかえって不利になる。なぜならば、大脳が新鮮な状態でなければ知識として身につかないのであるから、苦手な物理を90分やったところで、神経が疲れた状態での後の60分くらいは無駄なのである。
 苦手科目克服は、時間ではない。勉強の順番なのだ。

 物理が苦手な諸君、20分でいい。物理を最初にやることだ。でも、苦手な物理を最初にやりつづけることは大変な苦痛をともなう。(そんな状態では大脳が興奮しない)だからこそ、ローテーション法なのである。

 今すぐ実行せよ!!!!!!

『事を行うに いつからはじめようかなどと考えているときはすでに遅れをとっている』


 そういえば、心当たりがあるのではないかい。
@某F高生は英語を得意としている。つまりは、家庭学習を英語から始めていることに他ならない。(朝一で単語テストに備える習慣もある)
A数学が得意、などという生徒は、まず、数学の勉強からするはずだ。(夏休みの課題などは全くその通り)
B宿題から先にやるのだから、宿題のでない教科は総じて後回しにされる。出来なくなるのはあたりまえだ。これは宿題がだされないからではなく
後回しにされるから、出来ないのである。
Cどの教科も出来るという奴って、この学習法が自然と身についているのである。いつかA葉を取材してみたい。

ということで、もう一度言おう。

苦手科目克服は、時間ではない。勉強の順番なのだ。

 このコラムの無断転載、このアイデアの無断借用を硬く禁じます。使った奴(我が某F高生を除く)は我輩にロイヤリティを払え。