夏の暮らし
七 夕
8月7日 (この地方は月遅れで行われます。)
七夕の日からお盆の準備に取り掛かります。
七夕の竹を取るときに、竹筒も作り、この竹筒をお墓に立て、花立てに使用します。また、この時、お墓の掃除をし、榊やお花をお供えします。
お 盆
8月
お盆には、御霊舎に季節のものや故人の好物などをお供えし、お祀りします。
この地区では、14日の朝早く未だ暗いうちからお墓参りする習慣があります。これを「墓所参り(むしょまいり)」と云っています。お米、お水、ススキ、ミソハギをお供えし、松明を焚いて、「遠津神(とほつかみ)」を唱えます。
麦が穫れ、粉に挽き、素麺(そうめん)などにして、お天道(てんとう)さまや先祖さまに供える、大切なお祭り行事です。
「盆」とは
掌の窪みを「ぼん」と言い、藁で編んだ小さな低い縁のついた入れ物です。お盆には麦藁で作り、稲の収穫が始まると稲藁で作ったものです。今日では、木やベークライトで作られていますが、昔はこのような器を大切なものの受け渡しに用いていました。ご飯やお供え物を入れ、神さまや先祖さまに供えたものです。
盆踊り
ひとむかし前までは、夏の暑い盛り、夜に田へ水を引きました。水を引く人たちが、毎夜集って枯草や木を焚いて、水番するだけでは能がない。酒でも持ち寄り歌を唄い、踊り合って楽しい夜とし、皆が水を無駄なく公平に、妨害もされずに、お互いに監視することともなりました。頃は先祖さま祀る期、盆踊りの始まりです。