V-DRUMへの道

V-DRUMとは?ローランド社から発売されている電子ドラムの名称です。

ドラムって、とにかく練習場所を選ぶ楽器なんですよね。電気的に音を出すわけでもなく、当然ボリュームがないから叩いたそのままの音が回りに響き渡るのですよ、ホント・・・(^^;自宅でドラムを練習する環境なんて、個人スタジオを所有しているか、人生割り切って人の迷惑関係ないとか・・・何かでない限り普通の人では出来ません。そこで、練習用ドラムとして色々なモノが各メーカーから発売されているのですが、通常練習用のパッドといいますとゴムパッドのモノがほとんどなのですね。コレが結構うるさい(^^;し、感触も生ドラムとはおおよそかけ離れた代物なのです。当然当時の電子ドラムのパッドも同じ様な仕様がほとんどなのでした。

しかし時代の進歩と共に電子ドラムも進化していたのです。その中でもこのローランド社の電子ドラム、ヘッド(叩く部分ですね)がメッシュになっているので消音性にとても優れております。しかもこれが・・

叩いた感じが生ドラムに近い!!

のです。(細かいこと言うと、ちょっとハネ過ぎるけど・・・)

さらにそれに加えて、ドラムの音源が非常に優秀でこれまた生ドラムに近い音が再現できる代物なのです。

その決定的な違いとは?

以前の電子ドラムはというと、小さく叩いても音量だけが小さいだけで、音質は強く叩いた時と同じ音なのです。でもV-Drumsは弱く叩くと「タッタッタッ」、大きく叩くと「バーンバーンバーン」とリアルにだんだん変化します。ホント、生ドラムと同じように叩く強さに合わせて音質まで変わってくれるというのが画期的で今までの電子ドラムとの決定的な違いなのです。

と言うわけで、一気にV-Drumsの購入熱に魘されていくことになりますが・・・きっかけはちょっとした事から始まります。

2003年10月某日

ご存じ?泣く子も黙るSONOR シグネチャー・シリーズのスネアですね。(^^;購入当時は独身だったので約20万円をキャッシュで買いました。(笑)音は、今まで使ったスネアの常識をうち破るほどの代物でしたね。購入当時はLiveにレコーディングにと使ったんですが、如何せんこのスネアは重いのがネックで、結局数回使用しただけで実家に保管しておりました。今では手に入らない一品ですので売るのは忍びなかったのですが、このまま日の目を見ないのも可哀想に思いオークションに出品しました。(笑)

2003年11月某日

・・で、オークション出品中に質問を受けた方からがきっかけで、YAMAHAの電子ドラムDTX-PRESSと交換することになりました。値段的には”損”なのですが、とりあえず最近の電子ドラムがどの程度のモノか使ってみたかったのです。一番気になったのがゴムパッドの消音性と感触、それとシンバル・パッドですね。その中でもハイハットがどの程度本物に近いかどうかが気になるところでした。

結果、やはりゴムパッドはうるさいし、叩いた感触は本物と程遠いモノでした。ただ、数十年前のモノよりかなり進化している部分がありました。それは音源です。

・・ま、本物とは程遠い所詮その程度かなといった代物の辛口批評をしていたのですが、しかし、それでも久しぶりに身近にドラムセットがある生活が、何か人生の張りを生むような感じがしました。

そこで・・・

2003年12月某日

YAMAHAの音源でもローランド社のパッドが使えるとの情報を得たので、(原理としてはどれも同じなのですが・・・)とりあえずバスドラ・パッド KP-120 がヤフオクに出品されてたので迷わずget!し、メッシュパッドを体感しました。

・・が、これは足でペダルを踏んで音を出すモノなので、どうしてもスティックによるメッシュパッドの感触が分からず、結局ネット通販でスネア用として使用するPD-120Rを購入することにしました。

叩いた感じは少々跳ねすぎるものの、メッシュパッドの感触は想像以上に生ドラムに近いモノで、しかも消音性に優れていたので大変満足しました。

そこで左画像、パッドが増えた事ですしツーバス&4タム仕様にセッティングしてみました。(^^;あとシンバルが2枚追加できれば自分としての一番完璧なセットとなりますが、音源の接続数に限界が・・・(^^;

このパッドを手に入れた事で一気にV-DRUM購入へと突き進む事になります。

2004年1月9日頃

と、いうわ訳で・・年末を挟んで早速、YAMAHAのDTX-PRESSをオークションに出品しました。(^^;

さて、まずはドラムラックの選択からですが、トップ画像にあるよな赤くて派手なプロ・スタンドにするかどうか正直迷いましたが、金額やラックのサイズ等諸々を考えて結局コンパクトなサイズのMDS−8Cにしました。

このMDS−8Cには2本のシンバル・スタンドが付属しているのですが、将来のセッティングを考慮してもう一本追加しました。ちなみに、部屋の配置も変えてみました。

2004年1月10日頃

出品中のYAMAHAのDTX-PRESSに何件か入札もあり、しめしめと思っていた頃(^^;な、なんと憧れのTD−10の出品がありました!!しかも拡張カード付き(TDW−1)ですからV−シンバルに全て対応できます。これはもう、行くしかない!!

しか〜し、何という事でしょう・・・締め切り時間と会社の会議が重なっていました。(T_T)新品買える一歩手前の金額を放り込んで、念願のTD−10をゲットしましたとさ。(^^;

1月下旬頃

さて、そろそろパッド類でも購入しましょうかという頃、心穏やかでない情報を入手しました。

そう・・ついに新しいV−DRUMが発表となったのです。

しかも、Hi-Hatは以前のパッド仕様ではなく、通常使用するHi-Hatスタンドにセットする、しかもY社のと違い、あ〜らビックリの開閉式なのです。つまり限りなく生の演奏感覚に近い仕様になったということです。

このとき正直パッド類の購入を迷いました。ただ現時点では正式な値段等まったく分からなかったので新しい音源さえ手に入れば何とかなるだろうと思い、パッド類購入に踏み切りました。

1月22日頃

じゃ〜ん!!

ついにMy V−DRUMが完成!!!

タム類は、生ドラムのセッティングに近づけるために8・10・12を組み合わせたサイズでセットする予定でした。でもスティックで叩く場所は太鼓のサイズに関係なくヘッドの中心部分なので、結局パッドの大きさは関係ないと思い、タム用パッドはPD-80で統一しました。

さて、これがVシンバルCY-14Cです。

びっくりしました!

音色はもちろん、とにかく叩いた時のシンバルの重み、スティックの逃げ方、揺れ方、全てが本物そっくりです。もちろんゴムパッドですので消音性もバッチリ、本当にこれがゴムパッドだと感じさせない作りになっています。

V−シンバル最高!!

通常、Hi-Hatととして使用するパッドはCY-12Hなのですが、床に伝わる振動とブームスタンドによるセッティングの自由度、さらに将来性を考えてCY-12R/Cにしました。

将来性というのは、新しく発売されたV-Hi-HatパッドVH-12の導入を試みているからです。

しかし、VH-12の導入については、現在手持ちの音源TD-10に未対応ということが判明し、断念しました。しかもTD-20は高いし・・・(T_T)

ツインペダルにしました。

もう骨董品かもしれませんが、未だに根強いファンを持つYAMAHAのFP-720、しかもさらに珍しいツインペダルです。

購入してから約10年使用していますが、いや、FP-720は大学でのバンドの頃からずっとこのペダルでしたから、かれこれ20年近く愛用しているということになります。

2005年3月

さて、久しぶりにローランドV-DRUM関連のWebページにアクセスしてみたら何やら心踊らせる新製品が・・・

ぬぉ、これは!?

新しいV-Hi-Hat?VH-11??

おぉ、これ手持ちの音源TD-10+TDW-1で使えるジャン♪

3月下旬発売なので、当然のことながらWeb検索では大した情報が何も得られず・・・。

これですよ、コレ。(笑)通常のハイハットスタンドに取り付けできるのがミソなんです。

今さら申し訳ないけど、妥協の産物ハイハットFD-7+CY-12R/Cなんかじゃダメなんです。

しかし、このVH-11の推奨音源は、これも新しく発売されたTD-12なんですよね。

だから、このVH-11とTD-10との相性がどの程度までマッチングするのか、また叩いた感触がどこまで本物の触感に近いかどうか、実際導入してみない事には分かりません。

と、いう訳で・・・

2005年4月下旬

早速、買ってみました・・・(^^;

VH-11は、VH-12と違い一枚シンバル構造となっています。本物のハイハットでいうと、トップシンバルのみセットした状態ということのなりますね。

どういう構造かというと・・・

このパーツがFD-7ペダル部分に相当する部分になります。

ボトムシンバルをセットする感覚で、ハイハットスタンドに置くようにセットし、中心部分がハイハットのオープン、クローズを感知します。

そう・・・

より本物により近づけるためにVH-12のような2枚構造のシンバルパッドにする事が、必ずしも必要ではないのです!

この発想!!

ローランドV-DRUMの開発者の発想力は本当に凄い!!!

VH-11の裏側です。

これをハイハットスタンドのロッドに固定するのですが、軸中心部の作りがハイハットの動きを再現する構造になっているので、本物に近いハイハットの揺れを再現してくれます。

マジ、これにはびっくりしました。

足の感覚も手の感覚も通常のハイハットとほとんど変わりありません。妥協の産物、FD-7+CY-12R/Cなんかじゃ絶対に得られない演奏感です。

VH-11!

もう大満足!!

流石です、ローランドV-DRUMの開発者!!!

さて、ハイハットスタンドを設置するために一つ重大な問題がありました。

それは・・・

防振台の上にスタンドの足が収まらない事です。

しかしまあ、このような事態は我々にとって「想定の範囲内」なのですな。(^^;

じゃ〜ん。

こんなパーツを利用してみました。

通常のハイハットスタンドとして立てるのではなく、ラックの一部として固定しました。

ちなみに使用したのは、TAMAのラックシステム用アダプターJ24です。

というわけで、My V-DRUM 完成〜!!