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うる星やつら
- Dear My Friends -
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どのようなゲーム?
ゲームアーツから発売されたCD媒体によるアドベンチャーゲーム「うる星やつら Dear My Friends」。
ゲームにはゲームだが、かなり映画やTVを意識したつくりが特徴的である。
アドベンチャーゲームとしてメーカーは世間に紹介したが [シナリオを楽しむノベルの様なゲーム] これがプレイした感想だ。
ゲーム難易度は比較的低く設定されており誰でも楽しめる様な仕立てと思う。
発売日 : 1994年4月15日
ゲームマシン SEGA メガドライブ + メガCD(メガドライブ用CD拡張ユニット)
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・10年前のゲームなのでネタばれありで粗筋を(本当に粗い) 04/05/10 追加訂正 |
ある日、諸星家の屋根に異次元からやってきたわんぱく小娘のサーラがいた。サーラは母親のペンダントの力を借りものすごい力を
発揮するのだがそのペンダントを途中、落としていた。
成り行きであたるとラムはペンダントをサーラと一緒に探しに出かけ、公園でペンダントを無事に見つける。
あたるはサーラに家に帰るよう諭すがサーラは遊んでもらいたくて仕方が無い。結局かくれんぼをすることになる。
しかしその場所はサーラがペンダントの力を使い出現させた空中に浮かぶコピーの友引町であった。
驚きのあまりあたるはサーラと遊ぶのをやめようとする。サーラはかんしゃくを起こしその腹いせに諸星家をペンダントの力により
埋めてしまう。さらに彼女はペンダントの力を使い友引町で大暴れするのであった。
そんな娘を連れ戻しに母親が友引町へやってくるが手違いでサクラの体に乗り移ってしまった。
サーラは母親に叱られるのがコワく亜空間へ逃げ込むが、この時ラムを巻き込んで移動してしまう。
あたるはサーラの母(外見はサクラ)と一緒に亜空間の2人を必死に探す・・・
*** *** ***
正直、ストーリー構成は小甘い気がする。ゲームユーザー年齢層を考えれば多少小甘く話を作らねばならなかったのかもしれない。
仮にビューティフルドリーマー並みの脚本だったらどうだっただろうか?ゲームバランスがとれただろうか?
ここが映画と違いゲーム脚本の難しいところではないだろうか。
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・TVシリーズを意識したオープニング・エンディング
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オープニンテーマ
「ほんの少しの勇気」
(日本コロムビア)
作詞・作曲 HIRO
編曲 小西貴雄
唄 HIRO |
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エンディングテーマ
「最後の一歩」
(日本コロムビア)
作詞・作曲 HIRO
編曲 小西貴雄
唄 HIRO |
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登場キャラクターが
横スクロールしていくシンプルな
エンディング
後ろの星2つはくるくる回っている
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掲載画像の転記はご遠慮ください
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・オープニングがちゃんと存在する。それもTVシリーズみたいな作り。
ちょっと背景が寂しいがハードウエアを考えたら仕方ないかもしれない。
歌も申し分ない出来。とってつけた様な音ではない。事実CD化されている。
オープニング最後に登場キャラ集合などは見事にTVシリーズそのものである。
・エンディングもやはりTVや映画を連想させる作り。凝った作りではなくシンプルにまとめている。
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・ゲームについて |
・基本的分類はアドベンチャーゲーム
・実際プレイしてみるとシナリオを楽しむノベルの様なゲーム。スコアや面クリアが目的ではない。
貴方の知らない新しい映画(TV)の様な「うる星やつら」がここに作り上げられている。
・途中色々なイベントが用意されているがゲームとしては一直線でシナリオを進め易いと思う。
・なんと言ってもキャラがちゃんと喋る!あたる、ラム、ラン、その他大勢(笑)CVも当然、当時の声優さん。
各キャラの台詞の特徴もちゃんと押さえている。この辺はよく企画が練れている。
ゲームなら喋りを省いても(文字表示だけでも)成立するがプレーヤーを映画に参加している様な
雰囲気を醸し出すには必要な演出であろう。これは特筆モノである。
・ミニゲームが3種類用意されているけど・・・まぁオマケ。
「コタツネコのしあわせ」 落ち物ゲーム。コタツネコをコントロールして落ちてくるタイヤキを拾うゲーム。
「マキシマム・スピード」 シューティングゲーム。昔あった「ディフェンダー」ってゲームみたい。
「亜空間ファイター」 格闘ゲーム。
「コタツネコのしあわせ」にてこたつネコがちょこちょこ動く様はカワイイ(笑)
・隠れキャラがアチラこちらに仕込まれている。見つけられなくてもゲームには影響しない。
隠れキャラの居場所、登場条件をみると、うる星の原作やTVをよく知っているスタッフが作ったと
感じられる。名前だけ借りて作ったゲームではないことを証明している。
・ゲーム攻略希望の方はここへ。細かい情報あり!
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・その他 |
・作画の質が94年に製作した割にはTVシリーズの雰囲気に近い。
この頃の作画はらんま絵(目が異様に巨大化)の時代なのに比較的その影響が少なく個人的に違和感なく画面を見ることが出来た。
でもちょっと目が大きいかな?(^^;
作画監督には中嶋敦子さんのクレジット(笑)
・やっぱりランの河内弁は最高(笑)
この頃は井上瑤さんが生きておられたので何かの役で出ていて欲しかった。
・シナリオ進行上ムービーが入るが、ハードウエアの時代性をもろに感じる(笑)
動画が満足に動かない・・・フルカラーではない等々。これは仕方ないことであるが・・・プログラム側の努力は感じられる。
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・製作スタッフ(主要メンバー抜粋) |
・キャラクター・ボイス
メインキャラ群はTVシリーズと同様のため省略
サーラ : 金丸日向子
・監督
上坂 哲
・ストーリー原案
月島とほる
・脚本/演出
上坂 哲
月島とほる
須永 有三
・キャラクタ設定/作画監督
番場 進
・美術/設定/作画
押木 賢
・プログラム
岡部 博明
工藤 直樹
金井 秀樹
渡谷 光浩
中村 博史
・音楽/効果音
ツーファイブ
音響監督
溝口 功
作曲/編曲
大熊 謙一
音響編集
岩垂 徳行
谷本 真規
岡林 玲子
・録音監督
斯波 重治
アニメーション制作協力
スタジオ ディーン
・作画監督
中嶋 敦子
・作監補
斎藤 哲人
・原画
佐々木正勝
斎藤 哲
山本 直子
遠藤 麻美
大 黒 堂
なんと 遠藤麻美 さんが参戦していたとは
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