無間戯




   水面に映るは 僅か満ち足りぬ月の影

   ただ無為に流るるは くろがねの刃


   多く望むのは 道を歩ませる理の銘

   陽を見つめるならば 我が後ろに影は出づる

   影に盲いたならば 我が身も無為のままに


   是は非に 非は是に 水面は千に変わり

   痛みは罪へ 罪は痛みへ 風は万の姿と化す


   ただ無為に流るるは 刻銘されざる刃


   生きとすれば 幻を好み

   ただ果て無き螺旋へと誘う


   水面は識る 穢れ無きことは無銘

   風は識る 穢れ無きことはこの上無き穢れ

   人は識らず 道を歩ませぬ理の銘



   我は人を俄かに追い悼むべく─






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