| 防音室は換気扇が命 |
防音室作りで忘れがちなものに換気扇、電灯、空調機、採光があります。
この中で、命にかかわる最も大事なものが換気扇です。
というのは、音というのはせっかく厚くて重い立派な壁を作っても、少しでもすき間があるとそこから漏れてしまうからです。インターネットで「防音室」で検索していろいろなサイトを見ていくと密閉性が特に重要なであると書かれています。
ところが、こういうことが書いてあるサイトは防音施工会社のサイトが多いので、換気扇が必要であるなどという当たりまえのことはあまり書いてありません。そのため、私達アマチュアはそのことを忘れがちになるというわけですね。
一方、アマチュアの方のサイトを見ていくと、防音室ができたので利用してみたら息苦しくなったからやっぱり換気扇を付けた方が良かったとを書いてあるサイトがあったりします。ですから、やっぱり換気扇は必要なんですね。
小さなお子さんがいるご家庭では、親が留守の間に防音室に入って眠り込むことも想定されるわけで、防音室に入るときは必ず換気扇のスイッチを入れることをよく言い聞かせておかなければいけません。いや、換気扇のスイッチを付け忘れる可能性もあるので、本当ならセンサー式が良いと思います。あるいは、事故防止のために音漏れは少し我慢して、わざと少しすき間があるように作る方が良いのかもしれませんね。
|
| 換気扇探し 1 |
では、一体どういう換気扇が良いのでしょうか。
一般的に換気扇というと、台所についている直径25〜30センチくらいのもの、それからトイレによく付いている直径が10センチくらいのパイプファンという換気扇があります。
まず、台所用の換気扇ですが、中を覗いてみればわかりますが、羽根の間から外が見えてしまいます。これでは音は筒抜けですし、換気扇自体の騒音も大きくて防音室には向いていないことがわかります。
次にパイプファンですが、基本的にはこれも外が見えてしまう構造ですから音が漏れますし、騒音もけっこうあります。そういうわけで、パイプファンもあまり防音室には適していないのではないでしょうか。
それから、これらの換気扇の持つ問題点がもうひとつあります。それは、これらは排気専用ですから、どこかに吸気用の穴を開けてやらないと排気がうまくいかないということです。ところが、吸気口を開けるとなると、吸気と排気で穴を二つ開けることになり防音性能がますます悪くなってしまいます。
う〜ん、こうして考えてみると、防音室の換気って難しいいんだなーとつくづく思います。
|
| 換気扇探し 2 |
では、音が静かで、吸気と排気の両方をひとつの穴でやってくれるなんていう都合の良い換気扇があるんでしょうか。
ホームセンターや大型電器店にはまず置いてありません。インターネットで、「防音換気扇」で検索してみるとわかりますが、防音をメインにした換気扇もほとんど販売されていません。
で、防音屋さんのHPの写真やや大手メーカーの防音室に取り付けられていた換気扇を調べてたどりついたのが、三菱電器のロスナイという換気扇です。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kankisen/pr/lossnay/lossnay_b.html#a
この換気扇は、基本的には熱交換型といって、排気と吸気を同時に行いながら冷たい外気を暖めて室内に供給することを売りにしている機種のようです。熱のロスがないからロスナイというわけですが、この熱交換の構造がちょうど防音構造になっているらしく、防音効果が高いことも特徴として挙げられています。
運転音も静かで、排気と吸気をひとつの穴でやってくれて、しかも防音性能が良いということで、メーカーの防音室にも使われているんですね。
ということで、換気扇はこのロスナイに決まったのでした。
私が使った換気扇は、こちらです 住宅用ロスナイ 三菱換気扇 【温暖地仕様】 VL-06ESH-BE
http://www.nakaden.com/shoppu/kankisen/008-2c/index.htm
|
換気扇到着
|
換気扇の取り付けって、自分でできるんでしょうか?
う〜ん、クーラーはガスの取扱いが難しそうだけど、換気扇なら穴さえ開ければたぶんなんとかなるんじゃないのってことで、とりあえず換気扇を購入してみました。
右側の蛍光ペンと比べるとわかりますが、案外小さな換気扇です。

|
 |
 |
ちなみに、中はこんな感じです
左の写真が表の蓋を取ったところ、右がファン部分の拡大写真です。
普通の扇風機みたいなプロペラ式のファンじゃないですね。
これって、確かシロッコファンとかいうタイプだと思います。 |
 |
こちらが、裏側の壁にくっつく方です。
穴の左側に上の写真のシロッコファンが半分くらい顔を覗かせています。
表で吸い込んだ空気がどこを通ってこの穴から出てくるのかよくわかりませんが、これなら、プロペラファンよりは確かに防音性能は良さそうな感じですね! |
施工説明書と首っぴき

 |
サッシやクーラーなどもそうですが、最近の商品は、プロが扱うものでもちゃーんと説明書が入っています ^o^
最近は商品の種類がやたらと多いから、メーカーや製品によって、壁との距離とか穴の径とか微妙に違っていて、たぶんプロの方でも説明書を見ないとちゃんと施工できないんじゃないでしょうか?
こんな感じの、広げると新聞紙くらいの取り付け説明書が入っていました。
著作権の関係があるので、詳しくは掲載できませんが、裏面(下の写真)には壁との距離などが実寸で印刷された型紙も印刷されていて、これを取り付けたい壁にあてれば穴の位置などがわかるようになっていました。
ただ、そうはいうものの、複数機種共用の説明書なので、購入した機種とそうでない機種の説明を読み分けるのが大変です。
それから、説明書は吸排気口が屋外に通じていることを前提に書かれているため、部屋置き防音室のような特殊な用途の場合には必要ない工事も書かれていて、その辺を理解するのにも時間がかかります。
|
| どういうわけか、換気扇は防音室の外に付ける |
それから、もうひとつ、これがよくわからないのですが、市販の防音室を見ると換気扇が防音室の外側に取り付けられています。
普通の家に当てははめると、防音室は屋外側の扱いです。
なんでかなー??? |
実際の取り付け
 |
取り付けにあたって、一番の問題は吸排気用の穴あけです。
この換気扇の場合、穴の径は120ミリですが、そんな大きな丸い穴を合板に開けるとなると、ドリルの先端に取り付ける何千円もする穴明けを使ってもうまくいかないし、その工具を使うのは怖くて怖くて、ちょっとやる気になりません。
そこで、取り付け用の下地金具との具合を見ながら四角形の穴にしました。
写真の赤丸がその穴です。
合板の穴あけは、ジグソーという手持ちの糸ノコみたいなのでやります。
この機械は丸ノコほどは怖くありません♪
|
 |
上の写真の穴に間仕切りを入れました。右側が換気扇用、左の小さい方は電気コードを通す穴です。 |
 |
 |
内側から見た穴で。
左の写真は、吸音材を入れているときのもの
右の写真は、その上に合板を張ったときのものです |
 |
 |
こちらは外側。
左は遮音シートを張ったところ、
右はその上に合板を張ったところです。 |
|
換気扇取り付けの続きはこちらをご覧ください。
|