また一歩 財政悪化の道を進んでいます


2003年度の決算で、市の財政がまた少し悪化していることが明らかになりました。
市議会でも議員側から「○○を建設すべきではないか」などの質問に「財政が厳しいので」という答弁が常套句になってます。

あれやれ、これやれ、というのではなく、あれはやめろ、これもやめろと言うべき時代。
それやるよりも、これやったほうが、財政的にも有利だし〜
もっと必要性は満たせるし〜
という質問にしたいですね。


下のグラフは三島市の経常収支比率の推移です。

経常収支比率って耳慣れない言葉ですが基本的な財政指標のひとつです。
自治体において、人件費や扶助費や借金の返済、またゴミ処理経費など、経常的にどうしてもこれはかかってしまう
という性質の費用です。
(それに対し、道路や建物の建設などに要する経費を投資的経費と言います)

その経常経費が、使い道を特定されていない自由に使える性質の財源(一般財源)と言います。
に占める割合・・これが経常収支比率です。かなり単純化した説明です。

家計に例えると、給料という収入に対して、食費やローンの返済などどうしても必要な支出との比率を見るもの。
ですから、この比率が低いほど「余裕がある」「柔軟である」ということになります。



紺色のラインは臨時財政対策債を収入に含まない数値
ピンクのラインは臨時財政対策債を収入に含む数値
ややこしいですね。いま、自治体の財政指標はこのようにややこしい状況にあります。「臨時財政対策債」というシロモノが入り込んできているのでややこしくなっているのです。
これは何かというと、普通地方交付税の不足額を借金によって補う形になっていますが、この借金のことです。
一般財源のひとつである普通地方交付税が、01年度以降、普通地方交付税の一部がこの臨時財政対策債という借金でまかなわれています。この臨時財政対策債を経常収支比率を計算するうえで、「含める」「含めない」で比率がかわってきます。