八雲辰人 |
バス転落事故で母親桐絵に助けられた子供のうちの一人で、 『神降ろす器』の宿命を背負うことになる本作品の主人公。 実はその器によからぬ無貌の神が舞い降りちゃった、という設定で物語が展開します。 見た目の印象とは遥かに異なる実にイイ男です。 というか、カッコ良すぎ。 普段の発言はいい加減に聞こえますが、価値観や考え方が前向きなので、 ここぞという場面では勇気付けられる発言をします。 各章最後の決め台詞はどれもかっこ良すぎて涙が出るほど。 熱血系に弱い人は悶絶すること必須です。 最後に無貌の神を味方にし、異界の門に封じた連中を呼び出す展開には驚きました。 でもその時の闇より出でし者の登場がカッチョエエんだよなあ。 もうアドレナリン出まくりですわ。 何と言うんでしょう、人間として強いんですよ。 そりゃ“無貌の神”を宿しても普通でいられるくらいですから強いことは強いのでしょうけど、 ピンチでも動じない、むしろピンチの時に周りを勇気付けることができる、 そんな頼り甲斐のある人物なんですね。 このサイトではEVEを御存知の方が多いでしょうから例えに挙げますと、 天城小次郎に似たタイプだと思います。 確かにちょっとHではありますが、美空への一途な想いは本物。 美空がヤキモチ焼きな分、それを繕う為に必死になる辰人の姿は微笑ましいです。 将来結婚したら、絶対に尻に敷かれそう。 言われてみれば、これも天城小次郎に似てるなあ・・・。 |
草馬美空 |
一途でヤキモチ焼きという王道を行くヒロインです。 本編を通じて本当に御約束の反応を見せてくれます。 辰人がからかったときの反応なんかも御約束ですけど素直で可愛いです。 あ、これも何処かの誰かさんに似ていますね。 ただ、他の王道ヒロインと違う魅力が彼女にはあります。 それはメチャメチャ格好良くもあるということ。 バス転落事故で辰人の母親桐絵に助けられた子供のうちの一人で、 救われた結果『邪を祓う剣』としての宿命を背負うことになります。 要するに天叢雲剣の力を得たという訳です。 剣を振るう姿がもう凛々しくてカッコエエ・・・はっきり言って惚れます。 辰人の命により降臨した羅生門の鬼がピンチに陥った美空を励ますシーンは必見。 「剣を取れ……破邪の娘よ。 くだらぬモノ共に…いや、我に喰い殺されたくなければ、戦って見せよ。」 もう、この台詞なんて格好良すぎて涙が出ます。 また、辰人と美空には御互いの性格を分かり合っているが故の信頼関係があり、 その絆が垣間見えるシーンが幾つかあります。 これがまた美空の可愛さと格好良さに拍車をかけていてイイんですわ。 もう最後のシーンは必見であります。 こういった主人公とヒロインが両方格好良い作品って案外少ないと思ったり。 大概は相対してますからねえ。 |
吾妻珠姫 |
主人公を密かに慕っているが、美空も良き先輩として慕っており、 自分の想いを内に秘め、辰人と美空の関係を壊さないように頑張ろうとする姿は健気です。 こっち系の属性にある御方なら一発で撃沈するようなキャラでしょう。 生憎、私は違いましたが。 実はバス転落事故の時に桐絵によって助けられた子供の内の一人。 彼女は『贄となる清き玉』としての宿命を背負います。 正直、ストーリーに絡んでくる人物だとは思いもしませんでした。 最初は2章のパトリシアの引き立て役みたいなもんかなあ、と軽く見ていたのですが。 なかなか登場回数も多く侮れません。 一つ不可思議なのは、四章にて辰人とキスするシーン。 絵の周囲が白い枠で縁取られており、なんか「夢の中」みたいな表現なんですよね。 キスするしないは兎も角、ああいう絵にしたのは何故なのか非常に知りたい。 うちの連れと議論しましたが、結論は分からず終いでした。 ちなみに、立ち絵での手の合わせ方は絶妙に奇妙。 私の体が硬い所為もありますが、あんな指と手の曲げかたしたら疲れちゃいます。 |
パトリシア=ストローフィールド |
ひじょ〜に胸が大きく服装も大胆な教師です。 (それでも美空よりは小さい。美空がぷにぷに過ぎる。) 「指導上不適切な格好」とか学校側から注意されないのか、と余計な心配をしてしまったり。 まあ、外人さんだから仕方ないのか。 また、家事全般が下手、酒癖悪い、などの特徴があり、 (家事全般OKで酒癖悪い女性なら私の大好きな方がおりますが) 「年上好き」「尽くされるより尽くしたい」属性を持っている方はイチコロかもしれませんね。 どうでもいいですが、この人の台所は汚すぎです。私の部屋の方がまだマシ。 この御方、現在の学校に就任した本当の理由は「氷川亨を追ってきた」であり かなり情熱的且つ行動的で大胆な性格をしています。 この辺のシチュエーションは個人的にポイント高し。 しかし御相手の氷川は冷たい態度を取り続け、自分の存在意義について悩んでしまいます。 (この辺が安珍清姫の話と融合しています) なお、この先生はチャットのやり過ぎで学校休んでる不良教師です。 結果的にこのチャットが事件解決の鍵となったので文句は言えませんけど。 |
華蔵都子 |
私の属性とは正反対のキャラであり、正直申し上げると興味無いキャラです。 が、彼女の過去はあまりに切なすぎました。 狂気の父によって魔書『アル・アジフ』の器にさせられた娘。 外の世界を知らず、彼女はいつも孤独の中で生きてきました。 そんな中、都子に人の温もりを教えてくれた人物がいました。 都子の世話をしていたメイドの香美代です。 しかし、一冊の本を甦らせるために人を殺める父によって 都子に温もりを教えてくれた香美代もまた命を奪われました。 結局父は世界を手に入れるため邪神を召還しますが、逆に異界へ呑み込まれてしまいます。 そして都子は父の集めた魔書の僕として異界に封じられた図書館の管理人となるのです。 暗い孤独な場所で、いつか大好きな人の温もりを感じられることを夢見て・・・。 そんな暗い過去と辛い孤独な宿命を持っているのです。 だからパトリシアの「都子ちゃん、貴方はもう一人じゃないんだから」の言葉はグッときました。 都子にとって本当に嬉しい言葉だったんじゃないかな、と思います。 というか、最後にこの台詞を持ってきたのが上手すぎ。 このとき都子の過去が頭の中をフラッシュバックしましたもの。 |
石船ゆかり |
とにかく喋ります。 一応、巫女としての資質はあるようですが、そんな人間には見えません。 申し訳ありませんが、私の巫女の定義とは正反対の人物です。 とりあえず、辰人とのやりとりは笑えます。 余計なこと喋って美空が機嫌悪くなったりと、 なんか美味しいシチュエーションも作ってくれますし。 正直、他に印象が無いキャラクターですね。 短くてスミマセン。 |
八雲泰造 |
辰人曰く「クソ親父」らしいですが、なかなかどうして魅力的な親父です。 辰人と美空が東京に出るというだけで同棲するものだと勝手に決めつけるし、 親の前で美空に告白させようとするし。 (それはそれで親公認でなかなか美味しかったりもするのだが) 設定にあったように息子をからかう趣味の一環なんでしょうけど。 でも、優子さんとのやり取りは下手したら辰人と美空より初々しいかもしれませんよぅ。 そんなお茶目でナイスガイな親父でございます。 ちなみに、実写でやるならキャスティングは絶対に『蟹江敬三』 これは譲れねぇ。 |
草馬優子 |
泰造に惚れているのがありありと分かり、普段の態度とのギャップがなかなか素敵です。 泰造も満更ではなさそうなので、今後の展開が非常に気になるところ。 もう、安浦刑事とさくらのママの世界です。 第五章−異界での「まだ会ってない女性がいる」の選択肢で「優子さん」と出たのには笑いました。 間違ってはいないんですけど、あの展開でソレは明らかにギャグでしょう。 気になって再プレイして選んでみましたけどね。 キッチリHシーンも用意されてたので更に笑いました。 そんな辰人嫌だ。 どうでもいいのですが、説明書の人物紹介の『趣味』の部分。 石船ゆかりと同じ事が書いてありました。 (友達との長電話。噂話。いろいろと妄想。) えー、多分というか絶対に違いますよね?ミスですよね? そんな人だったら絶対に嫌だ。 |
氷川亨 |
一言で言うと、『塩沢兼人氏に演じて欲しかった』 嫌というほど似合いそうです。 つーか、このゲームの中で一番美味しいキャラでしょう。 狂気のキャラとしても良い味出してますし、 何より最後の登場シーンは誰もが「やられた」と思うはず。 まさか異界で結ばれた氷川と榊原さんがこんな形で出てこようとは。 そして、最後の「パトリシア…私は君の笑顔の為に何かできただろうか?」という言葉。 悶絶するほど格好良過ぎです。 美空が羅生門の鬼にハッパかけられるシーンと込みでもう何度見ただろうか。 なお、生身の人間で石像を造るという話で、 セガサターンのゲーム「慟哭」を思い出しました。 |