MissingPartsは株式会社F・O・Gよりリリースされた探偵物アドベンチャーゲームです。 風雨来記の時坂樹で有名なあのF・O・Gの作品で、キャラデザも同じく岸上大策氏とくれば安心二重丸。 売りを『オーソドックスなスタイルのアドベンチャー』と謳っているように、 今では珍しくなったコマンド選択型のシステムを擁しています。 しかし侮る無かれ、画面には出てきませんがゲーム中には「時間の概念」が存在し、 コマンド総当りというアドベンチャーゲームの基本は一切通用しません。 しっかり推理し目的を持って行動しなければ必要な情報が得られずに事件の展開が悪化してしまいます。 情報を集める条件の中には「こりゃ分からないよ」というのもあったりしますが、 非現実的な要素を含んだ事件ではないので推理のし甲斐があります。 最終的に自分の行動結果がランク付けされますので自分の推理力が如何なものか分かるのもポイントです。 ランクAが取れないと非常に悔しく、再挑戦したくなる魅力を持っています。 登場人物も個性豊かな人達ばかり。 話が進む毎にレギュラー陣に親しみが湧いてくる上手い作りをしているのは流石FOGだなあと唸らされました。 最初は???な人物も話を追う毎に愛着が沸いてきます。 この辺は連作ならではの強みですね。 お薦めはFile1と6に登場する盲目の美少女「嘉納潤」とレギュラーの昼行灯不良警官「氷室裕」の2人。 潤ちゃん最高、氷室最高。
ゲームは全3作6話(1本に2話収録)の構成で、1話あたりに大体7〜10時間を費やボリュームです。 どの話から進めても構わない仕様にはなっていますが、最初から順番にプレイすることを御薦めします。 というか、必ず最初から順番にプレイして下さい。でないと面白みが激減します。 一言で表現すれば、火曜サスペンス劇場のシリーズ物のような安定感を持っている作品です。 不可能に近いですがドラマ化すれば面白いのではないかと思います。 唯一の難点はプラットフォームがDCであるということですか。ソフトは兎も角本体が手に入らないですからね。 PS2版(3話収録)が11月発売がアナウンスされていますのでそちらを待つのも1つの手でしょう。 推理物アドベンチャーが御好きな方には是非プレイして頂きたい一品です。 一筋縄ではいかないどれも骨のある事件が貴方を待っていますよ。 <参考:Zac.のプレイ状況> なお、私の初プレイ時のランクですが・・・ File1−B File2−A File3−A File4−A File5−A File6−D でした。 潤ちゃんが関わる話でランクが低いというのは問題ですな。 というか、原因がバレバレなんですが。 |