伊豆の屋根、天城山系を源とする河津川には大小様々な滝が存在します。
特に柱状節理玄武岩の上を落ちる河津七滝は、それぞれに異なった趣があり
四季折々に叙情をかもしだしています。
■ 大滝
高さ30mの滝で玄武岩の間を落下する七滝中最大の滝です。
■ 出合い滝
河津川本流と萩の入川とが合流している様子が、人生の出会いに例えられ、
この名が付けられました。
■ 蟹滝
美しい渓谷に、ひっそりと佇む切り立った岩場が、蟹の甲羅のように見えることから
名付けられました。
■ 初景滝
昔1人の行者が滝の洞に住んで修行をしていました。
ある日、持っていた小金に目をつけた悪人に殺されて、滝壺に投げ込まれて
しまいました。
その後悪人は、それぞれに罪がたたり子孫まで良いことがなかったそうです。
この行者の名前が初景だったことから命名されました。
■ 蛇滝
玄武岩の模様が、伝説の七つの頭の大蛇が持つウロコを連想させることから
蛇滝と呼ばれるようになりました。
■ 蝦滝
白く流れる滝が、エビの尾ヒレに似ていることから蝦滝と呼ばれています。
■ 釜滝
覆いかぶさるような、玄武岩の上から美しく流れ落ちるこの滝も、昔は地獄谷と
恐れられていました。
河津では、昔から滝のことを「タル」と呼んでいます。
この言葉は、平安時代から使われている民族語で、「水が垂れる」の
垂れ(タレ)が語源となっていて、さらにタルが訛ることでダルとなり、
「オオダル」や「カマダル」と言うようになりました。
<アクセス>
車:東名沼津ICから伊豆中央道・修善寺道経由天城峠越えで約1時間30分。
バス:東海バス修善寺駅〜河津駅線で「河津七滝」下車。
修善寺駅から約1時間。河津駅から約25分。 |