沢田涅槃堂 └ 全国的にも稀少な涅槃像 河津町沢田にある涅槃堂（ねはんどう）は、町指定 文化財で全国的にも稀少とされています。 涅槃像は、全国にも三十四例しかなく、県内では 唯一ここでしか見ることができません。 また涅槃像群としても、全国六例の内木造は ４例しかありません。 この堂は寛永年間（１６２４〜１６４３年）に建てられ、 控寺（住職の休憩寺）と伝えられています。 涅槃像群は、釈迦が紀元前四世紀の二月十五日 に、故郷に近いクシナーラの沙羅双樹の下で、 八十歳の生涯を閉じた様子を表現してるとのこと。 └ 沢田涅槃堂 └ 涅槃堂の鐘 涅槃像は、一木造り像高２メートル５８センチ 地方作（じかたさく）の漆箔像で、像の後ろに立つ 阿弥陀如来三尊像は、釈迦を極楽浄土に迎えに 来た姿を表わしているとされています。 また、二十二体の像が両側に配され、悲しみに 沈む人々の姿を映し出しています。 さらに堂内の梁には、顔料で彩色された華鬘 （堂の内陣にさげて仏前を飾る装飾）が施され、 飛天が雲上を飛ぶ姿を表わしています。 昔は災害や流行病があると村人が集まり、 百万遍念仏の祈願が行われ、当時使われた 版木・大数珠などが今も残されています。 平成５年に、町指定有形文化財に指定され、 毎年２月１０日〜３月１０日の河津桜祭りの 期間に併せて一般公開され、二月十五日には 沢田地区による涅槃会が行われています。 ＜アクセス＞ 車：東名沼津ＩＣから伊豆中央道・修善寺道経由 天城峠越えで約１時間４０分。 河津駅前からは天城峠方面へ約５分。 バス：東海バス河津駅〜修善寺駅線「上峰」下車。 河津駅から約１０分。修善寺駅から約１時間１５分。 消防署脇の道を入り、河津川に掛かる橋を渡れば まもなくです。 駐車場有（大型バス駐車可） トイレ有。 └ 静かな涅槃堂境内 ≪Menu一覧に戻る ]