イメージ みなみの桜と菜の花が咲く青野川散策

春の訪れを告げる菜の花
└ 春の訪れを告げる菜の花
南伊豆の春はひと足早くやって来ます。
南伊豆町下賀茂温泉の青野川沿いでは、
みなみの桜と菜の花まつりが、2月5日から
3月10日までの約1ヶ月開催されています。
みなみの桜は、樹種は河津桜なのですが、
南伊豆町のシンボルとして「みなみの桜」と
命名されたようです。

河津町の桜に比べると歴史は浅いながらも、
川沿いに咲く菜の花の黄色と桜のピンク色が
見事なまでの美しいコントラストをかもしだし、
訪れる人の目を楽しませてくれています。
菜の花畑横に並ぶ露店
└ 菜の花畑イベント会場に並んだ露店
日野地区菜の花畑
└ 日野地区の菜の花畑
菜の花畑の駐車場横にあるイベント会場では、多くの露店が出ていて地元の海で獲れた
海産物や地場産の野菜、手作り饅頭などが売られていたので、少しの時間覗いてみることに
しました。

ちょうど昼時だったこともあり、花見客も設置されている椅子に腰掛け、露店で売られている
軽食や手作り饅頭などに舌鼓を打ち、のんびりとした休日を楽しんでいるようでした。
また、当日はイベント日だったこともあり、地元商工会によるイセエビの味噌汁サービスが
来遊客に振舞われていました。

お弁当を持参した人たちも、菜の花畑や青野川沿いのベンチなど思い思いの場所で
昼食を楽しんでいる姿が目につきました。
青野川沿いを走る花馬車
└ 菜の花の咲く青野川沿いを走る花馬車
出合い橋と花馬車
└ 菜の花畑横の出合い橋にて
みなみの桜と菜の花まつりに、なくてはならないのがこの「花馬車」です。
2月の中旬頃までは菜の花畑周辺を走っていますが、桜が見頃に近づく中旬過ぎには
総合案内所のあるメインイベント会場に移動します。

菜の花や桜を見ながらの花馬車は、一生の思い出になりますのでぜひ乗ってみてください。
馬も愛くるしくて・・・すごく可愛いですよ!
花馬車を任されている伊豆下田乗馬クラブは、弓ヶ浜での外乗もよく見かけます。
ホームページは下のリンクからどうぞ。

花馬車料金: 大人1000円(中学生以上) 子供700円(3歳〜小学生)
※花馬車の料金は2006年2月現在のものです。(馬休あり)

加畑賀茂神社
└ 千二百年の歴史ある加畑賀茂神社
加畑賀茂神社の御神木
└ 加畑賀茂神社の御神木
まつり期間中は、菜の花や桜が咲く青野川沿いで、ウォークラリーも開催されています。
今回はそのコースに沿って歩いてみることにしました。

菜の花畑からしばらく歩くと加畑賀茂神社の御神木が見えてきます。
この御神木、樹種名はビヤクシン(イブキ)で樹高は8メートル周囲は6.3メートルあり
樹齢は1200年とも伝えられ、遠目でもすぐにわかる立派なものでした。

ちなみに加畑賀茂神社は、御神木から国道を挟んだ対岸にあります。
神社の創建は平安時代の始め、大同年間(806年〜810年)と伝えられていて
御神木もこの頃からあるようです。

みなみの桜と川面に映る橋
└ 青野川に映る橋とみなみの桜
ウォークラリーに参加している観光客
└ ウォークラリーに参加している観光客
みなみの桜
└ 淡いピンク色が美しいみなみの桜
さらに川沿いを歩いて行くと、ピンク色に咲く
桜が見えてきました。

みなみの桜の良いところは桜のみならず
菜の花も一緒に楽しむことができること、
咲いている距離が長く、のんびりとした散策が
楽しめるということに尽きるでしょう!

また、青野川沿いには、多くの野鳥が飛来し、
ちょっとしたバードウォッチングも楽しめます。
桜の木では、メジロなどもよく見かけることが
あります。

コース途中には休憩するためのベンチも多く、
無料で利用できる町営の足湯「湯の花」も
ありますので、慣れていない人でもゆっくり
休みながら歩けるので安心です。
たまには歩くことも楽しいですから、普段から
運動不足の方は、ぜひ参加してみてください。
約1時間のコースで、誰でもウォークラリーに
参加できます。

橋ごとに設けられたチェックポイントでスタンプを
押して抽選に応募すると、宿泊券や地場産品が
当たるかもしれません。
青野川と桜
└ 静かな川面は旅の疲れを癒してくれる

銀の湯温泉会館
└ 日帰り入浴の「銀の湯温泉会館」
下賀茂温泉の源泉
└ 湯量豊富な下賀茂温泉の源泉
みなみの桜のある下賀茂温泉は、湯量が豊富で
いたるところに源泉があり、豪快なまでに湯煙が
立ち登っています。
源泉の近くに寄ってみると、勢いよく湧き出る様に
思わず圧倒されてしまいました。

メインイベント会場の近くには、日帰り温泉施設
「銀の湯会館」があり、気軽に入浴を楽しむことも
できますし、「大瀬花狩り園」や温泉熱を利用した
メロン栽培、「さとう温泉メロン」は有名です。

近くには「下賀茂熱帯植物園」などの観光施設や、
車で10分の場所には弓を描いたような美しい
「弓ヶ浜海水浴場」、さらには伊豆最南端の
「石廊崎灯台」、夕日の美しい「ユウスゲ公園」も
あります。

宿泊には温泉の湯量豊富な、地元下賀茂温泉も
オススメですが、個人的には奥石廊の静かな集落
妻良・入間・中木などの民宿が“イチオシ”です。

また菜の花畑は、2月上旬からが見頃です。
みなみの桜の満開は、例年2月20日〜25日頃、
ただし年によって開花が前後にズレ込む場合も
ありますので、毎年発表される開花情報には、
注意するようにして下さい。

今まで河津までは来ても、南伊豆には来ていない
という方は、ぜひ一度訪れてみてください。
帰りに「河津桜祭り」や「雛のつるし飾りまつり」も
併せて見ることもできますし。。。
さとう温泉メロン
└ 温泉熱を利用した「さとう温泉メロン」
コース沿いにある桜
└ 堤沿いに咲くみなみの桜
桜並木
└ 満開になった桜並木
桜並木と来遊客
└ 春の日差しを受けながら・・・
桜と菜の花が咲く青野川沿い
└ のんびりとした散策が楽しめる青野川
<アクセス>
車:東名沼津ICから伊豆中央道・修善寺道経由
天城峠越えで約2時間30分。
下田市街からは南伊豆方面へ約20分。

バス:東海バス下田駅〜石廊崎線「竹麻小学校」
下車(日野菜の花畑)・日詰下車(桜並木)。
下田駅から約25分。

駐車場:普通乗用車・大型バス有
※菜の花畑・桜並木共に、期間中は係員が
誘導しています。

【河津桜の由来】

昭和30年頃に、河津町田中地区に住む飯田勝美氏により河津川沿い豊泉橋上流で発見される。
花が咲いたのは約10年後の昭和41年1月下旬、その後の調査で新種の桜と判明したのち、
昭和49年に河津で生まれた桜にちなんで「河津桜」と命名されました。
その翌年、昭和50年には「河津町の木」に指定されています。
また最初に見つかった原木は、田中地区にある飯田家の庭で今も美しい花を咲かせています。

河津桜は、早咲きの大島桜と寒緋桜(カンヒザクラ)の自然高配種と推定されていて、染井吉野に
比べると咲き始めから終わりまでが1ヶ月以上と長いのに特徴があります。
河津桜原木
└ 河津町田中地区の原木
● 関連リンク
--------------------------------------------
南伊豆町観光協会(宿泊情報・観光情報)
伊豆下田乗馬クラブ
東海バスのホームページ(バス時刻表など)
--------------------------------------------

≪Menu一覧に戻る ]