花畑となまこ壁の街を歩く 松崎ロマン散歩
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└ アフリカキンセンカ(花畑にて) |
下田市から県道15号線で婆娑羅峠を越えれば
明るく広い田園風景が広がります。
そこは「花とロマンの里 松崎」です。
西伊豆松崎町は、駿河湾に流れ込む黒潮の
影響により1年中温暖な気候に恵まれていて
菜の花など春を感じる花たちが、早い時期から
楽しむことができます。
また街には、なまこ壁の家や蔵などが点在し、
ノスタルジックな雰囲気を漂わせているのも
特徴といえるでしょう。
春、この町では休耕田を利用した大規模花畑が
出現します。
今回は花とロマンの旅に皆様をお誘いしたいと
思います。 |
└ 大沢学舎(花の三聖苑) |
└ 花時計(花の三聖苑) |
松崎町へは主に中伊豆から土肥峠を越えて入るルートと、東伊豆から下田市経由で婆娑羅峠を
越えて入るルートがあり、今回は下田市から婆娑羅峠を越えて入ってみることにしました。
婆娑羅峠を越えて、しばらく走ると道の駅「花の三聖苑」に着きます。
三聖苑は郷土の三聖人の業績を中心に、松崎の歴史、文化を紹介する複合型公共施設で
敷地内には、町指定の文化財大沢学舎や花時計、売店、日帰り浴場「かじかの湯」などもあり
休憩がてら立ち寄ってみるのもよいかもしれません。
■ 三聖人
幕末の漢学者土屋三余、明治期の実業家として名を馳せた依田佐二平、その弟で
北海道十勝平野の開拓者である依田勉三のことで松崎町出身の三人の偉人。
■ 大沢学舎
明治6年(1873年)に、大沢村依田佐二平が私財を投じて新築し、公立小学校大沢学舎
として開校した。
その後、明治22年(1889年)中川村役場の庁舎に転用されたが、昭和30年(1955年)
町村合併により役場も廃止され、平成5年(1993年)現在の場所に移築復元、開校当初の
姿をここにとどめている。 |
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└ ワイルドフラワーの花畑 |
花の三聖苑を出発し、さらに車を走らすこと
約5分、右手に休耕田を利用した花畑が
見えてきました。
松崎町が「花とロマンの里」のイメージ作り
として数年前から地元農家との協力により
始めたもので、敷地面積なんと7万5千u、
3月上旬から5月の連休まで楽しむことが
できます。
さっそく花畑臨時駐車場に車を止めて、
散歩してみることにしました。 |
花畑を歩いていると、春のそよ風にのって
甘い香りが漂ってきました。
ここには色とりどりのワイルドフラワーが
咲き揃っていて、訪れた人々の心を
和ませてくれます。
家族揃って出かければ、いっそう楽しさが
広がるでしょう。
若草の上に腰をおろして食べるお弁当は、
きっと美味しく感じるはずです。
花畑に咲いているワイルドフラワーは6種類。
アフリカキンセンカ、、姫金魚草、ひなげし、
ツマシロヒナギク、ネモフィラメンジェンシー、
矢車草が時期をづらして次々と開花します。
また5月1日から5月5日は、無料で花狩りも
実施されています。
※花畑開花は3月中旬〜5月の連休まで。
見頃は3月下旬頃〜
足湯は花畑期間中設置されてます。
花畑臨時駐車場は大型バスも駐車可。 |
└ 花畑で過ごす静かな休日 |
└ 心地よい午後のひととき・・・ |
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└ 那賀川と桜並木 |
└ 満開になった桜と趣のある木橋 |
└ 桜並木の間をゆったりと蛇行する流れ |
└ 夜桜ライトアップ(花畑横) |
例年4月の上旬頃、花畑横を流れる那賀川沿いでは6キロにわたり約1500本のソメイヨシノが
見頃をむかえ、1年のなかで最も美しい風景を心の中に残してくれます。
夜のライトアップも幻想的な雰囲気を楽しむことができ、恋人同士や家族での静かな散歩には
最適です。
※見頃の時期は、例年3月30日〜4月5日頃ですが、
年によって多少前後にズレる場合があります。 |
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└ 浄感寺の透かし彫り(石田半兵衛作) |
なまこ壁が今も残る街、松崎を散策する前に
ぜひ立ち寄りたいのが、伊豆長八美術館と
長八記念館(浄感寺内)です。
松崎を代表する二人の芸術家、漆喰コテ絵の
名工「入江長八」と社寺彫刻師「石田半兵衛」
の代表的な作品が数多く保管されています。
なかでも浄感寺の長八記念館に残されている
「八方にらみの龍」は、見る場所によって
表情が変わり、その目からは不思議な光を
放っていました。
過去の偉人が現代の我々に謎を問いかけて
いるような、そんな気にさえさせられます。 |
また伊豆長八美術館では、地元に残された
入江長八の作品が70点余り展示されていて、
コテひとつで描いたとは思えないほどの繊細な
作品をルーペーを使って見ることができます。
長八記念館(浄感寺内)と伊豆長八美術館は
斜向えにありますので、共に拝観することを
オススメします。
今回2箇所拝観することをオススメしたわけは
見ていただければ納得できると思います。
■ 伊豆長八美術館
開館時間 :9:00〜17:00(年中無休)
入館料 : 大人500円 中学生以下無料
■ 長八記念館
開館時間 : 9:00〜16:00(不定休)
拝観料 : 400円 |
└ 左官技術の粋を集めた伊豆長八美術館 |
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