イメージ 名水百選 柿田川湧水群自然散策

遊歩道
└ 森の中を歩く遊歩道
JR三島駅からバスに15分も揺られれば、
清水町にある自然公園「柿田川湧水群」に
到着します。

約40キロ先にある富士山に降った雨水や
雪解け水は、そこから駿河湾まで延々続く
三島溶岩流の間を、数ヶ月から数年という
長い年月をかけて潜り抜け、この場所から
多量に湧き出しています。

その豊富な湧き水は、街の一角に豊かな
森を育み、近年稀に見る自然の生態系を、
この場所に造りあげました。
三島溶岩流
8500年前の富士山噴火によって流れ出た
溶岩流で、無数の穴が開いていることにより
水を透しやすいという性質を持っています。

三島溶岩流は、愛鷹山と箱根山の間を流れ
下り、三島市や柿田川上流部にまで達して
いて、道筋となる黄瀬川沿いには、駒門の
風穴や五竜の滝など、当時の噴火の痕跡を
数多く見ることができます。
柿田川
└ 富士の名水「柿田川」

泉の館内売店
└ 泉の館にある豆腐専門店
泉の館
└ 柿田川「泉の館」
それではこれから、自然公園柿田川湧水群に皆様をご案内したいと思います。
国道1号沿いの入口から大駐車場方向へ歩き始めると、すぐに瓦屋根の大きな日本建築が
見えてきます。
この屋敷は「泉の館」と言って、備前様式の旧家を中心に、売店や蔵造りのレトロな喫茶店、
そば処などが軒を並べている複合型観光施設です。

中に入ってみると、豆腐アイスクリームの幟が目に留まったので、試しに食べてみることに
しました。
とくに癖もないですし、基本的にわたくし豆腐好きということもあり、とても美味しくいただく
ことができました。
こちらでは、柿田川の水を使用して作られた豆腐が名物のようです。
そのほかにも、伊豆のわさび漬けをはじめとする地元名産品も数多く売られていました。

柿田川の森
└ 自然の宝庫「柿田川公園」
泉の館から大駐車場を横切ると、遊歩道の
入口がすぐに見えてきます。
静かな遊歩道は、湿帯性広葉樹林の森へと
続いていました。

ケヤキやエノキ、ヤブニッケイ、ヤブツバキに
囲まれたボードウォークを、ギシッ!ギシッ!
と小気味よい音を立てながら歩いていると、
いつしか小さな昆虫たちの聖域へと、入って
いることに気づかされます。
柿田川流域には、ホタルやトンボなどの昆虫
をはじめとする多くの動植物が、この豊かな
自然の森で生活を営んでいます。

代表的なものとしては、ミシマバイガモという
水生植物やカワセミ・ヤマセミをはじめとする
水辺に暮らす野鳥、ゲンジボタルやアオハダ
トンボ・タビドサナエなどの昆虫類、アマゴや
アユカケなどの清流魚が挙げられます。
日本の原風景と共に消えつつある貴重な
動植物が、今なを数多く生息しているのも、
ここ柿田川流域の特徴でもあります。

昨今では、世界中で環境破壊に対しての
危惧が囁かれている中、これだけの自然が
街の中で保たれているのも、富士の名水が
もたらした賜物といえるのかもしれません。
遊歩道沿いの湧き水
└ 森の中を流れる湧き水

遊歩道
└ 木漏れ日が射し込む森の中で・・・
遊歩道
└ 湧き水とボードウォーク
小川のせせらぎを足元に聞き、降りそそぐ木漏れ日を感じながら歩いていると、自分の中にある
気持ちのゆがみやわだかまりも、なぜか小さなことのように感じられてしまいます。
「森林浴」という言葉がありますが、自然の森は人の心をも、ゆっくりと正常化してくれるような、
そんな心地よい気分にもさせてくれます。

遊歩道沿いには、大小幾つもの水源があり、
“ポコポコ”と湧き出している水脈の末端を、
すぐ近くで見ることができます。
柿田川公園内にある水源は、数十箇所にも
及び、湧水量は1日100万トンを越えている
ことから東洋一とも称されているほどです。

その豊富な湧き水は、地元清水町はもとより、
三島市・沼津市など周辺市町村の飲料水に
使用されているとのこと。
そういえば、柿田川公園内にある水道の水が
妙に美味しかったのも、こんな話からも納得
させられてしまいました。
蛇口をひねれば、いつでも柿田川の美味しい
水が飲めるなんて・・・
まったくもって、うらやましい限りですね!
水源
└ 滾々と湧く富士の名水
遊歩道沿いのベンチ
└ お洒落なベンチ
ゆったりと流れる柿田川中流部を眺めながら
しばらく歩くと、陽だまりの中にちょっとモダン
なベンチを見つけたので、少しの時間休憩を
とることにしました。

柿田川公園内には、休息をとることのできる
ベンチや、子供たちが遊びまわれるほどの
大きな広場も完備していることから、周辺で
暮らす人々にとっても、やすらぎの場となって
いるようです。

広場で遊ぶ家族連れ、ベンチで読書を楽しむ
お年寄り、小さな楽器を持ち込んで練習を
する若者の姿など、それぞれがそれぞれの
休日を楽しんでいるようでした。
たまには、自然の中でのんびり過ごす1日も
必要なのかもしれません。

第1展望台横の水源
└ 第1展望台横の水源
第2展望台下の水源
└ 第2展望台下の水源
柿田川
└ 第1展望台からの眺め
柿田川公園内の噴水
└ 柿田川の水を利用した噴水
しばらく休憩をとった後、第2展望台へと足を進めてみることにしました。
子供たちが走り回る広場を抜けると、まもなく第2展望台に着くことができます。
この展望台からは、直下に柿田川水源の大瓶を眺めることができ、底に溜まった砂を舞い
上げて一気に湧き出している様子には、誰しもが圧倒されてしまうこと間違いないでしょう。
この先にある第1展望台と共に、自然の雄大さを目の当たりにする見所のひとつですので、
来られた際にはぜひご覧下さい。

さらに、この第2展望台から噴水広場を抜け、国道1号が横を通る階段をしばらく下りると、
柿田川湧水群のもうひとつの見所でもある第1展望台へと辿ることができます。
ここは、全長1200メートルにも及ぶ柿田川の最上流部が一望できる場所で、住宅街の
すぐ下から突然これほどの美しい流れが湧き出している様子に、改めて自然の大きさや
力強さというものを実感させられました。

今回3ページに渡り三島から柿田川公園まで、富士の湧水を訪ねて旅をして来ましたが、
ここで紹介したコースをゆっくり歩くのであれば、1日見ておいたほうが無難かと思います。
また宿泊には、三島周辺のホテルを利用してもよいのですが、せっかく伊豆の玄関口まで
来たのですから、伊豆長岡や修善寺温泉まで足を伸ばしてみてみるのもオススメですよ!

<アクセス>
車: 東名沼津ICより車で約15分。
駐車場: 普通乗用車・大型バス。
バス: JR三島駅よりバスで約15分。
西玉川バス停又は柿田川湧水公園下車。
バス停から徒歩2〜5分。

車で東名沼津IC方面からお越しの場合は、
国道1号から柿田川湧水公園駐車場への
右折が困難なため、大型電化店が角に
ある柿田川公園前の交差点を一度左折し、
周り込んだほうが安全です。

駐車場入口には、「P泉の館・柿田川」という
案内看板がありますので、見落とさないよう
に注意してください。
詳しくは、清水町商工会のHPをご覧下さい。
東海道
└ 柿田川公園前交差点(国道1号)
● 関連リンク
--------------------------------------------
清水町商工会(柿田川湧水公園までのアクセス他)
三島市観光協会(三島の観光情報全般)
三島市郷土資料館(東海道三島宿の歴史)
三嶋大社(大社の紹介や年間行事の案内)
三島散歩(三島市を紹介している個人のHP)
--------------------------------------------

≪一つ前に戻る ]≪Menu一覧に戻る ]
3/3ページ