PAPA NO JO-HO-SITU

前書き

〜ウチの場合のパパの役割〜

 主治医の先生、施設の先生たちは、本当に親身になって我々を支えてくれる。また、たとえ最初はいろいろあったにせよ、思いをしっかり通わせ、共に我が子の成長を促そうとしてくれる地域社会・行政ほど頼もしい存在はない。それらの方々のアドバイスや経過をしっかり受け止めた上で、(ウチの場合の)パパの役割を考えてみた。とりあえず3つほど。
参考になれば幸いです。
【ゆめのことでの交渉が非常に苦しい時期に書いています。一部不適切な表現や誤解を生みかねない箇所もありますが、嘘や偽りない気持ちを正直に書いています。障害児の親としてこういう印象を持ったことは事実ですので、どうかご容赦頂きたいと思います。】


1 ママの精神的な支え

 ママは主治医の先生や施設の先生たちからいろいろな情報を得る。
この先我が子が歩む道のほんの少し〜沢山先を歩いている子供たちを日々見ている。
 正直に書こう。これはかなりショックな状況だ。
 安心を得ることもあるだろう。
ナンにも出来ない・絶望と思っていたものが、意外と楽しく生活できる姿も見られるから。
でも、それ以上に、やはり子供の一般的成長とは違うという現実を直視させられることの方が大きいと思うのだ。
そんなときに

パパが話や悩みを聞いてあげ、一緒になって考えることは大切
だ。
解決できなくても良い。ママを1人にせず、一緒に考えることが重要なのだ。
それだけで、ママは精神的に安心できる。


2 ママと話す(子供の状況・社会情勢の把握)

=子供の状況の把握=

 ゆめ(障害児)の生活において、パパの
男手が必要な場面は本当に多い。
 想像してみよう。
体重20kgのグニャグニャした子供を、毎日ママが細腕一本で風呂に入れる苦労を、
着替えさせる苦労を、
3階の部屋から階段で車まで抱っこして荷物と一緒に運ぶ苦労を、
リハビリで運動させる苦労を!
どうやって抱えればいい?どうやって何処を動かせばいい?

 ママがお泊まりの時だってあるだろう、
寝るときはどういう手順?
日々どんな薬を飲んでるの?
食事介護はどうやるの?
排泄は?
パパ知ってる???

=社会情勢の把握=

 
行政との交渉・就学時の話し合いなど、パパが出ていく機会は多い
出ていくのは良いが、
●我が子が日常出来ることや出来ないこと、生活上で注意したいこと(温度管理や排泄、食事に関してなど)
●それに対する地域社会・行政の姿勢
これらをナンにもしらなでは、交渉の席上で何しに行ったのか分からない上に、
ママの援護射撃をするどころか丸め込まれかねない。

 ママが、今の我が子に何を望んでいるのか、何を実現したいと思っているのかを日々しっかり話し合い、
その実現に向けて適切な方向へ最適な射撃を行わなければならない。
ほとんど会話らしい会話もなく、
「ふろ」
「めし」
「ねる」
ですますなんて、お代官様のような暮らしは、夢のまた夢だ。というより、一生かなうまい。


3 交渉

 ママがさんざん話し合ってもいっこうに進展しない地域社会・行政との話し合いが、
パパが参加したとたんに一発解決・満願(とはいかないが)成就の可能性大。
 まずは2のごとく、しっかりママと話し合い、
情報を共有しておくこと
仕事しかしないパパと違い、ママの方が圧倒的に情報収集能力が高い。
(ママが施設や行政などと積極的に意見交換している場合に限る。
意外と何して良いか分からず、結局ナンにもしていないママも多い。
この点は、ママのエネルギー量と自由時間に頼らざるを得ないと言うのが、正直な俺の考えだ。
パパは経済面(仕事)を完璧にしておかねばならないからな。)
その情報を一緒に分析し、交渉の前に

@最優先に実現して欲しいことがらから順番に整理しておくこと
A絶対に譲れない内容を決めておくこと


この2つは絶対にやっておこう。
 さらに、相手が出してきそうな理屈に対し、こちらも対抗理論武装。
既に数回の交渉をママが単独で行っているはずなので、それを参考にすれば相手の出方はだいたい想像が付く。そこで、

Bこう言われたらこう言う

と言う理論武装をするのだ。
行政は予め、我々当事者抜きで方針を決めておき、その内容に沿って我々を納得させようとするだろう。
それに乗せられないためには、一見筋の通っていそうな意見にも、
すぐに同意しないでじっくり考え、自分達の望みと照らし合わせてから話を進めることが肝要だ。


余談だが、行政は、既に行われているサービスでも、あえては言ってくれない(実際担当者が知らない場合もある)事がある。
こちらから「こういうサービスがあるはずですが」と提示すると詳しく教えてくれたりする。
どうも行政は、我々にまず努力を強いる。
いろいろな地域での(我々に有利な)実践例など知っておくと、相手の意見に切り返せる。
法律にしても政策にしても、知っておいて損はない。
これは相当に勉強しておかねばならないが、
 
我が子のためだ、努力しよう




 幸い教員という職業柄、さらには美術という教科の特性上(というと語弊があるが)ゆめ(障害児)が寝てしまう前に帰宅可能。仕事をお持ち帰りしてはいるが、ゆめ(障害児)と接する時間もママと話す時間も比較的取れる。
だからこんな事を言えるのだと言われてしまえばそれまで。
 世のパパたちは、この不景気な時代にさぞかし苦労なさっていることだろう。(決して公務員が楽なわけではない。まあ、許し難いことに一部そういう輩も確かにいるが)
でも、真実、今の日本の一般的な子育てとは違う。かなり夫婦の協力が必要だし、仕事を休んじゃうなんてことも割と多く必要になる。それを許し合える社会でなくてはならないし、実現させたい。もっとも、健常であろうがなかろうが、子育てというものはこうであるべきだと思うが。

 
家庭教育力に、父の影響は大である。と最後に書き記しておく。