バイク野宿旅行1

 記念すべき第1回目の野宿旅行は、当時住んでいた相模原のアパートから、白樺湖を通って浜松の実家に帰るというコースでした。
 白樺湖は、高校生時代に学校の写生旅行で1度来たことがありました。とても良いところで思いでも深いし、1回目の行程としては距離も適当ということで決めました。
バイク購入
 免許を取った次の日、以前から目をつけていた中古ショップへ。実は目をつけていたのはその店の先にある店。間違えて入った先で購入したのが、初代SR400、通称さかな丸(自称?)。手頃な走行距離と値段の安さで、即購入。
 アパートへ帰る道々「5速まであげなくても十分だな。第一スピード出過ぎて怖い」などと思っていましたが、今は山道だろうがどこだろうが80km位出してる。そう思うとあのころは可愛い時代でした。
行程
・相模原〜白樺湖〜諏訪湖〜高遠〜佐久間ダム〜浜松
旅日記
○7月15日出発
 天気は快晴・・?かな。まだ夜明け前なのでよくわからん。前年カブ50で浜松へ帰った時も、まだ夜明け前の午前4時半に出発したなあ。今回も朝早起きだ。まだ人々が起き始める前って、なんだか世界が「俺の世界」になってるみたいで爽快。 R413通称同志道を通って、一路山中湖へ。同志道は同志川と平行している。同志川には大学のサークルで、よくバーベQをしに来ていた。とても綺麗な川だ。山中湖を右手に見ながら河口湖へ向かう。もうずっと森の中の道。行き交う車も山中湖までの間は全然いなかった。さすがに河口湖へ向かう道はよく整備されていて、車もちらほらすれ違う。
 ルート再検索の末、本栖湖をあきらめ上九一色を経由して北上。甲府からR20号へ。
 暑いぞ。渋滞してる。やはり国道はいやだな。やや並行して走っている県道17(通称七里岩ライン)へ。途中釜無川沿いの堤防で休憩していたら、水質調査のおっさんにあった。聞けば天竜川も調査しているそうな。 さて、この辺はすぐ山なので、本当に国道の近くなのにすっかり山の中腹、高原を走っているかのようだ。眼下に見える車は小さい。
 いつの間にやら午後2時。ここはどこ?日差しはまるで夕方のような黄色。僕の嫌いな時刻。
 僕は昔から午後の1時から3時くらいの日差しが嫌いだった。まるで1日の終わりを予告されているみたいなんだもの。
 途中本当に迷って、やっとこさ白樺湖へ。目的地には着いたわけだが、・・・どこで寝ようか・・・。観光地なだけあって野宿できそうなとこないぞ。しばらくさまよってあっさり諏訪湖へ向かう。一周してみるとこちらの方が寝られる場所がいっぱいある。とりあえず今日のお宿は、湖を一周する国道沿いの公園。

○7月16日
 初めての野宿で緊張したよ。ろくに眠れないまま午前4時起床。近くのコンビニでおにぎり食べて、午前5時出発。ただ帰るのではつまらないので、思いっきり山の中を通る。杖突街道だなんて思いっきり想像をかき立てる山道を通って高遠へ。いやよかった!途中の峠の茶屋からの諏訪湖の景色は最高!!
 高遠から美和湖へ向かう途中、怪しげな窯元発見!「仙人窯」。なぜか我が母校「常葉学園菊川高校美術デザイン科卒業制作展」のポスターが・・・こんなところへ営業に来たのか、誰か?見城先生かな?
 さて、このまま下れば天竜川沿いに出るはず。でも、だんだん道が怪しくなってきた・・・。ついに舗装さ
れてない道に・・。
 「本当にこのまま行って良いのか?砂利道山道だぞ」と思っていたら、ミニクーパーが平気な顔して走っていった・・・。
 やはりいいらしい・・・。
 ものすごいブラインドカーブ。がたがた道。でも大丈夫!僕のさかな丸はブロックパターンのオフロードタイヤを履いているぞ。こんな山道へっちゃラサ!
 ・・・でも・・・どこまで続くか、この砂利道は・・?途中の集落はどうやって生活しているんだろう・・・?
 いったいここはどこ?
 この旅最大の山場がこの後待っている。山の中で道に迷ってしまった!確かに秋葉街道に入った。そこまでは確認してある。では何故いつまでたっても水窪に着かない???
 実は天竜川のすぐ東側を、まるで静岡県を縦断するかのように長く走っている秋葉街道を通っているつもりで、いつの間にやら天竜川のすぐ脇の道、川に沿って走る、ほんとうになんにもないほっそ〜〜〜い道に入って、愛知県にきてしまっていた。といってもそれは後になって分かる話。その時は、こんな山奥でどうしようと本気で困った。やっと見つけた釣り人、若者。現在地を聞いてみる。とりあえず佐久間ダムの場所を訪ねる。
 ああ、永遠に続くかのような川沿いの道をひたすら走ってやっとたどり着いた佐久間ダム。なんだか観光客がいっぱいいるぞ。もう燃料も限界!ガソリンスタンドはどこも休み。しまった今日は日曜日だよ!!!田舎じゃ日曜日は営業してないか!
 なんとかみつけたスタンドは本当に天国だった。
 そんなこんなでやっと浜松へ。R257は、今でこそしっかり舗装されているけど、当時はまだまだ砂利道工事中だった。しかも初めての長旅で、クラッチを握る左手がぱんぱん!体力ぎりぎりでやっと家にたどり着いた。

 なんにしても思いで深い旅でありました。それにしても、やっとの思いでたどり着いたあの佐久間ダム。今ならどこで迷ったのか、天国のようなスタンドがどの店だったか、すべて分かる。だって今佐久間に住んでるんだもの。まさか住むことになるとは当時は夢にも思わなかったな。
 ホント、縁があるよ、この佐久間には・・・。