リベンジ 前編

 初めて持ったクラス。はやばや1年生から転校生が出た。家の都合で青森県へ。
 昨年、家庭訪問を口実(口実など必要ないが)に、青森まで陸路で行こうとして失敗。時間切れに終わった。距離を甘く見た結果だ。
 気を取り直してこの年、フェリーを予約し準備万端。勇んで出かけた。例のごとく、到着予定は立たないので連絡はしていない。迷惑?いやいやそんなことはあるまい。快く受け入れてくれた。そこまではよかったが・・・
 この年の正月はえらい目にあった。その発端は、この旅にある・・・・
 今回の旅日記は長いぞ!!

行程(・・・・)
浜松〜勝美温泉〜新潟〜(フェリー)〜苫小牧〜(高速道路を6時間ぶっ通し)〜函館(フェリー)〜青森〜大間崎(本州最北端)〜恐山〜十和田湖〜大石神ピラミッド・キリストの墓〜みえこ宅〜鹿角〜西野目〜河原毛〜厳美渓〜中尊寺(ロウ人形館)〜小野田町〜湯ノ本温泉〜日光〜小諸〜諏訪湖〜佐久間
旅日記
○H13 8月17日
 昨年のリベンジで青森を目指す。みえこは元気だろうか。家の都合で青森へ行ってからもちょくちょく佐久間には来ていたし、よく連絡を取っていた。今年はフェリーで行くから絶対つけるはず。待ってろよ、みえこ!
 道の駅小谷までは順調。実はここへ来るのは3回目。3回目の行程ともなれば、目をつむっても来られる。1回目に来た時にかまれた変な虫。ありの尻にはさみが付いたような虫。かまれたら半年はソフトボールよりも大きく腫れっぱなし!しかも3年たった今でも腫れは引いたが時々かゆい。それも2カ所だ。幸いにも前回に続き、今回はかまれなかった。
○2日目
 新潟港までは糸魚川から海岸沿いに走る。良い道だ。新潟港では市内で少し迷ったが、無事着。時間があったので、少し遠出して「サンセット中条」の温泉に入る。

 『10年前に九州を制覇するために乗ったフェリー。あれが最初のロングツーリング。今回は東北制覇のために日本海をゆく。もう10年か。いろいろな思い出がよぎる。あのときはタダ走るのが楽しかった。そして夜が怖かった。イタズラに夜遅くまで走り回り、寝床を探した。それでも満足していた。。
 今は走り回ることも楽しいが、旅先にあるものを楽しむ余裕がある。夜も怖くない。絵も描いている。いろいろな人と触れあい、話、温泉に入る。辛いことも多いが半分修行のようなものだと考えている。おそらく、これをやめようと思った時は、僕も年貢の納め時なんだろうと思う。
 
 10年間、それまで生きた過去を振り返りながら走ってきた。そこには、できることならやり直したいという思いがある。楽しかったから、失敗したから。こんな旅一つとっても、今の経験値を身につけたままもう一度戻って走りたいと思う。感動をもう一度、しかももっと上手な旅の形で。

 ああ、でも、今の記憶を持ったままもう一度大学時代をやり直すのはいやかも。結構辛い制作もあったからな。

 まあ、いいさ。今後はゆめとママのために行きよう。死ぬ間際に人生を振り返って、まあまあの一生だったなと言えるくらいにはなりたいものだ。』
 ゆめパパ、旅の手記より

○3日目
 17時48分、北海道は苫小牧上陸。バイクでは初めての北海道。すぐに移動開始。翌朝午前1時のフェリーに乗れるかどうか、ここからが勝負!
 
 北海道の感想
「寒かった!!!」
 たった8時間の北海道。これでは来たとは言えない。いずれ制覇してやる。待ってろよ!!
○4日目
 午前5時30分青森上陸。北上。本州最北端到達。到達証明書をもらう。海猫がたくさんいたけど、本当にいぬかネコみたいな鳴き方で驚いた。ここまで来たら入らずばなるまい、本州最北端の温泉、大間崎温泉。しょっぱかった。
 続いて恐山へ向かう。テレビでよく見る恐山・・・。さぞかし怖いところなんだろう。昼でも霧が立ちこめ、薄暗くて、読経の声がとぎれない・・・・?ここがそうなの??マジ??綺麗なところ・・・・。途中で見た川は何川というのだろう、とてもキレイだったし、ここもテレビとは全然違う。昼から3時間ほど温泉入ったり絵を描いたりした。酸性の湖は恐ろしく綺麗な色をしている。こんな酸性の水の中にも住んでる魚がいるそうな。みえこに明日行くことをTEL連絡して十和田へ。
○5日目
 早朝奥入瀬渓谷ホテルの温泉へ。まだ一般の人が入っていい時間前だったが、快く入れてくれた。聞いてみるもんだ。さて、十和田湖観光の後、今日は目玉の一つ、日本のピラミッドへ上る。しかし、山頂までの200mを侮った。足ががくがくしてる。眺めは良いが、見る余裕がない。本気で足腰たたん。次のキリストの墓。さすがに絵も写真もはばかられた。でも物的証拠はないとのこと。
 昼頃みえこン家着。おじさん一家が来訪中をおじゃました。佐久間ではいろいろあったが、今は幸せみたいだね。よかったよ、本当に。一緒に弥勒の瀧やらいろいろ連れて行ってもらった。ありがたや。
 鹿角でストーンサークルを見て、そのまま道の駅鹿角へ。恐山の絵を毎年生徒達に出している残暑見舞いのはがきに仕立てる。この頃は、特に東京よりも北の地方でコンビニでのはがき印刷ができない。おかげでこの何年かは非常に苦労している。毎年出してる旅のはがき。生徒達も期待しているようだし
ここでやめられるか!結局小さな印刷店でやってもらった。
○6日目
 1日中雨。予期して屋根があるところで寝たので助かった。太平洋を台風がちかずいている。雨が激しい。避けるために日本海側へ出てみる。まだましなようだ。でも、あんまり雨ばかりなので、健康ランドに泊まった。弁護士を目指して自転車で旅行中?の人がいた。
○7日目
 さて、台風一過良い天気。今日も目玉の一つ、日本三大地獄の河原毛地獄へ。そこの河原毛温泉にはいるのだ。いつからか、旅に出るたびに温泉を探し回るようになった。尻が痛いから何とかしたいのもあるが、やはり目的があった方がよいのだ。
 河原毛温泉露天風呂。駐車場からさらに長い山道を歩くこと数十分。汗びっしょり。でも、行った甲斐があったよ、滝壺の温泉。水の川と温泉の川が、ちょうど滝壺の中で混じりあい、良い具合だ!
 ありゃ、カップル?いいや、そんなことではあきらめませんよ。露天風呂に女性客なんて今に始まったことじゃない。相手は水着来てるんだし、どうどうといきま〜〜〜〜す!!!
 ・・・早々に帰っちゃったよ。悪いことしたな。しかし、ここは最高!!もうこれ以上書かない。書いたらいい思い出が薄れるもん!!
 最高は最高だが、タオルがへそのごまみたいなニオイになった。こんなこと何年もやってるから分かってるんだ、硫黄泉に入ってるんだから、タオルどころか身体までくさくなることくらい。恐山でも温泉の後すごいニオイだったが、でもここのは強烈だぜ!!
 あんまりくさくてこのまま中尊寺に行けないので、途中で温泉宿へ。須川温泉は峠の頂上。峠の温泉はやたら良い景色。総檜の外湯は、まるで空中風呂みたい。
 中尊寺には手前に蝋人形館があった。その名も夢やしき。入ったよ〜〜もちろん。よくできてた。中尊寺には今時修学旅行生が・・・早々に退散。
 さてさて、偶然見つけた「小野田町」気になるじゃない。行ってみましょう。

〜ここからが恐怖の始まり。ことの顛末はここで→

 後編へ続く