つれずれゆめ日記

1998年7月〜9月    

7月2日 38週間と2日
 妊娠10ヶ月に入って、定期検診も毎週となった。今日の健診では赤ちゃん自体が3kgくらいの大きさになっているらしいことと、子宮口が1.5cm開いているらしいことを言われた。もうそろそろかな?緊張するなぁ。最近は近所でも仕事場でも会う人毎に”あれ?まだ?”と聞かれる。

7月5日
 今日、今年最初のセミが鳴いた。今まで”もうちょっとまってて、今、仕事が忙しいから、もうちょっとだけ。セミが鳴いたら出てきてもいいよ”と話しかけてきたので、そろそろかな?七夕なんていいんじゃないかな?いま思えばなんて勝手な・・・。

7月9日 今日も検診。
 あつ〜い。おも〜い。かゆ〜い。だる〜い。いた〜い。くるし〜い。うみた〜い。
 夕方おしるしがあった。いよいよか!と思い病院へ電話したが、初産は陣痛がくるまで自宅待機でいいとのこと。いまかいまかと待ち続けていても、ウンともスンともない・・・。ちょっと拍子抜け。翌日にもおしるしがあった。


7月14日 40週、満月
 パパと一緒に検診へ。赤ちゃんの頭が骨盤を通るか確認するためレントゲン写真をとった。みると骨盤の上に確かにいる、ミニチュアサイズのしゃれこうべ。逆さまになって、少しうつむき背中を丸めた姿勢で、手足を身体の前で縮めている。今日は予定日!しかも満月!満月はお産が多いって看護婦の友達が言ってた!はやく会いたい!結芽(ゆめ)ちゃんに!


7月19日 買い物
 赤ちゃんデパート河田で買い物。赤いチェックのクーハンを買った。女の子のものってホント可愛いよね。これで女の子じゃなかったらどうしよう!

7月20日 お灸
 実家の父が、通っている針灸院で陣痛を起こす方法というものを聞いてきたので、早速実行!足にお灸をすえてみた。今陣痛が来たらどうしよう!と1日中ドキドキ。夜、寝るときも”寝てる間に生まれちゃってたらどうしよ〜”と、このときはお産を甘く見ていた私であった。

7月21日 入院
 妊娠41週目に入ってしまった。7日から、すっかり産むつもりでいた私は、ドキドキするのにも飽きてしまった。先生は”明日まで様子を見て陣痛が来なければ、陣痛を誘発しましょう”といわれた。強制的に出すのか・・・。

7月22日 出産!
 朝から、最近忘れていた生理痛のような痛み・・・不規則だけれど15〜30分おきに30〜60秒間の痛み、これが陣痛だぁ!お腹はきゅうきゅうに張っている。それでも今日生まれるとは限らない。とりあえず待機組となった。何度か先生や看護婦さんが来て内診ー手を突っ込んでぐりぐり・・・赤ちゃんがどの位まで下がってきているのか、と、子宮口の開き具合を確認するのだが、これがめちゃめちゃ痛い!
 お昼前、陣痛がおさまってしまった。病院内を散歩したりテレビを見たりしてすごした。T字帯でトイレは難しい。T字帯って横文字っぽくて聞こえはいいが、どうみてもフンドシだよね〜。あともう一つ、剃毛って下半分っていうのが恥ずかしい!どうせなら全部やってくれないかな・・・。もっと恥ずかしいか・・・。
 3時頃またもや陣痛が始まった。お腹の張りが5分おき、それに伴う陣痛は生理痛のひどいとき位で、特に下の方が痛くなってきた。赤ちゃんの心音を計る機械をつけるのだが、陣痛が始まると赤ちゃんの心音も早くなる。パパが来て、私の背中や腰に手を当てて、陣痛に会わせ一緒に呼吸してくれる。愛を感じた。
 途中、何度か実家の母が顔を出し、パパの両親も来てくれた。その頃にはお腹だけでなく、腰や背中も痛くなった。それでも陣痛が来ない間はケロッとしていられるんだよね。不思議。いろんな人が”まだまだだねー”という。結構痛いのに、本当の陣痛ってこんなもんじゃないってことね・・・。安産のお守りに叔母から頂いた”水天宮”の紙を飲んだ。ホントに効くのかなぁ?
 ・・・と急に1分おきの陣痛。呼吸も出来ず、ただタオルを噛んでこらえるのみ。そして看護婦さんがやってきて内診した。とたんに破水!いま思えば看護婦さんがやってくれたんじゃないの?ってカンジもするが、破水が起こったとたん、痛くて苦しくてパニック状態に陥った。後からパパに聞いたら、まるで水鉄砲のように羊水をぴゅーぴゅー吹きながら分娩室に運ばれていったそうだ。それからは早かった。”産んだことあるんじゃないの?”という位、自分でも上手かったと思う。それでもいきんで出すときには、相当の力が入り、痛さも加わって、ものすごい形相だったと思う。立ち会い出産をしたパパに聞いても、そのときのことは語らない・・・彼も思い出したくないのだろう。
 体重2,890g、身長50.5cmの女の子!泣き声は想像していたよりもハスキーだった。赤ちゃんは処置のため、すぐに連れていかれてしまったが、女の子であること、指が5本ずつあることを確認した。そのあとわたしは10ヶ月分のウンOを出し切ったような爽快感に浸っていた。
 分娩室から出てくると、パパがゆめを抱いていた。”私より先に抱くなんて”と、ちょっとムッとしたが、かっぽう着を着て頭にシャワーキャップをかぶったパパの姿が妙に可愛らしいので許してやった。
 生まれたばかりの赤ちゃんを抱くのは、初めてだった。意外にきゃしゃで、ずいぶんふやけてるなぁと思った。そして色白、耳がふくよかで、頭の形は良いが尖っていた。鼻は小さいのに穴がデカイ!まぶたが腫れ上がっている。手のひらをつつくと・・・おぉ!握った!なかなか握力があるぞ。それから、とても温かかった。


パパより
 とんでもないことになった。(デキちゃった結婚ではありません)この赤ん坊を、一生かけて育てていかなくてはならないかと思うと、とっても悪いことをしたような、責任感の重圧を感じる。複雑な気持ち。でも小さくてカワイイ!はる、デカした!ヨメにはやらん!!!ゆめを抱っこ(2回目)。かわいいけど、壊しそうでコワイ。少し顔が変わったようだ。指長い、まつげ長い。

1週目
 初授乳は1時間かけてたったの2g、次は1時間半掛けて-2g、なぜ体重が減る?でもその後は順調に体重が増えていった。

8月19日 1ヶ月健診
 体重3,926g、身長53.0cm。1ヶ月でこんなに大きくなるのかぁと、ビックリした。

8月23日(日) お宮参り
 ゆめの無病息災を祈願し、祝詞をあげていただいた。その間、ゆめは暑いからか、大泣き。こんなに泣き叫んだのは初めてだった。その後は高塚駅前の”なかむらや”で昼食。外は暑かったが、中は快適。ゆめのご機嫌も直ったので、食事のあいだ、ゆめには床の間にあがってもらった。



1ヶ月まで
 パパが写真をとると、シャッターの音にビックリする。(俗にいうモロー反射)。そしてうつぶせにすると、自分で首をもちあげ、脇を支えて立たせると、足を左右と出した。
 母乳だけでは足りていないようなのでミルクも・・・。タイマーでも付いているかと思うほど正確に、毎日昼夜を問わず3時間おきに泣き、ミルクをほしがった。
 顔をみてよく笑うようになった。
 自分のげんこつを舐めるーこれが後に3歳の現在でもやめられない”指しゃぶり”へと発展していく。