2003 6月後半                 


2003/6/29/(日)
 スクリーンにハリウッドの美人俳優(男女)が映る。確かに美人だ。非の打ち所がない。
 しかし・・・
 どんな声か判らない・・。
 別に突然耳が聞こえなくなった訳じゃない。英語でしゃべる声を聞いても、どんな声音なのか実感できないのだ。日本語なら判る。日本人は問題ない。その人の声音は、その人の性格や生き方まで伝えてくれる。いい声はいい心だと思う。逆に、どんなに美人でも声がイヤな感じだと、姿形までイヤになる。
 では、外国人が日本語を使っていたら、これはしっかり伝わってくる。日本語でさえあれば、すべて判る。日本語なら心に届くのだ。これは要するに僕が英語を解せないからということになるのだろうが、それはこの際おいておいて、このことをゆめに当てはめると、ゆめはまだ日本語を話せないので、僕にはゆめの本当の声が判らないってことになる。ゆめの思いが僕には届いていないことになる。
 これはある意味事実。ゆめが本当はどんな声の持ち主なのか、全然判らない。思いも届いてないよ。何言ってるのかわからないし、何してほしいのかわからないもの。まあ、実際は何したいのか位はだいたい判るけどね。5年も一緒に暮らしていればさ、声の情報ばかりじゃなく、身振りや様子からね。
 でも、早くしゃべってくれないかなあ。ほんと。
 ゆめは果たして鈴を転がすような涼やかな声だろうか。それとも早朝の鳥のさえずりのような声だろうか。

 いいえ、たぶんかなりハスキーボイスでしょう。ママもそう思うといってる。ははは。

わくわく土曜サロン 2003/6/28/(土)
 今日は今年度最初の”わくわく土曜サロン”だった。僕は今年も中高等部の担当。今日は近所の公園で遊ぶはずだったが、雨なので少し離れた”JA茶ピア”というところへいった。お茶のことをいろいろ教えてくれる。だが・・・そんなことはどうでもいいって位につかれたぞ。
 なにせ、行きが雨の中5km近く山道を歩いき、帰りはずっと下りで近道したとはいえ約2km、往復で7km(保護者の計算が正しければだが)・・・・。帰ってきたときは足が棒のよう・・・。まいった・・。
 まあ、同じ班になった子供たちと、道中いろいろ話して楽しく過ごしたけどね。きっとみんなも疲れたことだろう。
 しかし、いつもバディーにつくH君も同じ班だったのだが、今日は雨模様と言うこともあるし一足先に車で現地に行っていた。おかげで道中、現地を通して違う子達と仲良くなったけど・・・心なしかH君が冷ややかな態度だったような気がするのは、思い過ごしだろうか・・・。でもまあ、ボランティアとして参加している以上、いろいろな子達と接したいと思っていたからちょうどいいと言えなくもないが・・・。
  う〜〜ん・・・・。ま、考え込んでも仕方ないか。

院内感染(無意味) 2003/6/24/(木)
「おとうさん(学校での僕の呼び名)、先週の木曜日、何か無かった?」
と、N教諭(官舎の隣の部屋に住んでいるのだ)が聞いてきた。先週の木曜日〜〜〜?と一瞬思ったが、そういえば!
「あった!アンビリバボーで心霊写真特集やってた間、僕の座ってた周りだけ妙なにおいが漂ってた。気持ちの持ちようかな?はたまたホントにきたのか?って思ってたよ。特集が終わったらすぐににおいも消えたんだ。」
すると、彼は恐ろしいことを話し出した。
「やっぱり。実はその日の夜、うちにも変なの来たんだ。北側の部屋でがさがさ音たててたんだけど、実害なさそうだからほっといた。実際、いたずらしたかっただけみたいだし。ただ、すごい存在感だったから、きっとお父さん家でも何かあったんじゃないかと思ってさ。」
あったあった、おおありだわい。強烈じゃんか、ばっちりにおってたなんてさ。もしあのときゆめが部屋にいたら(木曜日は居ない日なのだ)どんな反応だっただろうなあ・・。
「そんな会話を普通にするなんて、先生方の方が怖いです!」
と新採用のS教諭(数学科・未婚・♀・23歳)が言っていた。
君の知らない世界もあるんだよ〜〜〜


お風呂レッスン 2003/6/23/(月)
レッスン1 
「ゆめちゃん、お風呂はいる?」
”けっこうでございます”のジェスチャー ←予想通りの反応。
「お風呂気持ちいいのになあ。お風呂はいるとすっきりするよ」
”・・・・・” ←ちょっと考えてる。
「パパ、ゆめちゃんとお風呂でばしゃばしゃして遊びたいなあ。おんもしろいぞ〜〜」
”・・・・・” ←かなり考えてる。
「お風呂はいる人〜〜」
”はーーーい!” ←落ちた。

レッスン2
お風呂のお湯をためる。ゆめがいつの間にかお風呂場にまできている。
「ゆめ、いたずらしてはいかんよ」
”はーーい” ←かなりうそ。
・・・ばしゃ
・・・・・ばしゃしゃ
「なんか水音するぜ」見に行ってみると、ゆめが自分のおむつに向かってシャワーを出している。しかもコックは半分回してある。半分の水量でお風呂とシャワーを使っている!
「ママ〜〜ゆめが自分のおむつにシャワーかけてるよ〜〜」
「ふ〜〜ん、くさかったんでしょ、おむつが。」
「む〜〜、ゆめ、お風呂は服脱いでから入るんだぞ」
”はーーい” ←ぜったいうそ。っていうか、実は聞いてない。

数分後、お風呂をのぞくとそこには、服を着たまま泡だらけのゆめ。
「おまえはシャワープレーヤーか!?」

レッスン3
「頭洗う人〜〜〜」
”はげしくいやいや” ←予想通りの反応。
「あ〜〜きもちいい〜〜〜〜。あ〜〜〜すっきり〜〜〜」
”上目使いに見てる” ←かなり疑ってる。毎回この手でだまされるので。
「ごあ〜〜〜〜、ぶはーーーーー」かなり楽しげに
”ちょっと身を乗り出す” ←半分落ちたも同然
「頭洗う人〜〜」
”はーーい!” ←落ちた。

レッスン3
「もうゆめ寝そうかなあ。お風呂どうだった?」
「う〜〜ん、普通かな」←これはかなり間抜けな答えだな。
「そう。ゆめ眠い?」
”ぐ〜〜” ←うそ。目を開けたまま寝たふり。
「あれ〜〜?ゆめちゃん寝てる〜〜?ねっちゃった〜〜〜?」
「ん?ゆめ寝た。じゃあ、パパはママとあそぼっかなあ〜」
”ぐ〜〜〜” ←薄目を開けてこちらを見るゆめ。ばればれ。
「ゆめちゃん、寝てるよね〜〜〜。起きたときはおあよ〜〜って言うはずだもん」
”おあよ〜〜!” ←速攻だね。そんなにパパとママが遊ぶのがゆるせんか?このヤキモチ焼きめ。



女戦争 2003/6/21/(土)
 ママ(つまりゆめのママ)と弟のママ(つまり結衣のママ)は二人して映画に出かけた。子供は僕と弟が面倒を見る。こうでもしなければなかなかのんびり映画なんか見に行けないんだから、たまにわよかろう。と思っていたのだが、弟に車で映画館へ送らせたあたりから事情が変わった。
 きっかけは、弟のママが出かけ際に思いっきり結衣にバイバイをしていったことだった。
 出かけた直後から、自分がおいて行かれたことを察して結衣は泣き出し、延々と泣く。
 弟も二人を送っていってしまったので、僕は孤立無援。
 がんがん泣く。
 まだ泣く。
 ついでにゆめも泣く。
 二人して泣く。
 ゆめの方が声がでかくてうるさいので、とりあえずゆめを抱いてみる。
 結衣はまだまだ泣く。
 むせる。
 でも泣く。
 仕方ないから結衣を抱く。これはやりたくなかった。なぜならゆめがヤキモチを焼くからだ。でも仕方ない、結衣を抱き上げたら案の定大泣きしながら、それをそこへおいて自分を抱けと激しいジェスチャー。
 仕方ないのでゆめを抱く。
 結衣がまた泣く。
 結衣を抱く。
 ゆめが結衣につかみかかる。
 僕に怒られる。
 ひっくり返って泣く。
 結衣も泣く。
 結衣は泣きすぎてのどを詰まらせる。
 抱いていたゆめをほっぽり出して吸い出してやる。
 顔に吐かれる。お乳くさかった。
 たまらず弟に電話する。まだ帰着まで10分はかかる場所にいるらしい。
 仕方ないので二人の目の前でダンスを踊る。
 泣きやむ女二人。
 なんだ最初から踊ればよかったのか。
 弟が帰ってきた。
 すぐさま弟に抱きつく結衣。
 ライバルが居なくなって闘争心が失せたのか、急に僕に興味をなくすゆめ。
 どっと疲れる。
 ママ二人、次は電車で行け。駅は徒歩5分の場所にあるのだから。
 それにしても踊っている真っ最中に弟が帰ってこなくてよかった。


みっちゃんとゆめ 2003/6/20/(金)
 ゆめのお気に入りの一人は、みっちゃん(仮名未婚♀)だ。本名みちえ(仮名未婚♀)、ママの妹だ。
 みっちゃんのお気に入りも、ゆめ(仮名未婚♀)だ。本名ゆめ(仮名未婚♀)、みっちゃんの姪だ。

 みっちゃんはゆめのことをかわいいと思っているので、時々ちゅうを要求する。
 ゆめはあまりちゅうが好きではないので、滅多に要求に応じない。

 みっちゃんはしつこく要求を繰り返し、顔を思いっきりゆめに押しつけた。
 ゆめはいい加減うんざり気味で、ちゅうのかわりに”頭突き”をくれてやった。

 みっちゃんの唇にゆめの頭突きがヒットした。
 ゆめは頭突きが得意なのだ。

 みっちゃんの唇から血が一筋・・・。
 ゆめの顔に満面の笑み・・・。

 「ちーでた!」とみんなに言いつけたみっちゃん。
 「かわいそうに」と、みんなに慰められたゆめ。

 「かわいそうなのはあたしだ!」とみっちゃん。「ちー出た!ちー!」
 「ゆめちゃん、ごめんなさいは!?」と叱るママ。

 「ぐ〜〜〜〜〜〜」と寝たふりするゆめ・・・。

 こんな二人は今日も仲良し。



杉江先生とゆめ 2003/6/19/(木)
 ゆめの主治医は杉江先生。ゆめは”白衣を着ている先生”が怖いので、”白衣の杉江先生”が少し怖いようだ。でも、ゆめの機嫌次第では白衣の先生も怖くないらしい。
 今日はゆめの機嫌はよかったようだ。
 杉江先生を見てもびびらなかったゆめ、杉江先生のソフトタッチで立ッチの練習なんかしてみせる・・・。

 優しくゆめの両手をリードする先生・・・。先生の両手をぎゅっと握って体を預けるゆめ・・・。弱々しい足取りで先生に近づく。
 あっ、
 よろけるゆめ、優しく抱きとめる先生・・・。
 「せんせい・・・」 近づくゆめ
 「・・・」 無言の先生
 「もうつかれた!」
 と言わんばかりにそっぽを向くゆめ・・・・。

 バギーに乗ったまま再び先生と手をつなぐゆめ。先生の両手をぎゅっと握って、しかし今度は力強くその手を引き寄せる。座ったままの先生の手を握って・・・、バギーに乗ったままのゆめが手を引く・・・・。と、バギーがするすると先生の方へひかれていく・・・。
 「せんせい・・・」 近づくゆめ
 「・・・」 無言の先生
 そして!
 
ど〜〜〜ん!
 先生を両足で思いっきりけりつけるゆめ!
 バギーは勢いよく後方へ!でも手は離さない!
 またまた近づくゆめ!
 またまたけりつけるゆめ!


 杉江先生、こんなゆめを見捨てないでね♪