2004 10月前半                


思い出は、危険なカホリ・・・ 04/10/13/(水)
 今日の『特報!歌の大辞典』は平成3年代。平成3年と言えば、俺は大学生。あんなことやこんなことを色々やってた時代。。。出てくる曲出てくる曲、みんないろんな思い出がいっぱい。
 ああ、俺の90年代。
 ああ俺の青春。

 「ああ、懐かしいなあ。。。」
 「ああ、思い出しちゃうなあ。。。」
 「ああ、この曲なあ。。。」
 ・・
 ・・・・

 なぜだろう???だんだんママが不機嫌になってくる。。。

 「さて、今週の第9位は!?”木蓮の涙”佐藤竹善さんです!」
 「そうそう!このごろ佐藤竹善がカバーしてんだよなあ!佐藤竹善、嫌いなんだよ!”木蓮の涙”は大好きなのに!十八番なんだぜ、”木蓮の涙”ー!」

 もはやママの不機嫌はピークだ。

 「これさー、スターダストレビューの曲なんだよ」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「
ふーん」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 「会いたくてー、会〜いたくて〜♪・・・」
 なんでだろー
 何でママはこんなに不機嫌なんだろー


 あら?気がつけば、誰もいない。ゆめもママも台所に行っちゃった。
 傍らには誠大が。。。

 いいもんねー。第7位の”さよならイエスタデイ”歌っちゃうもんねー


 誠大の頭に向かって歌う俺。
 熱唱!
 歌いきり!
 「ママ、見てー。おっきなマイクー!」
と、誠大を抱え挙げると、
 「あっはっは!!」

 良かった、笑ってるよ。。。


 第1位の”SAY YES”を気持ちよく歌っている頃、台所ではばっちんばっっちん響く音が・・・

 ママだ。クッキーの生地を投げつけている。。。




 機嫌、直ってないジャン。。。。。

ゆめ、ここにあり 04/10/7/(木)
 〜たしろちぇんちぇいの連絡ノートより〜

 「現場よりレポートです。田代さんの取材です。」

 「今晩わ。担任のタシロです。
 ここ、”のぞみ”では、今日は買い物体験です。
 テーマは「おつかい」。頼まれた物を買ってくるはずです。早速今日一日のゆめに密着します!」

 「サークルKまで行く途中では、牛小屋の前を通ります。
 今、牛小屋前です!ゆめは牛が嫌いなのですが・・・案の定、牛小屋が近づくと絶叫しだしました! あ、先生が一生懸命「違うよー」となだめてますが、聞いてません!全く聞いてません!
 あっでも、牛小屋をすぎると一転、余裕になってしまった!」

 「サークルKにつきました。お使いは、確かポッキーだったはず。でも、なぜかおにぎりせんべいを手に持っています・・・なぜにおにぎりせんべい???」

 「帰りの道でも、牛小屋近くで「ムームー」などとアピールしてます。勝手です!」

 
 「どうも勝手なゆめだったようです。現場と中継が繋がってます。現場のタシロさん、お願いします。」
「はい、現場のタシロです。現在時刻は午後17時を少し回ったところです。本来であればとっくのとんまに帰宅したはずのゆめは今、事務所でくつろいでいます。
 と言いますのも、お帰りは、センターバスで各停留所を回っておろしてくれるのですが、今回はゆめ宅から停留所間を送迎してくれている方が時間を間違え、降りるはずの停留所には誰の姿も無し。仕方なくそのままバスに乗り、巡回コースを一周して”のぞみ”にご帰還しました。確か以前にも同じようなことがあり、そのときバス担当だったまだ20代の若い先生が、ゆめと一緒に一周する間にすっかり精気を吸い取られるという事件があったのですが・・。
 事務所でお迎えを改めて待つ間、トイレに行ってお茶を出させ、お使いのはずのおにぎりせんべいを食べて余裕をかましています。おまけに、先生達の話題が自分からそれると激しく自己主張!」

 「ああ、これこそがゆめ って感じです!以上、現場のタシロでした。」

 「現場の田代さんでした。やっぱり頼んだ物は買ってこなかったんですねー。なにしろ、ゆめですから。。。」

−タシロセンセ、今回の連絡帳、内容GOODです− 

野生の動物は危険から逃れるために出産後すぐに立ち上がると言うが・・・・ 04/10/5/(火)
 ゆめの動向を注意深く観察している一組の目玉。。。


 その目玉の持ち主は、なんと、誠大。
 眉間と額にしわを寄せ、自由にならない首をぐりぐりうごかし、ひまわりが太陽を追うがごとくに、常にゆめを監視する目玉。。。

 実証1〜居間1〜
 ゆめの声がする。
 誠大がそちらの方を見ようとする。

 ゆめが何かしゃべる。
 誠大がゆめの姿を探す。

 誠大がこんなに反応を示すのは、今のところゆめに対してだけだ。

 

 実証2〜お風呂〜
 一番風呂にゆめ・俺と共に入る誠大。←これは一番風呂なのだろうか?まあ、いいけど
 誠大の隣で伸び上がり、大きく影を落とすゆめを、誠大は目玉をぐりぐり動かして観察している。いや、観察と言うよりも、何するか分からない怪獣の様子を、非常に不安げに注視しているという感じ。眉間にしわを寄せて見つめるその顔は、とても生後1ヶ月とは思えない。

 実証3〜居間2〜
 起きているとき、寝ているとき、とにかくいつでもゆめは誠大のそばにびったり。本人はお世話のつもりだろうが、誠大にしてみれば危険人物にストーカー行為をされ、おちおち寝てられやしない。スキあらば伸びてくる魔の手から逃れようと、やたらと振り回すその小さい手は、ただただ自分の顔を傷つけていく。おかげで誠大の顔は傷だらけ。小さな目玉は、起きているときはつねに、怪獣に向けられている。俺を見るときとは明らかに違う、ゆめを見つめるその目つき。。。

 以上の実証報告、その他を考慮するに、誠大は、ゆめが、嫌いなのじゃないかとも思えるのだが・・・・


 そんなこととはつゆ知らぬゆめは、今日はノリノリで歌番組何ぞを見ている。知ってる歌は歌いまくり、知らない歌も知ってるふり。子供椅子を引っ張ってきてテレビの前に陣取り、自分で上手に座って見ているその背中・・・っかわいい。

 俺が居間のテーブルで仕事を始めてからは、テーブルの方に椅子を持ってきて、やっぱり器用に座って、ほおづえ何ぞを付きながらもの思い。。。生意気。
 うっかり落としたクマのぬいぐるみ。思わず
「あ、パパ・・」
と呼んじゃったゆめ。
パパじゃないぞ、おい。そのクマはパパじゃない。
 ひろったついでに人形遊び。その右手に持ったクマはパパじゃないったら。ついでに言えば、左手に持ってる変な人形もママじゃないが。。。あ、おい、そんな変なカラミをさせるのはやめなさい。。。

 こんなお姉ちゃんを持ってしまった誠大君。一生懸命首を伸ばして、周囲に目を光らせている。彼がわずか生後一ヶ月未満から、首も据わってないのに思いっきり頭を持ち上げようとしているのは、野生の本能かもしれぬな。。。

ついちゃった俺 04/10/5/(火)
 このごろ力こぶが大きな私。

 力こぶ。。。上腕二頭筋。。。。


 はて?いつの間にこんなに筋肉が??

 思い当たるのは・・・ゆめか?ゆめがこのごろ重いので、抱っこしているうちについたのか。。。


 そう、それは、まるで生長する植物の背丈に合わせて飛び越えているうち、いつの間にか跳躍力がついていた忍者のごとく、次第に重くなるゆめを抱えているうち、いつの間にか筋肉ついたか?


 ついでに言うと、力こぶの裏側。。。。上腕三頭筋。。。。

 こっちは、『太鼓の達人4代目』でついたな。

痛くなっちゃった俺 04/10/4/(月)
 ゆめが嫌いなこと3本柱は、髪を結わえること、寝ることと、歯を磨くことだ。中でも歯を磨くことは、寝かしつけることの次に一苦労。
 口は開くのだが、磨かせまいとして歯ブラシをわしづかみにする。その手をふりほどけば、今度は歯ブラシをかむ。電動歯ブラシでもかまいなし。そのかむ力は、モーターのパワーをもしのぐ。
 色々試行錯誤の末、ついに究極ともいえる歯磨き形態を編み出した。
 その名も、『歯磨き・鶴翼の陣』

 説明しよう!
 鶴翼の陣とは、そのままズバリ、かの石田三成がこよなく愛した(かどうかしらんが)鶴が翼を広げるがごとく敵を懐深く引き込み、その翼を閉じるがごとく包み込んで殲滅するという、敵よりも圧倒的に御見方優勢な勢力数の時のみに効果を発揮する、関ヶ原で見せた、あれだ。
 俺が編み出した歯磨きの究極形態は、お風呂に入ったときに姿を見せる。
 浮力を利用してゆめの両肩に俺の両足を乗せ、ひざでゆめの頭を挟み込んで固定し、ひざを曲げてぐっと引き寄せることでゆめは前上方に体がそり、位置が下がって水面ギリギリになるゆめの口は、絶対に閉じることはなくなる。同時にだらりと体の外側に出しているゆめの両手が口元にも届かないようにし、俺はといえばフリーな両手で心おきなく歯を磨きまくるという、まさに鶴翼の陣そのままの形態なのだ。
 この戦法を編み出して、早2ヶ月。。。当初こそ絶対優勢を誇っていたのだが、しかし、敵はすぐに弱点を見つけ出してしまった。
 その弱点とは・・・・それは、箇々へ書くだに恐ろしき・・・

「殿、進捗は順調。すでにゆめの四肢は脱力し、抵抗の意思は感じられもうさん。今日も御見方の勝利は揺るぎないかと。」
「うむ。しかし、気を抜かず、しっかり磨け。」
「御意。」

 歯磨きも佳境にはいり、ついに一番の難所、虫歯に到達した。この歯は、しみる。

『そのとき、突如一陣の神風ふきたる。神風より舞い降りたる雷神の槌、巨人の手、大いに振るい、御見方のシンボル、キャン玉袋を粉砕せり。これより後、鶴翼の陣ことごとく討ち果たされり。』

 後の歴史書をひもとくと、そのような記述が見つかる。戦にはかろうじて勝利したものの、裏切り者小早川ににて、既に抵抗の意思なしと油断させしゆめの両手は、この時神の意志を持って、一気に弱点をせめたのだ。
 無防備
 その一言に尽きるキャン玉袋・・・まさに絶妙な位置にあった。。。


 あー、書いてるうちにまた痛くなってきた。。。そういやー、石田三成って、負けたんだよなー

平気になっちゃった俺 04/10/3/(日)
 誠大の口蓋裂治療に使う、口の中のふた。なんというか、こう、口の中の口蓋を覆うプラスチックみたいなものがあるのだが、これは取り外してしょっちゅう洗う。誠大はミルク中に空気を飲みやすいので、ミルクの後でいくらげっぷをさせてもよく吐くのだが、吐くたんびに洗わないといけないらしい。
 このふたの掃除だが、最初やり方をママに見せてもらったときはぞっとした。おっかなくって、お尻の穴がぞくぞくした。なんと言っても口蓋がないということは、ふたを取ると鼻の粘膜丸見え。そこへ綿棒つっこんで、はき戻して詰まってるミルクとかを取ってやるって、書いてるそばからすっごくいけないことやってる気分。ゾクゾクしちゃう。
 分かるかなあ〜。例えば薄皮一枚残して剥がれちゃった爪。薄皮は柔らかくて、でも痛くはないので表面をさわれる。さわれるけど、さわってるとすっごくさわっちゃいけないばしょを触ってる気分で、身をよじりたくなるほどゾクゾクする。あるいは、治りかけのやや大きめの傷口があったとすれば、表面が薄いかさぶたなんかで覆われれば、触ることはできる。でも、やっぱ触っちゃいけない場所を触ってる気分で、とぐろを巻くほどにゾクゾクする。
 誠大の口内掃除も似たような感じさ。

 でも、今はすっかり慣れてしまって、しょっちゅう洗ってやる。鼻孔の奥のミルクかすも、綿棒くるくるって回転させて、ちょちょいのちょいさ。

 慣れって怖いねえ。平気になってる自分が怖いよ。

 慣れって言えば、正直言えば、我が子のことながら、口唇裂は正視に耐えかねた。でも、今となれば最初のショックはすっかり消え、可愛いと思えるあたり、やっぱ慣れだよなあ、と、ママと話している。

かびさん 04/10/2/(土)
 アパートに帰ってきた。もっと早く帰ってきたかったけど、ゆめの送り迎えのヘルパーさんの段取りとか、色々あってこんなに長く実家にいてしまった。
 かれこれ2ヶ月・・・。

 郵便が溜まってると留守家だってばれるので、ドアの郵便受けをはずしておいた。玄関あけたら土間は郵便で埋まってた。
 かびるとやだなーと思って室内に干しっぱなしだった布団のうち、ゆめの布団はカビが浮いて、すっごくへんなてざわりでぞっとした。
 そこら辺のものを持ち上げると、その下の畳は表面にカビみたいなのが浮いていて、やっぱりぞっとした。
 台所やお風呂の中・・・・・想像してくれ。

 カビって、やだなー、もうー