2004 5月後半                 


わくわく土曜サロン 04/5/29/(土)
 午前中、袋井養護でボランティアだった。いつもの『わくわく土曜サロン』だ。
 袋井養護では、今年は初級・中級の養成講座をまた開く。以前、案内が来たとき初級の申し込みを懲りずにまたしようかと思ったが、その初日から所用で出席できそうになかったので、あきらめてただのボランティア登録だけしてあったのだが、今日が初日だ。
 いきなり遅刻してしまった。浜北から袋井までは、行き方がよくわからん。会場に着いたらすでに説明が始まっており、担当表を見ると僕の名前に☆が??近所の大学で行われたボランティア初級講座で、たまたま僕が講師をした時にいた学生さん、N君がいたので、そのことを聞いてみると、彼も☆がつていて、なんとキャプテンだという。要するにボラのリーダーってことね。ところで彼は、頭に緑のバンダナを巻いている。それは何かと尋ねたら、「あれ?もらってませんか?」と言われた。聞けば中級講座を受ける人は緑、初級は青だか黄色だかのバンダナ。。。
「ああ、僕ね、初級すら持ってないモン。毎年数時間足りないんだよね。トータルすれば相当な時間数やってるんだけどな。」と答えたら驚いていた。講師までして、何年もボラやってれば、初級くらいは当然持ってると思うよな、やっぱ。ま、資格と中身は別物ということだね。

 さて、今年のボランティアが始まった。昨年までは高等部に行くことが多かったが、今回は小学部のちびっ子たちが相手だ。説明半分なのにリーダーってのが頭にあって、オマケに周りは初級講座の人たちがいっぱい。しかも、若い!みいーんな10代後半に見える。こりゃ責任重いかも。N君だって☆付きの中級とはいえボラ2年目だ。なにやら緊張したが、連日の激務の疲れで頭が回ってない。
 が、始まってみればどうと言うことはなかった。それなりに気を配って、後はただただちびっ子たちと楽しく遊んだ。勤務中みたいに妙な気遣いで自分を殺すこともなく、久しぶりに全力で体を動かしてたら、もう気分爽快!めちゃくちゃリフレッシュできた。
 昨年度のボラの最後にあった反省会で、この養護のボランティアでは、『少なくともここでのボラは、ボラだから何かしなきゃとか堅く考えないで、一緒に楽しめばいいと思う。ボラ自身が楽しめないような関わりじゃ、子供たちも楽しめない。最低限の気遣いはするとしても、子供の気持ちに返って一緒の気持ちで楽しめればいい』みたいなことを僕は話したが、まさに今日の自分がそうだった。実に楽しかった。
 また、校長先生が替わってやり方も若干変わっていた。昨年の反省でもあったが、「子供たちの状況がわかる何かを・・」と言う要望に、個別のファイルがあって打ち合わせで目を通せたし、終わってからも活動の記録をそのファイルに書くようになっていた。これで次回のボラが違う人でも、活動内容とその反省から関わり方が多少はわかる。さすがあの校長は違う。親からも絶大な信用があるし。僕も、ああいう風でありたいものだ。
 
 う〜ん、前回のボラ講座は、なんか不本意な内容で話してしまった。もし今もう一回講師を頼まれたら、全然違う実践を話せるだろう(何せ前回は全然ボラに参加できない状況での講師だったから、気持ちを忘れていたし)。また講師に呼んでくれないかなあ。。


夜中の騒動 04/5/28/(金)
 ゆめに寝かしつけらられた午前0時、日付派すでに土曜日になっている。ママが強く僕を揺り起こす。
「パパ!メラトニンのませたよね!?どこから出した?!」
「んあ?どこからって、食器棚の上のお皿に入ってたけど・・・」
「!!やっぱり!!・・・・」
ママは、両手で顔をおってしまう。
「なんなんだよ、一体!?」
「お皿の中のはウテメリンだよ!だから気を付けてって言ったのに!!」
「ウテメリン?なんだそれ?」
「おなかの張り止め・・・筋弛緩剤だよ!!」
「なにーー!?」

 俺はどうやらは間違って筋弛緩剤をゆめに飲ませたらしい。らしいというのは、メラトニンとあまりに似ている形状に見分けがつかなかったからで、なぜ見分けがつかないものがそろっておいてあったかというと、複雑すぎて説明できない。しかし、事実は変わらない。ネットで検索したところ、ウテメリンにはわずかな可能性として”筋肉の破壊”があるという。ぐっすり寝ているゆめを抱きかかえ、急いで夜間救急へ車を飛ばした。
 夜間救急では、たたき起こされたゆめが元気に先生に愛想を振りまく。結局何も有効な手は打てなかった。血液検査は時間がかかるし、結果次第で何ができるというわけでもない。常時CPK値が高いなら、血液反応が薬の影響かどうかは判断できないからだ。せめておしっこの色を見れば、腎臓がやられているかどうかはわかるが、おしっこはゆめに拒否された。ただただ薬が排出される12時間後を待つのみ。。。。

 翌朝、ゆめは元気に目覚めた。全く何事もなく、目覚めた。昨夜の騒動はなんだったのか。。。
 結果的に何もなかったからよかったものの、今回の一件で、ママと俺は海よりも深く反省した。
 


うしちち 04/5/27/(木)
 本日ゆめはプールの日。プールにはいるのはゆめとけんちゃんだけ。みんな風邪ひいてたりして、2人ぼっち。
 残りのお友達はというと、近所の牛小屋までお散歩に行くことになった。

「牛小屋?!」

 ゆめの小さな集音器が、ぴくっと反応した。同時に電算機が、めまぐるしい早さで回り出した。
「牛小屋ってあの牛小屋よね!牛っていったら”もーっ”て鳴く、あの黒白ブチのでっかい奴じゃないの!今日はプールって言ったのに、なんでよりにもよって牛小屋なんかに行かなくちゃならないのさ!!!」

 ゆめは小さな指で鼻をつまんでいやがった!
「牛小屋はイヤーー!!あんな臭いところへ行くのはイヤーーーーーー!!」

 ゆめはママ・ママと泣きながらつぶやき、ママにべったりになってしまった。
 結局予定通りプールに入ったが、ゆめは勘違いした手前、なかなか機嫌を直せなかったとさ♪


 帰宅後の夕食時、冷蔵庫の牛乳には牛の絵が描いてあった。ジュースをご所望のゆめに牛乳を見せると、飲みたいという。いたずら心が起きたママが、
「いいの?これ、牛がいるよ」
と言いながら、牛乳パックを回してラベルに描かれた牛を見せると、ゆめはピクッとして、一瞬固まった!でも、どうしても牛乳が飲みたいゆめは、それでも
「うん・・」
とうなずいた。

 哀れなゆめ。。。。牛乳が、実はあの怖い怖い牛の体液とも知らずに。。。牛の乳搾りの様子を見せたら、きっと二度と牛乳飲まなくなるだろうなあ。


ズボン履き 04/5/26/(水)
「うんしょ、うんしょ」
 ゆめがかけ声をかけながら、一生懸命こたつに手をかけ、立ち上がろうとしている。立ち上がりついでに、なにやらじたばたしている。

 ふと見ると、ズボンをはいている。
 イヤ実は、お風呂上がりで暑かろうと、おしめと肌着だけ着せて、寝間着はまだ着せてなかったのだ。おむつ丸出しで遊んでたはずが、なぜかズボンをはいている。

「ねえ、パパ!ゆめにズボン履かせてないよねえ!」
「うん。履かせてないぜ」
「すごいよ!ゆめが自分でズボン履いた!!!」

 そうなのだ、ゆめは自分でズボンをはいたのだ!今までは足だけは自分で通そうとして、よくじたばたしていたのだが、今日は立ち上がって最後まで履ききった!おしめで大きくなったおしりが入らないと、最後までズボンが履けないことに気がついたのか!?立ち上がればおしりが通ることに気がついたか!!

 すごいぞ、ゆめ!


家庭訪問 04/5/24/(月)
 今日は”のぞみ”の家庭訪問。担当の田代先生が来る。ママは朝から大片づけしたらしい。帰ってきたらすっかりきれいな部屋に感動した。いつでもこうなら、さぞかし次の引っ越しは掃除が楽だろうになあ。。。
 
 それはさておき、ママは先生から”のぞみ”での様子を聞いた。
 
 ゆめはおしっこに行きたいふりをして、時々田代先生をだましてトイレに連れ込み、べちべち叩くそうだ。
 これって、スケ番が
「ちょっと顔貸せや!」
とトイレに連れ込み、乱暴・狼藉を働くのと一緒?

 一方では、だっこやハグを要求するなど、かな〜り田代先生に甘えたりするそうな。
 これって、会社とかで不倫関係の上司とOLが、
「ここなら誰もいないわ♪」
といかがわしい行為をするのと一緒?


 それにしても、なぜにトイレの中?
 人目を避ける必要でも??
 
 もしかして、いかがわしい関係の2人???


結婚式 04/5/22/(土)
 今日は弟の結婚式。実はすでに子供もいて、いつまでずるずるしてやがるんだと、周りがせっついた感もある。本人にしてみればいろいろ考えていたのだろうが、とかくこの世は形と区切りを欲しがるもの、子供も大きくなっちゃうし、期を見て敏ならざるは愚なりというわけだ。

 さて、那須高原塩原での挙式に、車で飛ばすこと7時間。距離にして460km。ほぼぶっ続けの運転。
 那須塩原・・・・これまで何回も通ったよ。行ったんじゃない、通ったんだけどな。約500kmの距離ならだいたい野宿で行く旅では、2〜2日半くらいかけて行く距離かな。往復にしたら約1000km!間違っても1泊で往復する距離じゃない。もっとも、バイクの旅に高速道路は無縁だけど。しかも台風の影響で結構な雨。首都高は相変わらずの混雑だし、オマケに身重のママは、超へたくそなナビだ。休み休み行ったが、さすがに疲れた。カーナビがなかったら発狂してたな。

 教会式と披露宴。なかなかよかった。披露宴では主役になれないゆめがぶーたれていたが、仕方ないじゃんか。俺は俺でけじめを付けるのが遅くなった弟のことをわびながらのお酌周りだった。これから長くつきあうのは弟だけじゃない。こういうことは最初にわびておいた方が良い。
 情けなかったのは、親父。親族紹介っていったって、わずか家族5人分なのに、それすら自信が無いという。いくら職人で口べたでも、あんまりじゃん。代わって俺が紹介したけど、親父の奴〜〜!葬式の時もそうだったけど、こういうことに全く当てにならない親父!


04/5/20/(木)
 ゆめの歯が抜けた。
 これでゆめの前歯は、全滅。。。明後日は弟の結婚式だってのに、ついには抜け娘で出席か。。。いくら何でも、2日で新しい歯は生えてこないよなあ。。。


保育園 04/5/19/(水)
 今日は、初めての保育園。ゆめは元気に行ってきました。
 
「戦況はどうか。遅れ ジッ」
「怪獣ゆめはかなり荒れてます。お出かけの準備を拒否してます。あっ今毒を吐きました!」
 朝、まだ眠いゆめは、お出かけの準備を拒否しまくり。かなり暴言(ゆめ語)を吐いているようだ。
 むむむ。。。やはりあれを使うか。。。
「よし!ゆめにあれを見せろ!かなり効果があるはずだ!遅れッ ジッ」
「了解!!」
 ”あれ”とはすなわち、対ガキ兵器No15、すなわち、”行く気になっちゃう園バック2号”だ。作戦決行直後、ゆめはバックを見るやいなや、行く気満々。
 ふっ。
 なんのかんのといったところでしょせんはガキ、たわいない。。。鎧袖一触とはこのこと。

 園では、最初、やはりビビっているゆめは、ママの「おはようございます」にあわせてお辞儀はしても声は出ず・・・。他の園児たちも、こんな中途半端な時期に入園で、きっと同じように緊張しているだろうと思いきや・・・
 しかし、そこはさすが都会っ子、園には外国の子もいるモンだから、ゆめが少々変わっててもすぐにうち解けてくれた。挙げ句の果てが、
「ゆめちゃんのママ、いつまでいるんだようー」
と、ママが追い出される始末だ。

 そのうちゆめもノッてきたらしく、かなり大声も出してはしゃいでいたらしい。

 おー、なんか良い感じじゃん。

 あちこち寄り道してきたので帰宅時間が遅くなり、すぐに晩ご飯。でも、ご飯を食べている間もスパイゆめはしきりに園バックの奪取の機会を伺うことに余念がない。捜査官の執拗なチェックが入ると、今度はちらちら盗み見する。かなり園に通うことを気に入った様子だ。

 浦川幼稚園に通えなくて寂しかったけど、また一つ、楽しみが増えたな、ゆめ。


気遣い 04/5/16/(日)
 ゆめはこのごろめちゃくちゃわがまま。ママのお腹に子供が居ることを知っていると思われる。おそらく『もっとあたしを見て!!』という心の叫びなんだろう。

 先日勤務校では、学校公開のおりに病棟の院長先生の講演会が開かれた。病弱養護学校なので、入院しながら通う生徒も多い。国立の病院が隣に建っているのだ。

 その講演会では、『PTSDやADHDの子どもにとって、できないことや聞き分けられないことは病気の影響なんだから、やたらと嘆いたりしかりつけないで受け入れなさい、親の接し方で子供の容態はずいぶん変わる』というお話があった。いや、そうだったかどうか忘れちゃったんだけど、うちに帰って実践した結果、こういうことを言ってたのかなと思ったので、一応そう書いておく。

 このごろやたらとわがままで、夜もなかなか寝ないし、とにかく目に余る。しょっちゅういらいらしていた。しかし、講演会のあった日は聞いてきた内容を元に、帰宅してすぐにゆめに抱きつき、遊び、かわいがった。ぐずってもいらいらしないで優しくお話しし、絶対に理解できていると信じていろいろ説得した。
 するとどうだ、全然わがまま言わないじゃん。いつもなら寝かしつけに布団に運んでも
「パパ、あっち」
と追い出されるのに、その日は
「ぷあぷあ〜・・」
と、布団の中で、俺を待ちきれずに寝てしまった。

 これはすごい。すごいぞ。
 ゆめの場合が病気の影響かどうかしらんが、いや、この年でこうなのはやはり病気の影響なんだろう。それも含めて彼女の彼女なりの表現を受け入れたり、親の気持ち一つで全然違うじゃないか!

 でも・・・・学校で生徒に気を遣い、家でもゆめに気を遣いじゃあ、そのうちつぶれるぞっと思うが、気を遣わねばいらいらしないで優しく接することができないあたり、まだまだ修行が足りないのかなあ。確かに一人で野宿なんか行っちゃうし、気まぐれだし、猫型人間だと思うけど・・・俺は元々冷たい人間なのかなあ。。。

 普通の子育てなら、ぐずぐず言うのもいつかは終わる。でも、ゆめは終わらない?とにかく今のわがまま言ってる姿を受け入れられない。いくら障害持ってても、どうせわからないなんて考えで、なんにもしないでいてそれで良いとは思えない。お礼を言ったり挨拶したりできるんならして欲しいし、ダメなモノはダメだし、つくけじめなら付けさせたい。でも、だからといって、それを教えるためにがみがみ言い続けたり親がいらいらしたりしたんでは、ゆめだってたまらないということだよな。
 長い長い戦いだ、これは。ゆめの状態は受け入れるが、教えるべきは教える。引きどころと教え方を、子供の状態に合わせて親も学習しなければならない。一般的な子育て方法は通用しないんだ。
 長いぞこれは、実に。一般的な子育てだってマニュアル通りには行かないのに、まして障害持った子供の子育て。。ゆめのおかげでいろいろ考える機会をもらえてるな。