2004 9月前半                


すごいぞ!ゆめ! 04/9/7/(火)
誠大が泣いている。
ママは、
「ゆめちゃん、誠大君のミルク作ってくれる?」
と、たいして考えなしに言ってみた。

すると!

 なんと、ゆめは粉ミルクの缶を抱えて、ママの元へと届けてくれたではないか!!
 すごいぞ、ゆめ!”粉ミルク”って単語が何を指すか、ママが何をして欲しいのかを分かったんだな!


 でもねー、残念ながら粉ミルクだけでは作れないのよー

 今度は作り方も覚えようね、ゆめ♪
 

お世話 04/9/7/(火)
誠大のお世話に忙しいゆめ。
ママが抱っこしてれば
「たったー(誠大)」
といいながら床をとんとんたたき、ここへおけという。
手の届くところへ置けといいたいらしい。

おいてみると、手をひっぱたり、握った手のひらを開かせたり、いじりたおし。それに良く耐える誠大。

一方誠大は口蓋のふたができあがり、今日から口に入っている。おかげでオッパイが飲みやすい。
でも、今までが飲みにくかったせい?胃が小さくなってたのか、体重2700g。
40gしか増えてない!
もっと飲まなければいけないが、それはゆめには内緒。
ゆめにばれたらいろんなものを誠大に飲ませようとするに違いない。


お世話 04/9/6/(月)
誠大のお風呂は、ベビーバスではなく洗濯機の横の洗面台。
リフォームしたばっかで新品だし、一応大きめでシャワーも付いているが、洗いにくいことこの上ない。
手がつりそうになる。

お世話をしたいゆめは、なんだか色々指の間に隠し持ったままのばっちい手でもって、一緒に誠大を洗おうと待ちかまえている。
そんな手で触られてはかなわないので、とりあえず手を洗って、ゆめ様にはすぐ横の洗濯機の上に乗ってもらった。

誠大を洗ってる様子を、えらそうに手と足を組んで、高いところから見下ろすゆめ様。
時折ため息をつくわ、
「あっ あっ」
と指さし指示するその姿は、まるで現場監督。

最後は、
「もう洗い終わりました。上がって良いですか、監督?」
「うん。」
で、しめ。

ゆめ、非常に満足げ。


一つ一つ 04/9/4/(土)
家族は一つ岩。

夫婦は一心同体。

 いいよね、この考え方。

                      ふふふ。。

ひと心地ついて・・・ 04/9/2/(木)
口唇口蓋裂・・・。
400人に1人とはいえ、まれな病気ではある。

この事実を知った周りの反応は、だいたいが今はきれいに治るから大丈夫というものだ。
俺もそう思う。
最初に事実を知ったときは、血の気がひいて落胆したが、知能その他には以上が無く、唇もきれい治ると聞いて、今は別段気にしてない。←この辺は大いにB型気質といえるかも。
だいたい、気にしてたのは”裂”の部分じゃなく、合併症があるやなしやの部分だからな。これで知能の遅れがありましたなんてことになったら、それこそ実家(のばあば)に何言われるかわからんしな。長男扱いされなくなっちゃう。

それにしても、下手な慰めや同情する人がいないってのは、逆に有り難い。”そんなもん、きれいに治るから平気平気”なんて気楽に言われちゃうと、そうだねって思える。
思えるが、2人も障害児なんだから、もう少し同情しろ(笑)。

誠大が生まれて、自分の気持ちがどう変わるかな〜と思ってたが、特に変化無く、”ゆめが一番、誠大が二番、残念ながらままが三番♪”で落ち着いた。

次は家を買わなきゃなあ。

ゆめの気持ち 04/9/1/(水)
 夕べ、パパが
「明日になったらママがかえってくるよ。だから早くねんねしようね。そしたら早く明日になるよ」
っていうから、すなおにねんねしたわ。

 今日はおうちでママが帰ってくるのを手ぐすね引いて待ってたのよ。

 午後になって、ついにママが帰ってきたの。誠大をだっこして。

 誠大は、なんか、布にくるまれてて、ちっちゃいのね。

 お口の形があたしと違ってたから、ちょっと怖かったけど、お世話するって決めてたから、抱っこしたり、なでなでしたりしたわ。でも、ねんねしてるところを勝手に触ろうとすると、パパもママも怒るのよね。
「おさわり禁止!見るだけ!」
ってさ。
 だから、隙を見て触ってやったの。そしたら大泣きしちゃって。ちょっとビックリシタ。

 まあ、いいわ。ママが帰ってきたから。でも、お姉ちゃんのプライドとして、やたらとママにべったりくっついたりはしなかったわよ。

 えらいでしょ。

 でも、ねんねするときはパパを追い出して、思わずママにからみついてねちゃった。


 ゆめの気持ち byパパの意訳

残り一晩! 04/8/31/(火)
 ゆめ姫様、”のぞみ”で大暴れらしい。詳細は分からないけれども。夕べも夜中と明け方にママを求めて大暴れしたし、そろそろ本当に限界だ。
 ま、これまでよく我慢したと思う。
 えらかったな、ゆめ。
 弟が生まれたときに、母の不在が寂しくて手当たり次第にかみつきまくり、挙げ句の果てに母の退院を1日早めた幼い俺に比べれば、はるかに良い子だぜ。

 いよいよ明日は退院。やっとママが帰ってくる。ゆめもやっと安心して、ママに甘えまくりになることだろう。

 今日は、明日に備えてタローを洗った。ゆめも一緒にお風呂に入った。
 湯船の中で、タローが洗われるところを大喜びで見ているゆめ。念願かなって一緒にお風呂だ。
 お風呂の後はベビーベットを組み立てたが、案の定、早速ゆめがそこへ入った。しかも隣へタローを乗せろと言う。
 それだけは勘弁。。


 わずか4日間のママ不在だが、寂しいのはゆめだけじゃない。俺にしたところで、ふとしたときに
「ああ、ママいないんだっけな」
と思うことがある。
 結婚して早8年目。やはりママが一緒に生活している状況は、其れ自体が俺の生活そのものになっていて、居ないという特殊な状況はやっぱ考えられないモノだ。現実にそうなってみると、違和感が大きいな。
 昨日はゆめとジャスコにも行ったが、ゆめと2人ってのはやっぱなんかへんな感じだ。3人そろってないと、へん。
 おっと、今度は4人になるんだな。

 口唇口蓋裂の息子。
 それ自体はたいした奇形じゃないし、普通に育てられるレベル、ちゃんと治るってことは分かっていても、やっぱそう簡単なことじゃない。
 加えてゆめも筋ジスだ。
 うまく言葉にできないけど、自分たちをかわいそうな情況だなんて全く思わないけど、同情して欲しいなんてちっとも思わないんだけど、そういう次元の話しじゃなく、やっぱ俺たちにしか分からない感情ってあるなあと思う。
 卑下する分けじゃなく、結局健常な子供を一人も授かれなかったって事実は、やっぱ大きい。神様が居るなら、ちょっと恨む気持ちもある。
 ともかく、家族が一人でも欠ける喪失感は、とてつもなく大きいと感じたし、今度はその家族が一人増える。
 家族4人で、しっかり生きていこうと改めて思った。