12月後半

   
訃報 訃報2 不審者訓練 緊急手術 健康食品の弊害 新型勧誘メール 新型勧誘メール弐 動物園

動物園 05/12/31 (土)
”美穂”からの勧誘メールはどんどん激化し、過激な表現てんこ盛りになってきた。ここまで来るともはや普通の(?)エッチメールなので興味なし。


本日やっとアパートに帰宅(ばあばが入院して寂しさ満点のじいじが可哀想だったので、ずっと実家に泊まっていたのだ)し、大掃除をやりたくて仕方ないママ。でも怪獣弐ひきがいたら掃除した先から散らかすこと必至!
結局今年もゆめとさらに誠大も連れて放浪の旅に。佐久間にいたときは冬景色を見ながら温泉なんかに行ってたのが、今年はどこに行っても金使う場所ばっかり。仕方がないので動物園に行くことに。誠大君は動物園初体験だ。

勇んで出かけた動物園、車内は(ゆめと俺の)動物の鳴き声(の真似)が大音量で流れている。
もはや動物園モード全開!
そんな騒音の中で、誠大君爆睡!!
おまけに!動物園は休館中!!!
動物には正月休みなんか無いと思ってたんだが、飼育係は正月だったか。
きっと動物にしてみたら
『アフリカからこんなところまで連れてこられて、何が正月だよー』
とか、
『こんな寒い国に連れてきやがって、おお寒みー』
とか言ってるに違いない。
一瞬、そのまま豊橋まで走って交通動植物園(とかいう名称だったような気が…)いこうかと思ったが、同様に閉館中だったら目も当てられない。
隣ではゆめが
「ぞーしゃん!じょーたん!」
と、目をぎらぎらさせてるし…

こういうときはあそこしかない!
いつもはその名を口にすることすらはばかられる(その名を聞くやいなや行きたがって暴れる怪獣がいるので)その場所とは、ジャシコだ。
もとい、ジャスコだ。

「ゆめちゃん、じゃあ、ジャシコ行こうか?」
というと、案の定今度は
「ジャシコ♪ジャシコ♪」
の大合唱だ。単純すぎる。

その前に、今頃になって大量の年賀はがき(今朝大車輪で仕上げたのさ)を出しに中央郵便局へより、周辺をうろついている回収のバイトさん(似たような行動をする人が多いのですね。今頃だそうという人が多いからだな)に車内からはがきを渡し、いつもと比べて格段に空いているジャシコでお買い物。
事なきを得た。

それにしても今日って、まだ30日じゃなかったけ?
道中の車内でボサノバカサノバと同級生のアナウンサー久保ひとみが出ている土曜日のラジオでしきりにあと12時間したら年越しだなんだとほざきおって、まだ今日は30日なのに、いつものようにばかな放送してやがる(この番組は馬鹿話ばかりやっているのだ)と思っていたら、ホントに今日は31日、大晦日だったのでつね…
一番バカは俺でした…

帰宅後も、なんだか口を開けば「ぞーさん…」とかいって、お風呂でもぞーさんの歌ばっかり楽しげに歌っているゆめは、まだあきらめてはいないらしい。
仕方がないので、明日は富士サファリパークにでも行くかなあ…
道中混んでるかなあ…
「入り口が混んでると思うよ。」
「何で?」
「だって他に行くとこないじゃん。」
「普通正月からサファリパークなんかいかねーだろ。」
「あたし前に行って、東名の出口から混んでたよ」
「まじ?」
というわけで、やっぱやメタ。
っていうか、正月からサファリ…、大晦日に動物園に行った俺が言うセリフじゃなかったな…

新型勧誘メール弐 05/12/30 (金)
いやー、しつこい。まだ来る。どんどん怪しくなる。あまりにも直接的な表現になってきたのであんまりおもしろくなくなってきちゃった。


件名〔もう無理なのかな…〕
内容:
『こんなに誘ってるのに絶対に来てくれないって事は私はこのままずっと一生メールしないといけないの?
これからも毎日メールしないといけないの?
お願い。信じて欲しい。一度だけでもいいから来て欲しい。きてくれたら私もうメールは絶対にしないから。もうメールしないで諦めるから…一度だけでもいいから私の写真見て欲しいの。
絶対に前に見たことあると思うし…私はっきりと貴方にメールしたの覚えてるもん。もしも間違いだったとしても…これも何かの縁だと思うし…

【一回中に来てくれたら私はもう一生メールしない】それだけは絶対に約束するから。
待ってるから。見て欲しいの。私の事…絶対に知ってるよ。前に沢山メールしたもん。私も貴方してるし…だからきて。待ってるから。
http://kyua…略…で待ってるから。きてくれないならまたメールするからね。じゃ今日待ってるね。』


最初から数えて9通目。たぶんまだまだ来るだろう。悪いけど俺はお前など知らないし、お前が俺を知ってるはずもない。確かにバカメールはたくさんもらったけどな。
はっきり言ってこれ書いてる奴って男に違いない。
男からこんなメールもらうなんて、うぇー、気持ち悪!
同じ男からのメールなら、
『頼んます。俺の裸、一度見てやってくだせえ。一度見てくれたら…アニキのことはすっぱりあきらめます…』
とかって感じのほうがいいなぁ。これならおもしろそうだから見に行っちゃうかも。


こんな感じで素人っぽい差出人名やうちのホームページを見てるっぽい内容を書いてメールしてくる人がこのごろ増えてます。
でも、なんか疑っちゃう。ホントに他意はないのかなあって。
ホントにホントのお客様には大変申し訳ないんだけど、こんな世の中なので、メールのリンクはちょっと換えました。
ホントのお客様方、すみませんねえ。ホントに…


新型勧誘メール 05/12/29 (木)
またまた出ました、エッチ系サイトからの勧誘メールの新型。
以前来た『○○高校保健室便り』についで楽しい内容。そちらがチラシ型メールなら、こちらはストーリー型メールだ。
第1便は夜の11時に到着。

1.
差出人〔美穂〕
件名〔連絡しておきますね。〕
内容
『芸能事務所の人から連絡がきて、由佳ちゃんの彼が車で事故っちゃって入院してみたいです。結構仲良かったと思うし一応連絡しておきますね。』

アドレスからして怪しさ一杯。
その4時間後、同じ差出人から再度メール。

2.
件名〔ごめんなさい!私間違ってメールしちゃったみたいです。〕
内容
『本当にごめんなさい。しかも事故の話とか大切な話を間違えてメールしちゃって…ごめんなさい。
その事故にあっちゃったタレントの友達は全く怪我もなく大丈夫だったらしいです。入院してるって言うのもどこかで話が大きくなってたみたいで…心配しないで下さいね。
急に変なメールしてごめんなさい。すいませんでした。』


さらに2時間後、ついに本題が。

3.
件名〔本当にごめんなさい。〕
内容
『私間違えてメールしておいてこんな事言うのなんですが…もし良かったら友達になってくれませんか?
私が間違えてメールしたのにちゃんと返事してくれたし…勝手に優しい人かなって思っちゃって…年齢とか性別とか関係なしにこんな出会いも新鮮かなって思ってます。
私の名前は美穂っていいます。いつも私フリーで使える日記とかブログとか書いてて、そこで沢山の人と出会ってるんです。世界中の色々な所で、沢山の人が使っているような大きな所なんだけど、もし良かったらそこの私のページとか見て下さい。仕事中の写真とか、顔の写真とかもあるんです。

昔からそこ使ってて全国に沢山の友達も出来ました。有名な人とかも普通に使っている日記だから年齢や地域を問わずに色々な人に出会えてとっても勉強になってます。
一番最初に間違えてメールしちゃった有名人も実はそこで仲良くなったんです。色々なきっかけを私にくれる大切な所なんです。
みんなが自由に使えるフリーな所で、誘われた人しか入れないから、変な人とかは絶対にいないし、色々な年代の人が沢山いるから楽しく使えます。
本名とか住所とかの個人情報の登録とかは絶対にない健全ところだからもし良かったら私のページ見に来て下さい!
ここから…中略
私も今中に入ってるから良かったら来て下さい!私の友達も紹介しますね!』


来た来た。”健全”とか言われると逆に怪しさアップですよー。おまけに”私のページ”ときたもんだ。見ないでも判る。”あなた”のページには裸の”あなた”が載っているのでつね。
そもそもが俺、返信なんかしてないし。その時間は寝てましたが。
さらに8時間後。

4.
件名〔きてくれました?美穂です。〕
内容
『ずっと連絡待ってたんだけどわかりました?私が使っているのは変な登録とかがある怪しいサイトとかじゃないですからね。それだけはわかってくださいね。そんな変な所だったら最初から誘わないし。。
みんなが自由に連絡が取れてテレビとか雑誌で話題になる様な、健全な所だから私も使っているんです。
全国に沢山のメンバーがいて雑誌とかTVとかでも特集になっちゃう位話題の所なんですよ!おかげで私も全国に沢山の友達が出来ました!
全員が招待制だし変な人はいないし、私は全国に20歳歳〜72歳まで沢山の友達が出来ました!色々な地域に色々な年代の友達が増えて本当に感謝しています。色々な年代の人と話すのってやっぱり自分自身が勉強になるし。

私、自分から招待状送ったのなんて初めてだし。一度見て下さい。想像以上に楽しいと思います。個人情報の登録とかは何一つないですから!
ここからニックネームとか自己PRとか決めて中に入ってくれれば直ぐに招待状が届きます!
健全な所だからyahooとかMSNとかのフリーアドレスでも気軽に使えるからどうしても心配だったらフリーアドレスで試しにやって下さい!以下略


ここまで来ると、既に最初のフリは全然関係なくなっている。
”全員が招待制”?単に誘ってるだけじゃん。基準のない”招待”など招待とは言わない。
”招待状送った”?このメールのことでしょうか?これが招待状なのか?
”中に入ってくれれば直ぐに招待状が届きます!”?もはや支離滅裂。

その6時間後には同じアドレスで〔涼子〕さんと名乗る方からも不倫希望のメールが。実穂とか涼子とかいかにもってな名前なところがますます怪しい。
ついでにそのわずか30分後。

5.
件名〔いつまで待ってもダメなの?〕
内容
『連絡して欲しいです。私ずっとずっと待ってるのに…実は私の体の写真とか沢山あるから色々な人に見て欲しかったんです。だって…折角綺麗に撮ってもらった写真だから。
どうしても心配だったらフリーアドレスでやってくれませんか?yahooとかMSNとかのgooとかのフリーアドレスって持ってますよね?あのみんなが簡単にタダで作れるフリーアドレスです。心配だったら試しにそれ使ってやってください。それでも簡単に入れる様な安全な所ですから。以下略


もうバレバレですがな。
それにしてもマメなことをするねー。おじさん、感心しちゃうよ。やっぱりこんなのでひっかっかる奴っているとは思えない。もしかして楽しませてくれてるのかな、実は勧誘でもなんでもなくて。

はっきり言おう。





いつまで待ってもダメです。


でも、おもしろいので許す。
 
健康食品の弊害 05/12/28 (水)
手術は成功し、ICUから個室に移った。それもわずか1日だけで、今日からは大部屋だ。術後が良好ということだろうか。

今回のことで改めて健康食品について考えてしまった。

薬事法に引っかかるので絶対に治るとは言わないが、絶対に良くなるとは言う。難病の人が何人も良くなっているとも言う。飲み始めると一時悪くなるが、それは好転反応であり、それを乗り越えると良くなるという。また、良くなってこない場合は飲む量が足りないとも言う。一つ何千円何万円もするのに、ホンの短期間でいくつもいくつもも飲んだ人がこれだけ良くなったなんて言い方もする。

健康な人が多少不健康になった場合や、やっかいな病でも癌などのように患部を取って体力が戻れば回復するたぐいのモノであれば、確かに効果はあるだろう。うちの親父も胃ガンで胃袋を全部とっちまった時、その健康食品をやたらとたくさん飲まされてずいぶんと回復が早かった。あれから何年もたつが、一家の中で一番健康だ、風邪一つひきやしない。その効果は間違いなくあったと言える。
ただし、もともとが畳屋さんで体力があったところに飲んだからであって、飲む量が多いから効果が高かったわけではあるまい。患部も全部とっちまったんだから、転移がおさえられた程度の効果はあったかもしれないが、それだって偶然かもしれない。全部が健康食品のおかげと断じてしまうことは出来ないはずだ。

ところが、こういうものにはまる人は、その効果が端から見れば不確かであっても、異口同音に「絶対に効いた」と言う。また、ホントかどうか知らないが、「どこそこのなんの病気に効いた」とも言う。
うちのばあばはリュウマチだ。リュウマチが治ったなんて話は聞いたことがない。そもそも原因もはっきりしない病が簡単に治るモノか?
確かに一時は病気因子を示す数値が下がったりはするだろう。でもそれが「治った」状態だと言い切って良いのだろうか。あるいは健康な状態からリュウマチになってやや不健康になった時なら、まだそれほど進行していない病状を『健康補助』食品の効果によってやや元の健康な状態に近づける事ぐらいは出来るだろうさ。高い金払わされるのに見合うだけの成分は(成分表示が本当なら)入ってるんだからさ。
しかし、薬で進行を阻止するのがやっとなくらい悪くなってしまった場合にも同じように飲んで良くなるだなんて事があるだろうか。既に健康の補助ではどうしようもない状態にまでなってしまっていて、なおそれに頼れるか。

うちのばあばはまだ病状が初期の段階でパルスでもなんでもやれたのにやらなかった。一時は薬さえ飲まなかった。健康食品を飲んでいれば良くなると信じ込んでいたからだ。一時数値が下がりはした。それは間違いない。それが健康食品の効果だというならそうだったかもしれない。
でも現実を見てみれば、初期段階で適切な治療をしなかった、薬を飲まない時期があったせいで、こんなになっちまった。

溺れる者はワラをも掴むというが、ほんとにワラだけを掴んで浮いていられるわけがない。一緒に薬も飲むべきだったし、医者の言うことを聞いているべきだった。そうしなかったのは本人の責任ではある。
しかし、良くなる良くなると言われ続け、良くならなければあるいは悪化すれば好転反応だと言い、飲み方を増やせばこんなに良くなった人がいると言われてさらに飲まされる。ワラばっかし投げられ続けて結局沈んじまった。
ほんとならワラ掴んだ時点で岸の方角を教えてもらえば良かったのだし、もっとしっかり浮かんでいられるモノを探すべきだった。ワラだけじゃなく他のモノも掴めば良かった。でも、そんなことするなって言われちゃったんだよね。

かつて我が子が指を切断したとき、『うちの宗教に入ってないからそういうことになったんだ』といわれて真っ赤になって怒っていた人が、なぜ自分のことでは冷静になれなかったのだろう。

発病後の因子が下がって健康を取り戻し、日常生活を支障なく送れている人は大勢いるだろう。その中には様々な健康食品を飲んでいる人もいるに違いない。でもそれは同時に医者の薬もしっかり飲んだり、薬の成分に疑問を持って自分の病に効果有りということが科学的に証明されているような、いわゆる健康食品を取り入れているのではないだろうか。どういう理由で効果があったのかわからないものをやたらと飲むのはいかがなモノか。千人万人も飲んでいれば1人や2人は効果があったという人が出てきて当然。それで自分も同じように良くなると信じ込むのは早計といわざるをえなくないか。

もはやばあばの健康食品神話を崩すことは不可能に近い。そんなに信じたいなら信じてもいい。それを飲むことで『良くなりたい』という気持ちの張りになるならば、それはそれで効果的だ。
結局、過ぎたるは及ばざるがごとしなんだよな。
それよりも、もっと現実も見て欲しい。
今現在寝たきり状態でそのままで自宅に戻れば誰かしらの手を借りる必要がある。健康食品にいくら金をつぎ込んでも、高価な成分を含む錠剤はご飯を作ってくれないし、液体の入ったボトルは体位交換をしてくれない。誰かが四六時中気にいていなければならないのだ。そうならないために飲むのだというのだろうが、歩けるまでに回復するのに一体どれくらいの月日がかかるだろう。っていうか、今現在寝たままなのに、それは無視か?

自分自身の状態をもっとしっかり把握して欲しい。
だれが看護するのか理解して欲しい。

設計士さんに追加でじいじばあばの居宅の設計もメールでお願いした。こんな状態で離れて暮らすのは大変すぎるからだ。すでに外構の設計に入っているので追加の居宅を作る場所はゆめの車椅子が通るスロープの位置との絡みがある。既に年末休暇に入っている(俺はしらなんだんだけど)会社にたまたま出社した現場監督がメールを発見し、その人から設計士さんに連絡が行った。設計士さんは電話してきて「急ぎならすぐにでも図面を描きます」といってくれた。もともと金額がやや高めの設計会社なので、他の会社で作るならそれで構わないとも言ってくれたし、外構を作る会社との関係もあるので大まかなプランは自分が出します、協力しますからなんでも言ってくださいとまで言ってくれた。
その新しい居宅でママが出来る限り看護する気でいる。

そしてとりあえず今、ばあばのお姉さんや俺の従姉妹一同が、ばあばが退院してきてから寝られる部屋をセッティングしてくれた。おかげでいつ帰ってきてもとりあえず実家の受け入れは(寝る場所だけは)確保された。その実家へママはほとんど毎日のように通うのだろう。片道40分以上かかる道のりを、ばあばを新しい居宅に引き取るその日まで。



感謝すべきは健康食品に出会えた事じゃないはずだ。

 
緊急手術 05/12/26 (月)
ばーばが緊急入院(今月2回目)し、今日が手術だった。
骨粗鬆症の悪化に加えてリウマチとアミロイドーシスがベースにあるというやっかいな状況の中、11番目の背骨が砕け、その破片が骨髄の中の神経を圧迫しているという。昨日今日の破砕ではなく、ずいぶん前から壊れていて、じわじわと神経を圧迫してきたらしい。(可能なら)そのせいでおこる足の感覚麻痺や筋力を取り戻し、痛みを和らげるための手術だった。
長時間の手術or輸血量の増加は腎臓の負担が増す。アミロイドーシスのせいでもともと腎臓機能が落ちているので、なるたけ迅速な手術が望まれるが、何しろ骨粗鬆症もひどくてレントゲンにも骨があまり写らない状況。
整形外科と腎臓科の主治医から状態を聞いたが、聞いてるうちにクラクラしてきた。ばーばの奴、何でこんなになるまで頑張っちゃったんだろ。何でもっと早くに正直に辛いと言わなかったんだ。本人が言わなくても仮に一緒に住んでたら気づけただろうか。健康食品なんかで難病が治ると思いこまされたせいだろうか。そうでなければもっと早くに有効な治療を本人だってやったかもしれないのにとかいろんなことを考えながら長い待ち時間を経ての手術。
丸一日付き添っていたら疲れ果てた。

ゆめや誠大を診てもらっている気功の先生は遠隔でも治療が出来る。誠大の口唇の手術の時もやってもらっていたので、ばーばの手術でも時間短縮&出血量減を主眼にお願いしておいた。

手術開始直後に電話で始まった旨を伝え、その効果か、4時間と言われていた手術は2時間半で終わり、輸血もわずか150(ちょっと定かでない数字だが…)ccで済んだ。
気功万歳!
終わったあとで連絡すると、なんにも言わなくても時間が短かったことも出血が少なかったこともご存じだった。そりゃーそうだよな、だって先生がそのようにし向けたんだから。
スゴイ話だ。

なんだか入院騒ぎでばたばたし続けたこの数日間、やっと一息付けた…


 
不審者訓練 05/12/21 (水)
学校で、不審者進入訓練があった。小・中・高等部の全校職員40人あまりが4つのグループに分かれ、それぞれで不審者(1名)・生徒を非難誘導する教師(1名)・事務室へ連絡する教師(1名)・不審者と折衝する教師(2名)・生徒役(残り)の配役を決め、実地で訓練する。
それに先立つこと数分前、俺の属するグループで打ち合わせがあった。と言っても、たまたま高等部の教員が班長だったので、その場にいた高等部の教員だけで不審者は誰にするかを話したのだ。

これは当然なのか怒っていいのか、不審者は俺以外にいなかろうという。
理由は、
1,いつもエプロンしてる。←「このっかっこで町中歩いたら間違いなくおかしいよね」と言われた。少なくとも「コンビニまでは行ってますが。もちろん車でですよ。」といったら、「コンビニも行かないよね、ふつー」とまで言われた。
そうかー?
2,カッターとラジオペンチを差したベルトをしている。←商売道具だもの。俺のカッター、良く切れるぜ〜。
3,見たまんま←こういう事を言う奴は、ホントに失礼。しゃれになってねーっての

1,と2,は事実だ、これは仕方ない。
でも、3,についてはちょっと言いたいことがあるぞ。






「俺は”不審者”じゃない、


ただ”普通じゃない”だけなんだ!」



美術の先生を、なめんなよー

ちなみに訓練では、俺は生徒役だった。
仕方がないので、図工でいつも見ている児童の様子を参考にして、実際の場面では児童がどういう行動を取るか想像しながらやってみた。
こういう訓練をやらなきゃならない時代なんだねえ。
怖いねえ。


ところで篠原涼子って、結婚してたのね。知らなかったよ。
「なんで?ショック?」
ママさんよ、何で俺が篠原涼子なんぞでショックうけにゃーならんのよ?
「べつにー。”お母さんといっしょの茂森あゆみお姉さんが実は結婚してました、しかも子供も産みました”ってことを知ったとき以上のショックは、きっと櫻井幸子が結婚するまでこないな。」
間違いない。
「ふーん。じゃあ、今日夢に見るね。」
「は?」
「前になんの脈絡もなくELTの持田香織と夢の中で不倫したじゃん。」
「不倫はしてな    」
「だから今日はきっと櫻井幸子を見るよ。 間違いない。」

そ、そうかな。

そうかも…
 
訃報2 05/12/20 (火)
やっべー、『1リットルの涙』の最終回で泣いちった。

実は今日、学校で障害児の行く末について同僚と馬鹿話したんだよな。その人は、
「現代医学の進歩なら、きっと娘さんの病気を治せないまでも進行を遅らせる事が出来る薬がそのうちできるわよー」
と、慰めでもないがしきりに言っていた。俺は
「薬は今のところないです。先天性ですから、仮に体が治っても脳の発達は取り戻せないし。完治という言葉はゆめには無縁ですからねぇ。」
実際のところ、俺はゆめを残して死なずに済むことを幸いだと思っていた。ゆめを残して死にたくない。ゆめを看取ってやれることが、せめてもの救いだと。でも同僚はそうは思っていないんだろうな、きっと。しきりに「そのうち治る」と熱弁をふるっていた。別に俺はどっちでもよかったので、「そうですね」と適当に相づちを打った。

そのあとで席を外し、1時間ばかしして戻ってくると、廊下で先ほどの同僚と会い、やや目に涙を浮かべながら
「さっきはごめんね〜」
と言ってきた。一体何事が起こったのかと思ったら、俺の気持ちも思いやらないで勝手なことを言ってごめんねということだった。たぶん俺のいない間に他の先生が何か言ってくれたんだろう。とにかく、びっっくりした。なんにも気にしてなかったので、改めて言われると、俺もまるでゆめが早くに亡くなることをあまり悲観していない事が薄情者のように思えてきた。

でも、さっき見た『1リットルの涙』で、やっぱわが子の死を看取るのは厳しいなあと改めて思った。


ママ、帰宅。お友達のお通夜に行っていたのだ。
やっぱし我が子を看取るのは厳しいらしい。
 

「おいしー」
「おいしーよー」

 夕飯時、今日も小学部に入学したばかりののゆめが、楽しくおしゃべりしながら食べている。といっても、ゆめは重い障害を先天的に持っており、話せる言葉はほんの少しの単語だけだ。そんなゆめが毎回のように「おいしーよー」と言うようになったのは妻の提案による。すなわち、食事中は常に「おいしい」と言いながら食べること。

 障害を持ったゆめにとって、当たり前のことを当たり前に行うことはとても難しい。言葉にしても、覚えた単語を状況によって言い方を変えたり言わずに控えるということも出来ない可能性があった。妻は考えた。同じ使うなら「おいしい」といいながら食べた方がいいに決まっている。そこで僕たちは、ちゃんと「おいしい」と言おうと決めた。

「まずいときはどうするの?」

という僕の疑問は、無言の妻の顔に青筋と共に書いてある“そんな事はあり得ないじゃない?”という答えですんなりと解決した。   
 
かくして我が家では、いつでも「おいしい」という声が飛び交う楽しい食事風景となった。それが功を奏してか、今ではゆめはどこででも「おいしい」と言いながら食べるようになっている。だから、ゆめと共に取る食事は、いつでもどこででも和やかだ。
 ちなみに「マズイ」と感じているときはどうかというと、言葉の変わりに沈黙が待っている。いくら聞いても全く、かたくなに、返事しない。ある意味、「まずい」と言われるより強烈かもしれない。

 昨年、小さな男の子が仲間になった。ゆめの弟だ。1才になった彼はまだパパ・ママ以外には「うん」しかはっきりした日本語を話せない。そんな彼もやがて、「おいしー」を覚えるだろう。何より、ゆめが一生懸命教えているから。これからも、我が家では「おいしい」会話が飛び交うのだ。

 そして次に妻が画策しているのは、「ありがとう」だ。「おいしい」に比べたら発語が難しいらしく、ゆめはまだこの言葉をはっきり発音できない。まだ少し時間がかかりそうだが、そのうち我が家では、「ありがたい」会話も飛び交うことになるだろうな。

 
訃報 05/12/19 (月)
今日の昼、ゆめのお友達が亡くなった。2つ向こうの町に住むまだ6才の女の子で、来年が養護学校小学部入学だった。脳性麻痺で寝たきりの状態が多かったのだが、関係各位の熱意によって訪問教育ではなく通学出来る話になった矢先のことだ。もはやすべて過去形で書かなくてはならない。

彼女とは、ゆめが2才になる直前あたりに浜松発達医療センター、通称『友愛の里』で知り合った。5年間ほどのつきあいということになり、7才のゆめにしてみれば幼なじみのようなモノだ。
同時にママにとっても初めて出来た友愛の里でのお友達の1人だった。住んでいる場所は近所ではないが、よく集まってランチをしていた。
通うはずだった養護学校の近くに新しく家を建てたときには、”初めてのお友達仲間”みんなで集合し、バーベQなどもした。

まだ亡くなったという事しか聞いていないので何故、どうして亡くなってしまったのか全く判らないが、幼い命が一つ消えたということだけは確かだ。
美化しても仕方がないが、寿命だったと言うよりは、役目を終え、次の誕生に備えて戻ったのだと思いたい。もっとも、そんなことはご両親にしてみればなんの気休めにもならない。俺にしたところでいざその時にそんな風に考えられるかといわれれば、無理だ。

まだ6才。
この世に生を受けて6年間しか生きていない。
でも、彼女の残したモノは、決して少なくはないだろう。少なくとも時々様子をのぞき込んだりしていたゆめにとっては、彼女はかわいい天使ちゃんだった。本物の天使ちゃんになっても、ゆめの記憶の中にはいつまでも同じ姿がとどまり続けるだろう。

遠い空より御冥福をお祈りする。