2005 2月                

眠れる森の美女の王子 05/2/28/(月)
 帰宅したら、ゆめが『眠れる森の美女』を見ていた。王子様は、3人の良い魔女の力を借りて、今まさに悪の魔女の城へと殴り込みに向かっているところだった。
 ゴブリンから放たれた無数の矢は、良い魔女の力で美しい花に変わり、頭上から降り注ぐ煮えたぎった油は、良い魔女の力で虹の天蓋によって防がれ、風のように駆ける白馬の道が悪の魔女によって崩れ去れば、良い魔女はすかさず白馬に空をはねる力を与え…チョット待て、王子は、ことごとく良い魔女の力によって守られているじゃないか。それで悪の魔女の元へとたどり着いても、それって王子様の力と言えるのか?悪の恐ろしい魔女に立ち向かう勇気は買うが、それって、良い魔女の助けがあってこそでてきた勇気じゃないのか?
「でも、最後は魔女を倒したよ」←ママ
 そんだけ守られれば、魔女の元へついたときはHP満タン状態だろう。無傷で敵の大将に打ちかかれるなら、そりゃーラッキーだよなあ。

 一方そのころ、ゆめはと言えば、画面に釘付け。王子様の活躍を見てうっとりしている。
「ゆめ、その王子はやや卑怯なり。自分の力だけで魔女に立ち向かっているわけではないぞ。そんな奴にうっとりしてんな。」
「でも、さっき王子様を指さして、『パパ』っていってたよ。」
あ?そうなの?ほほーい。


などと話していたら、たったがじっと俺を見ている。
 その目は、
「あんた、大人げないよ…」
と言いたげだった。。。
むふーん…
 

ゆめ日記 05/2/25/(金)
 今日あたちは、ママにすっごくおこられました。
 なんでかってゆーとー、たったがお口をもぐもぐさせてたので、おなかがすいたんだと思って小さなビニールの包みを食べさせてあげまちたが、それはいけないことだったからです。ママは、
「堅めのビニールだったから飲み込まなくて良かったけど、もっと柔らかいビニールだったらマジやばかった」
といいまちた。
 あたちは、海よりも深く反省しました。

 パパが帰ってきてから、ママがそのことをパパに告げ口しました。
 チョット悲しくなって泣いちゃいました。
 パパにも怒られましたが、
「もう充分叱ったから」
と、ママが留めてくれました。
「もうしないって約束したよね、ゆめ?」
とママがいうので、
「はい」
とお返事しました。
 パパは、約束したお返事を褒めてくれまちた。ご褒美にアイスもくれました。でも、アイスよりもママの手作りセサミクッキーのほうがおいちかったので、そっちを食べました。パパは、スーパーカップのアイスが多すぎたようで半分残してました。あたちはクッキーを全部食べました。


保健室からメール到着!第2弾 05/2/23/(水)
こんなメールが来た。

県立青葉女子校新入生への連絡【保健室】
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
新入学生の皆様へ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

新入学生の皆様、合格おめでとうございます。
当校では、健康に学業を推進していただくために
入学式の前に、性病等の健康診断を実施致します。

実施日:    3月23日(水)
受付開始時間: 午前10時〜
受付場所:   校門正面玄関前(銅像の有る付近)

当日の服装ですが、
必ずフロントホックブラを着用してきて下さい。
乳ガン検診と内診が有ります。

当日の注意ですが、
当日朝の朝食では、必ず飲み物を十分摂取してきて下さい。
コップ一杯(150ml)の検尿があります。
当然ですが、前日の「いけないこと(H等)」は控えてきて下さい。

↓詳しい事は下記のサイトで案内しています↓


だとよー。
この前は、『白鳥女子校保健室便り』が来てたなあ。
なんか、ここまで来ると、果たしてどこまで広がっていくのか逆に楽しみ。
それにしても、白鳥女子校とか青葉女子校とか、ありそうではあるけどねー。
だいたい、保健室便りをメール配信するわけねーだろ。でも、これで引っかかる奴も意外といるかもしれんんしなあ。
次は、どこの女子校から、どんな案内が来るんだろー。もう保健室は飽きたんだけどー。
楽しみー


春の陽気に誘われてしまった… 05/2/20/(日)
携帯のメールで、本命の彼女と間違えて違う女の子に間違ったメールを送り、二股がばれた。
酔っぱらっているときに本命の女の子から電話が来て、違う女の子の名前を口走りふられた。
本命の彼女の携帯に、違う女の子へ送るつもりのメールを送って修羅場になった。

 そんな話を聞くたびに、馬鹿な奴がいるもんだと思っていた俺が、まさか同じ過ちをしようとは…
 
 今日の昼間、おひな様を出しにママと子供達と一緒に実家へ行った。良い天気でチョットうきうきし、ママがコンビニで買い物をしているすきに、同僚のS先生に携帯のメールでこの”うきうき気分”をこっそり送った。ママは、俺が誰かとメールで楽しくしているなんてことを知らない。。。

 夕方になっても返信がない。相手も忙しいんだろうと思っていたが、帰りの車の中でママが、
「パパー、わざわざおひな様出すことをあたしに教えてくれなくてもいいと思うんだけど。しかも携帯メール。」
 へ? である。
 何で俺がわざわざママにそんなメールを?ママと一緒に飾り付けに行ったのに…。
 あ! である。
 俺、もしかして間違ってママにメールを送ったのか!?
「ねえ…もしかして、いつもあたしに黙ってあんな愛のこもったメールをやりとりしてるんだ?へー」
  

 あっちゃ−、ばれた!
 やっべー、メルアド間違っちゃったよ…









 S先生は、男なんだけどね。しかも40過ぎのおっサン…


05/2/19/(土)
 その時俺は、食卓の椅子に座り、今日買ってきた本に夢中だった。横山秀夫は、最近はまっている。一新に読みふけり、ページ数も残り少なくなったころ、
”しゅーっ しゅっ…”
なんだ、この音は…?
 なにやら音がする。空気が漏れるような、あるいは何かが擦過するような音…さっきから繰り返し聞こえる…。
 俺の位置から見て、左手の居間の方を覗いてみる。たったのお世話をしているママが見える。ゆめは、下半身は引き戸の影で見えないが、寝っ転がってDVDを見ている上半身が見えている。それ以前に、椅子に座ったここからだと、音は正面にある窓の外の方から聞こえる。
 いったい何の音だろう…
 考えていると、それは次第に想像をふくらめる。
 まるで蛇が這っているようにも聞こえる。誰かがすぐ窓の外側を、何かを引きずっているようにも聞こえる。
 ちょうどたったのミルクを入れに来たママにも聞いてみた。
「変な音がするぜ。」
「なに?」
「ほら、”しゅー”って。」
「……」
ママにも聞こえるだろう?妙な音だ。あれは一体なんだろう。本当に何かがいるのだろうか…

「ねえ、パパ?」
「ん?」
「もしかして、それって、ゆめの音じゃない?」
「ゆめ?」
 改めて居間を覗いてみる。
「ゆめが何?」
「ゆめの足下見てごらん」
 引き戸で見えなかった、ゆめの足元を見た瞬間、俺は音の正体を悟った!
「ほら、ゆめちゃん、もう一回やってみて」
「?」←ゆめ ”しゅーーーー”

 音の正体は、ゆめが寝ながら足でふすまをこすっている音だったのだ!外からのように聞こえていたのは、単なる音の反射だった!!
「ぱぱー、何の音だと思ったの?」
「…」
「ん?言ってみ?」
「…」
 絶対言わないぞ、俺がそれを何の音だと思ったかなんて。死ぬまで言わずに、墓場まで持っていってやる!


ぺっ! 05/2/18/(金)
 風邪引きで、俺以外は全滅の我が家。
 俺は本日ライフライン?ライフ…なんだったか、とにかく土日を入れても良いから3連休にしなければならない休暇で、無理矢理休みになっている。しかも、自分の年休を使って、休みたくもないのに、無駄に休んじまった。まあ、全滅状態の介護休暇と思えばいいが。
 ママはこの機を逃さず、たったを診察に連れて行った。実はママも癌が心配で、俺の休暇に併せて検診の予約を入れていたのだ。ついでにたったも診察してもらう。たったは、このごろ口蓋が気に入らないらしくて、口に入れてもすぐペッと出してしまう。昨日は寝る前に2時間も入れては出されして、なかなかミルクをあげられなかった。そこで今日の診察を無理矢理入れてもらったのだ。
 
 ママは良いとして、たったの診察室では、
「風邪と抗生物質のせいで、ちょっとのどが腫れてるけど、それで違和感があるのかな。でも、普通に入れてるじゃない、ほら」と医者は言う。見れば確かにちゃんとはいるし、たったも”ぺっ”てしない。看護婦さんも、
「えらいねー」なんて言っておだててくれる。
 ママは、内心納得がいかず、それが顔にも出ていたようで、先生は手術の日だってのに無理矢理入れてもらった診察にもかかわらず、診察料をタダにしてくれた。
 ま、とにかく仕方がないから帰ろうと受付を通り過ぎた瞬間、『ぺっ!』
「ぺ?」
 みれば、ママの肩にはたったの口蓋が…

 どうやらたった、状況と相手を見極めて、良い子を演じることが可能なようだ。まだ生後半年なのに、こんなんで良いのだろうか…


05/2/16/(水)
 トリビアで、初老は40才からと言っていた。
 初老の芸能人は、氷室京介、椎名桔平などなど…

 俺、氷室京介と5才しか違わないんだなあ。
 後5年で初老であるということよりも、氷室京介と5才違いであるという事実の方が、すっっげーおおごとのような気がする。
 ついでに言えば、ブラット・ピットとは6才違いだった。
 う〜ん、それにしても氷室と5才しか違わないとわなあ。
 なんか、すっごく親近感がわいたー。
 親近感だけだけど…
 似ても似つかんし…

 こんな俺の横で、ゆめは今日も風邪引き。
 機動力2%・攻撃力3%・防御力0%まで低下している。ついでに食欲15%・お風呂指数0%・おしっこ指数23%だ。
 さて、ゆめがこんな状態なので、ママは刃物で凶行に及んだ。
 ターゲットは、ゆめの眉毛。俺とママから受け継いだ立派な眉毛は、手入れをすると、とってもかわいい。
 ゆめは体中の毛という毛をさわられることが大嫌いだが、無抵抗な今なら、どこの毛もさわり放題だー…といっても、髪の毛と眉毛、あとは鼻毛しかないけどな。
 そして、そのすべての毛を手入れされたゆめでした。

 ああー、”水10”見て寝よう。



青春の輝き 05/2/15/(火)
 生徒が自分で自分の成長の芽を摘んでしまうことに対し、俺は教師として非常に悲しみを感じる。人にはそれぞれ無限の可能性がある。でも、その可能性に気がつく人と気がつかない人がいたり、目の前にチャンスが転がっていてもそれに気がついたりつかなかったり。。。
 自分に巡ってきたチャンスに気がつくには、そこまでの間に相応の努力が必要だろう。それがチャンスなんだと気がつくだけの考え方をしてきていなければならぬし。確かにそれは困難な道かも知れぬ。でも、目指すものがあるのならば、実現可能かどうかは別として、そこへ向かってまっしぐらに突き進むのが、若さというものではないだろうか!
 やる前からできないと決めつけ、やってみもしないであきらめる。どこから来る、その無気力さは!
 なぜだ!なぜだ!なぜだ!
 できるかどうか分からなくても、がむしゃらに突き進む、後で後悔してもいい、この俺を納得させられるだけの情熱で、やりたいことをとことんやるだけの気合いは無いのか!無条件にその力を持ち、周囲がどうであれ、突き進んでしまうのが、青春というものではないのか!!!
 青い!カメムシよりも青い!!それが青春だ!!
 違うか!!!
 若さ、それはそれだけで十分な可能性を秘めている。
 若さの輝きを、自ら曇らせぬな!
 青春のひとしずくを、無駄にするな!
 自らの足で立ち、信じる道を歩めよ!

 ワイン1本ですっかり酔っぱらった30男の、これが思いのたけだぞ!
 立てよ、若者!


熱せいけいれん 05/2/14/(月)
 今日は日記のネタがない(いつも?)な〜と思っていたら、あーあ…日記のネタができちゃったよ…

”のぞみ”で風邪をもらってきたか?夕食後、今日になっていきなり風邪引き気味のゆめは、眠たそうにしながらもたったをかまっていた。
午後7時50分頃、ゆめは眠くて仕方ない感じ。半覚醒状態でたったに手を出す。
午後8時10分、たったがうるさいのでおむつを替えてやり、ゆめがうつぶせになって寝にはいってしまいそうなのに気づく。「ねんねする?ゆめ。」と仰向けにしてみると、眼震有り。まぶたは閉じない。熱やや高め。下ベロがぐじゅぐじゅいってる。
「げっ!熱せいけいれんだ!」
 確かこれように薬があったはずだが、その在処はママしか知らない。
午後8時15分、いそいでおむつを買いに行っているママに電話。その間ゆめを抱き起こし、上体を前屈みにする。前回吐き戻しているので、今回も吐くかなあと思い、のどが詰まらないようにしたかったのだが、かえって気管を閉じてしまったか?チアノーゼが出始めた。のどの奥でよだれがぐじゅぐじゅいってる。
午後8時20分、ママ帰宅
「熱せいけいれんだ!」
 ママは急いで座薬を取り出し、2種類の薬のどっちが先だったか友達に電話。その間にけいれんは収まり、呼吸も普通に戻った。まぶたも閉じ、眠ってしまった。
 薬を入れ、心配なので着替えさせて居間にそのまま寝かせた。

 ああ、ホントにびっくりした。かなり油断してた。
 ゆめちゃんごめんね。きっとつらいんだろうなあ。
 やっぱり障害児なんだなあ、つくづく思う。福山型は熱せいけいれんは多いっていうし。仕方ないかな。。このまま”てんかん発作”コースに乗らなければいいけど…

 とりあえず、今回はチアノーゼに驚いたので、こういうときはどういう体位を取らせればいいのか、それを切実に知りたいぜ。


st.バレンタイン 05/2/14/(月)
 今日は、俺の35年の人生の中で、もっともたくさんのチョコをもらった日だ。すべてのチョコを持って帰るには、中くらいの紙袋を用意しなければならなかったくらいだ。チョコを満載にした紙袋を抱えながら、帰る道々
「これが10年前(学生の頃だね)だったら、さぞかしうれしかったろうなあ」と思った。
 
 悲しいのは、こんなにたくさんのチョコの中に、本命チョコが一つもないことだ!
 8年前の今日は、たった2個のチョコだったが、そのどちらも本命チョコだった!!すでに結婚していたが、相手はその事実を知らなかったのだ。
 あのときも、
「あー、俺があと3才若かったらなあ」と思ったものだ。(詳細は述べない。若かりし日の美しい思い出だ。)

 あー、人生ってうまくゆかん。


市長にもの申す会 05/2/13/(日)
 16日に、”市民と市長と話し合う会”がある。ゆめの通っている施設の方では、ママの中から代表が出席する。その際、いいたいことがあれば教えておいてという内容の通知が来ていた。
 さて、困った…
 いいたいことは山ほどあると思う。
 思うが、何を言えばいいか分からない。
 何しろ、我々は去年まで山の中に住んでいたのだ。この町の福祉行政がどれほどのものか、皆目見当がつかない。しかも、昨年までいた山の中では、”町場の方はこれこれなんだから”という感じの殺し文句だったから、山よりはましだと思うのだ。
 でも、噂では、政令指定都市を目指すこの町の福祉行政は、政令指定都市を目指しているにもかかわらずとんでもなく遅れているという。その度合いがいかほどのものかというと、まず持って養護学校の先生たちが口をそろえて”この町は全然ダメ”と言っちゃうくらいだ。おまけに、精神科のある病院に勤めているママの妹も、福祉の担当とは電話で何回けんかしたか分からないと言う。
 …それほどひどいのか…
 でも、具体的に何がどうダメなのか全然見えない。
 福祉担当の方は、長年その担当をやっているはずだが、長年ダメ続きで、おまけにずっと改善されてこなかったのか。こりゃー、相当年期はいってるじゃないの。この会だって毎年開かれていたはずだ。そして、同じことが毎回言われているのだろう。それでも全然変わってないということは、そもそもこの会は無意味なんでは…
 と思ってしまうよなあ。
 ま、でもあきらめればそこで終わりだ。何回でも改善要求していれば、いつか日の目を見ることもあるのだろう。

 そういえば、もうすっかり少子化どころか少子社会になってしまったこの国では、行政の人は『子育て支援は親を甘やかす』と未だに言ってるぞえ。きっとこの町の福祉行政も、福祉の充実は親を甘やかすとでも思ってるんだろうな。そんなものは、しっかりしたサービスを整えてから言って欲しいもんだ←既に言ったことになっている
 俺も一度で良いから言ってみたい。
「あー、この町に住んでいて良かった♪この町でなら安心して障害児を育てられる♪」ってさー
ついでに、
「この町でなら、もう一人子供産んでも良いかなあ」なんてことも言えるかなあー
おお、こうなったら少子化も解消ジャン♪

墓参り 05/2/11/(土)
 一週間後は祖父の月命日だ。俺は毎月墓参りに行っている。香の花だけでは辛気くさいので、スイートピーだのバラだのの季節の花と、生前愛煙していたたばこ”エコー”、それと1合の日本酒を持って。
 祖父は俺が小学5年生の時に亡くなった。享年65才。実直を画に描いたような人物だったが競艇が趣味で、息子3人分の土地や家を買う金を、すべて競艇で稼いだ。晩年は若い頃煩った胃ガンが再発し、それが運悪く胃の外面側だったから胃カメラでも発見できなくて、見つけたときには手遅れ状態。長く在宅療養・入院のあげく苦しんで亡くなった。
 ママのママも、現在咽頭癌と戦っている。
 そしてじつはママも、最近のどの奥が腫れ上がっている。本人は実母と同じく咽頭癌ではないかと胃に穴があきそうなくらい心配したが、本日耳鼻咽頭科を受診し、扁桃腺が腫れただけであると確認した。
「もしあたしが本当に癌になったら、延命治療はしないで、ホスピスに入れて。」
「俺もその方がいいな。同じで頼む。」
「パパが死んじゃったら、毎日墓参りにいってあげるよ。」
「毎日なんてよしてくれ。」
「じゃあ、毎月行く。」
「月一回くらいなら許可する。」
などと危ないことを話していた。
「もし欲しいものがあったら、墓参りの少し前に枕元に立って言ってよ。
 …いや、やっぱ枕元は怖いから、夢の中にして。」
う〜〜〜ん、そういわれては、立たずばなるまい。
「いや、枕元に立つよ。上からよだれ垂らしてやる♪」

靴型装具NEW 05/2/10/(金)
ゆめの新型の靴型装具ができあがったらしい。
しかし、ママはその出来映えに落ち込んでいる。
装具やさんは非常に腕が良い。ママの要求通りに作り上げた。一片の感情も自分の考えも入れることなく、徹底的にママの要求通りに。。。
できあがった装具の配色は、もちろんママが指定した。新しい色の皮を装具やサンに買わせて。
そうしてできあがった装具は、とんでもなくグロテスクな配色にできあがっているという。

……まあ、そういうこともあるさ。

お楽しみそれぞれ 05/2/9/(水)
 今日からADSL生活だ。今までのISDNはやはりいまいちの速度だった。加えてTAがいかれていて、ネットをやっていてもつながったり突然切れたり…いらいらすることこの上なかった。
 だが、やはりさすがのADSL。早いねえ。


「も”ーーーーーーーーーー!!」
背後でゆめの叫び声がする。寝っ転がってDVDを見ているのだが、そのすぐ傍で同じく寝かされているたったがビービー泣いているので、それがよほどうるさいらしく、たったに怒りをぶつけているのだろう。
 勝手だぜ、ゆめさんよー。
 そういうお前も、わけもなく泣いているときはすっげーうるさいんですけど。背中に向かってささやいていみても、ゆめは聞いていなかった。
 そのうちたったも寝返り帰り、起きあがって一緒にDVDを見始めた。もっとも、こちらはDVDとそれを見ているゆめを交互に見て楽しんでいる。
 俺はそんな2人を見て楽しんでいる。

 今日見ているのは”トイストーリー2”2だぜ。いつもなら1の方をさんだすんだが、今日は2の方をさんだした。内容も覚えているようで、悪の帝王ザーグ登場の場面の前から準備万端、登場する瞬間に
「ごーあーいー(怖い)」と叫んでいた。
 俺は2の方が好きなので、これはこれでよい。問題は、この後何回このDVDを見せられるかだ…


 さて、DVDが終了した。次はお風呂だ。ガキは寝る時間。しかし、ゆめは”モンスターズインク”のDVDを捧げ持っている。次は早速それを見るということらしい。しかし、そんなわがままを許すわけにはいかない。
「ゆめ、今日はもう寝る時間だよ。お風呂に入って寝よう。」
 しかしゆめはあきらめきれない。かなわないとなると転げ回って大暴れ。転がりながらファンヒーターにも激突した。その衝撃たるや、地震かと勘違いしたセンサーがヒーター緊急停止させるくらいだ。いつまでも泣き続け、そのうち脅すような文句を言いながらの泣き方に変わった。仕方がないので、そっと諭すように話した。
「ゆめ!ダメったらダメだ!!」
 俺は優しく語りかける。
「いいか、人生にはな、思い通りにならないことだってあるんだ!世界はお前中心に回ってるわけじゃないんだぞ!思い通りにならないからって、いちいち泣くな!」
 さらにそっとささやく
「見終わったらお風呂にはいるって約束したじゃないか!お風呂だ!」

 先にお風呂に入っていたママからたったを受け取り、代わりにゆめを入れる。ゆめの服をはぎながら怒っていたことを教えると、
「さっきの怒鳴り声はそれか。きっと近所の人は夫婦げんかだと思ったろうね。まさか子供相手に人生語って叱ってるとは思わないモンねえ。」と言われた。
 確かにそうかも。

原則 05/2/8/(火)
 うちの学校の話ではないが、上司の命令にことごとく文句を言う教員がいる。あからさまに逆いはしないが、陰でいっつも愚痴愚痴言う。いや、結構逆らってもいるか。
 はっきり言おう。
 貴様は公務員だ、命令には従え。
 いやならやめろ。
 陰で愚痴愚痴言うくらいなら、その場ではっきり自分の意見を言え。
 それができないなら、何も言うな。

 こういう人が上司に対してだけ不誠実で、生徒や保護者に対しては誠実ですなどということはあり得ない。なぜなら人は、無意識に本音で行動しているからだ。こういう人の行動は、見ていて性根が分かる。人はこういう人間を信頼しないだろう。嘘をつかなければ信用はするだろうが、信頼を得ることはできまい。ましてや、こういう人が納税者に尽くす仕事に就いているようでは、いつまでも日本の教育界は良くならない。

 それに、自分の仕事に対するプライドは無いのか。貴様の羞恥心はどちらの方向を向いているのだ。生徒は教員をよく見ている。生徒と軽口をたたけることで信頼関係ができているなどと思ったら大間違いだ。

 俺は、こういう教員にだけはなるまいぞ。

05/2/7/(月)
 女性には、花に水をあげるがごとく、言葉をかけるのです。

悲鳴 05/2/6/(日)
「ぎゃーーーーーー!!」
「いだいーーーーーーーーー!!」

 今日も幼女の悲鳴が響き渡る…時刻は決まって午前8時。。
 事件は意外な場所で起こるもの。閑静な住宅街の一角にある、見た目はごく普通のアパートだが、その内部で日夜一体どんなことが行われているかは、隣の住人でさえ知ることはない。。
 悲鳴を聞いた付近の市民が通報するかもしれない。危険を承知で行為は続く。。
 子供の悲鳴だから、児童相談所に連絡が行くかも。
 あの部屋は確か、普通の親子4に家族が暮らしていたはず…
 一人はまだ生まれたばかり
 旦那は7時すぎにはつとめに出かけているはず…
 ということは、奥さんが子供に虐待を…
 妄想はふくらむ。
 上のお子さんは、車いすに乗っていた。体が不自由なんだ。あれは生まれたばかりの子供の悲鳴ではない。
 ということは、障害を持ったいたいけな子供に、まさか奥さんが虐待!?

 とかいって、ただ髪の毛をとかしているだけなんだけどね。
 それくらいで、この世の終わりみたいに叫ぶな、ゆめ!

家の設計 05/2/5/(土)
 今日は、家の設計打ち合わせだった。もう何回足を運んでもらっただろうか…毎度新しいプランを持ってきてくれるが、今回で間取りはほぼ決まった。2階には、ゆくゆくは2部屋に区切るつもりのロフト付きの10畳の部屋と2畳の屋根裏収納とトイレ、丸太梁を入れた5坪の大きな吹き抜けなど。1階は、約8坪(18畳弱)のリビングに、丸太柱や薪ストーブ、何年後かにはゆめの介護生活もできるような和室スペースもあり、その部屋のリフォームプランも併せて作ってくれた。そこは、ベットに寝たっきりになってもリビングの様子やお庭が見えるような配置になっている。介護と生活パターンを考えた、素敵なプランができあがった。しかも、設計担当の方たちは、ご自身も障害を持った子供をそれぞれ育てていながら、ゆめのために筋ジスの介護を紹介した本を勉強のために購入してくれようとしている。
 もう、なんでこんなにいい人たちにあえるのか、我が身の幸運を感謝しないではいられない。

 ママがごにょごにょ言っているのを聞いていて、ふと思った。
「ここで洗濯物をしながら、ここから子供たちの様子を見られる…。ここで作業すれば、みんなの様子は見れるね…」
 ゆめの介護ができる家の構造を基準に考えていると、それはそのまま子供たちを安全に育てることや、みんなが一緒に生活するっていう実感を得ることにつながっていた。適切な動線・目線は、介護と、一体感のある生活や子育てに共通だった。介護を考えた家造りってのは、家族に優しい家造りなのね。

 ところで、階段下のスペースは押入や作り棚だが、ここを俺の部屋にしてはダメかなあ…
 前のプランまでは共有スペースとして、子供たちと俺が一緒になってお絵かきや仕事ができる自然木の長い机が階段横にあった。そこを薪ストーブスペースに取られたため、別の場所に移動したのだが、間取りの関係で、せいぜい俺の仕事スペースくらいの幅になってしまった。
 実は俺はだだっ広い部屋というのが苦手だ。どう使って良いか分からなくなる。自分のテリトリーとして、はっきり境界線がある方が好きなのだ。共有スペースは、場所的にも広さ的にも良かった。今回のプランではちょっと狭いうえに、場所がキッチンカウンターの横なので、なんだか落ち着けそうにない。
 そこで、階段下に注目した。わずか1畳半ほどの広さだが、間違いなく俺のテリトリーになり得る。壁の向こうは薪ストーブだ、きっと冬でも暖かいぞ。それにゆめは俺を捜すとき、いつもトイレのドアをノックするが、そんな屈辱もなくなる。おまけに、ハリー・ポッターみたいで、いいじゃん。
 …いいんじゃない?なんか、すっごく欲しくなったぞ、階段下…
 

05/2/2/(水)
 ゆめは、『待て』ができない。タローでさえできるのに…
 ママが夕飯を作っているとき、良いにおいに誘われて、ご飯をせがむ。
 ママが
「待ってて」
というと、素直に
「はい」
と言うが、手に持ったお椀をすぐに差し出す。全然『はい』じゃない。
 そのうち待ちきれずにたったの頭をお椀でこんこんたたき始めたりする。ママが
「こら!」
としかると、ゆめよりもたったがびくっとする。
 困ったもんだ。

 ところで、ゆめのデリゾーンのかゆいは、市販の薬では治らなかった。でも、皮膚科でもらった薬をつけたら、次の日には腫れも赤みも引き始めている。
 薬には、『あたま』と書いてあるものと、『おまた かお』と書いてあるものの2種類があった。頭は良いとして、おまたと顔は、同じくスリなのか?
 もしかして、おまたをぼりぼりかいた手で顔もかいたので、同じ菌にやられたとか。
 女の子なのに、ちょっとやだな。

 ところでところで、たった出産の前からおつきあいのある看護婦さんから興味深いことを聞いた。
 たった出産の時、ママは最初病室にいた。いきなり出産が始まってしまって、病室はそく分娩室に変わった。どうも、もともとそこが分娩室だったらしいのだが、ゆめの時の病院では、病室・分娩前室・分娩室と段階を追って部屋を移動したので、俺としても心の準備ができていた。でも、今回は準備もくそもなく、しかも病室だと思っていたのが実は分娩室…おまけに前触れもなくたったの頭が出てきちゃったもんだから、当直の看護婦さんからは頭を押さえてまだ出させないようにいわれるし、でも、いくらおさえてもたったはずるずる出てくるしで、結構パニクった。準備が整っていざ出産というときには、俺はすっかりふぬけになっていて、ひたすらじゃまにならないようにママの頭の傍にいた。もうラマーズ法も何もあったモンじゃない。
 おつきあいのあった看護婦さんは、そんな俺を見て、やはり口唇口蓋裂の子供には愛着がわかないのかと思ったらしく、特別にへその緒を切らせてくれたらしい。
 愛着とかそういう問題じゃなくて、単に早すぎる展開についていけてなかっただけなのだが、そういう風に思われていたのは、チョット心外、かなり意外。ま、おかげでへその緒を切らせてもらえたから、良いんだけどね。
 


病気という良い経験 05/2/1/(火)
 昨日は、学校で教員向けに開講している『病弱教育』についての専門研修があった。年7回の最終回だった。
 今の病弱養護学校に赴任するまで『病弱養護学校』という存在すら知らず、ましてやもともと養護の先生でもない俺にとって、病弱教育についての講座は、非常にありがたいものだった。
 なにが印象深いかといって、どれもが重要で、かつどれもがまだ未消化で、すぐにこれとは浮かばないが、中でも特に印象に強いのは以下の3つ。
 一つは、『(成績などの)評価は、生徒が変わっていくためにつけるものである』ということ
 二つは、『教科指導で一番大切なのは、生徒が自分で学んでいけるような”勉強の仕方”を教えることにある』ということ
 三つは、『”病気であるという非常によい体験”と生徒に言わしめられる指導』が大切
だ。
 一なんかは目から鱗だったな。
 二も、前任校でも一部教員の間では常に議論があって、俺も学年主任として反対する先生を説得して原稿を書いてもらい、勉強の仕方の小冊子など作って生徒に配ったっけ。普通校でも養護でも、変わらないんだよなあと改めて思った。
 三は、俺自身がゆめや誠大の障害のおかげで様々な得難い経験(良いものも悪いものも含めて)をしてきている関係上、実感できている。子育ての最中は、通常ではあり得ない・考えられない理不尽な経験と、同時に健常だったらやはり得られない良い経験(人間関係や俺自身の成長)を、数多く得てきた。もちろん親として子供達に障害があって良かったとは言わない。でも、いま胸張って「子供が障害児でも俺たちは幸せだ」と言えるというのは、それだけの経験が得られ、それを自分自身に消化できてきたからでもある。マイナス面を見続けることは簡単だ。でも、それを含めて自分の肥やしにしていくことは、人生において非常に重要。俺はこの経験を元に、俺の生徒達にも養護に来て良かったと言わしめたい。もちろんゆめや誠大にも、同じだし。