2005 4月後半                


やけくそゆめ 05/4/28/(木)
 今朝は午前4時おきのゆめ。
 たたき起こされたのは俺。
 居間に行くというので連れてきてみれば、今度はねんねという。既に覚醒して眠れる状態でない俺は、うんざりして放っておいた。
 しばらくしてゆめの姿が見えないことに気がつき、かる〜〜〜く探してみたら、寝室に戻っていた。ママとたったがまっすぐ寝ている頭の上で、ママの頭に自分の足を、たったの頭の横に自分の顔を持ってくるようにねていた。
 コの字型…

 夕方、ママが遅れ気味に教室に行くと、まだお帰りの会が終わっていないらしく、おとなしく座るクラスメートと、帰りたいモードのゆめが帰りの挨拶を待っているところだった。
 いや、待っていたなどという生やさしいものではなく、帰らせろーの大暴れだ。
 誰が?
 もちろんゆめが♪

 先生はきちんとお帰りの儀式をしたかったんだと思う。でも帰りたいモードのゆめは、そんなのどこ吹く風。帰りたくて帰りたくてぎゃーぎゃー騒ぐ。
 さてといよいよお帰りのご挨拶となったときには、先生の
「さようなら〜」
の挨拶に、半ばやけくそで
「さおー
ーーなだあー!!!がおうあーー!!

 ほえるな、ゆめ!
 何でそんなに帰りたかったのか…

いろいろな幸せ 05/4/27/(水)
 『釣り馬鹿日誌』を見た。2〜3年前から『寅さん』にはまり、昨年あたりからはこの『釣り馬鹿日誌』にもはまっている。この良さが分かってきたということは、年を取ったということなのだろうか…
 特に今回のマドンナは、
櫻井幸子だ。
 見ないわけには参りません。
 おまけにCMはブレンンディーだ。ブレンディーと言えば
原田知世ちゃん。
 ダブルで見られて、う〜ん、幸せ…。
 それにしてもこの浜崎という男、よくもこれでサラリーマンをやっているものだ。映画の中の話しとはいえ、見ていてイライラしてくる。こんな奴が部下にいたら、ああして、こうして、けちょんけちょんにしてやるーーー
…でも、こんな風に毎日過ごしていられたら、さぞかし楽しいだろうな。

 さて、先日学校で転んでおでこにたんこぶ作ったゆめだが、全然平気。でも、今日はゆめの担任の旦那さん(は、本校で教師をやっているのだ)までもから、謝られちゃった。ゆめがいたずらして転んだのかと思ったら、意外やそうでもなかったらしい。まあ、どっちでも良いんだけど。医者にかかるようなのじゃ困るけど、たんこぶ程度ならたいした怪我でもないし。だいいち、、怪我すらしない子供なんてあり得ない。大いに怪我すればいい。
 でも、そう言えば俺も生徒が怪我したら保護者に電話を入れたっけな。前任校ではなかったが、こっちに来てからはけっこうある。自分が先生の立場だと電話するのも当たり前なのに、親の立場だと『いいよそれくらい』って思っちゃう。
 勝手なものだ。
 でもね、怪我できるくらい動けるって事なんだから、やっぱり幸せだよ。

 本校は今年、創立50周年。耐震工事があるので式典は来年だが、その準備は既に着々と進んでいる。俺の受け持ちは校内展示と記念品製作の総指揮だ。
 展示は今年一年かけて作り貯めておけばいい。ついでに他教科でも展示用の掲示物を取っておいてもらえば、いい展示になるだろう。くせ者は記念品だったが、そちらも何を作るか決まり、次は生徒に制作させるための段取りに入っている。
 記念品は、手漉き和紙のしおりだ。しおりには押し花で装飾もする。これは、中学部で作業学習を長年やってきた先生の発案だった。
 実はしおりは俺も考えたのだが、実用にするにはサトウキビやわらの手漉き和紙は弱すぎたので、あっさりあきらめていたのだ。でも、作業学習の先生の「ラミネートで綴じたら」という一言で、あっさり決めた。
 ラミネートね〜〜、その手があったか。さすがは作業学習の先生だよなー。
 何を感心しているかといえば、素材感や風合い、手触りを一番大切にする芸術家の目では、表面をパウチで綴じてしまって、触れない上にてかてかだなんていう状態を良しとはできないんだよね。だからパウチだなんて考えもしなかった。でも、実用を考えたら、確かにうまい手だ。
 んで、その原料を今一生懸命煮ているのだ。今回はバショウも使う。ちょうど良いのが学校の近所にあったのだ。
 ”しおり素材:天養産杉の木の皮・天養産バショウ・大東町産サトウキビ、押し花素材:天養産季節の草花”
ってなもんだ。
 原料を煮ながらものつくりに浸る。思考は、どの程度の煮具合なら小学生でも漉けるかな、高校生ならこのくらいで良いかな、チョット堅めのも作っとけば、アクセントになるな…
 もう、幸せ〜
 やっぱ俺は、職人なのかもしれないなあ。
 

いろいろある日 05/4/26/(火)
「うーわーーーん!」
たったが泣く。
部屋を覗くと、ゆめがたったの足首を持って、ぎゅ−−−−−ってしてる。赤くなって手の後もくっきり。こりゃー泣くわな。
「ゆめちゃん、いけないよ」
ママに叱られ、ゆめ不機嫌。

「ふう!ふん!」
なにやら鼻息の荒い声。
部屋を覗くと、今にも泣き出しそうなゆめが。その姿は、なぜか片側に傾いている。そして髪の毛は、ピンとひっぱられている。その先にあるのは、鼻息荒い、たった。。。
たったは、ゆめの髪の毛をわしづかみにして、思いっきり引っ張っていた。

もしかして、たった、仕返し…したのか???
ママに叱られ、たったにやり返され、ゆめ踏んだり蹴ったり。。。


昼間、ママの携帯に担任の先生から電話が。何事かと思って出てみると、
「すいません。ゆめちゃん、歩行器でころんでしまいました…」
どうやら歩行器で歩いているときに転び、おでこのあたりにたんこぶ出来たらしい。
「でも、違うところとかも痛がってましたから、大丈夫だと思うんですけど…」
転んだ後は冷えピタで冷やしてもらったらしいのだが、それが気に入ったゆめは、体中あちらこちらと貼って回したらしい。
こりゃーもう、痛くはないね。

そう、ゆめは女優なのです。女優なので、あちらこちらと痛がる演技もするのです♪
センセイ、早く見破ってね♪



夕食時、ご機嫌で肉じゃがを食べていたゆめ。にっこにこでお代わりしまくり。
ふと気がつくと、さっきまでにっこにこだった顔から笑みが消え、なにやら難しい顔つきであらぬ方向を見つめている。視線は俺の左背後、キッチンの入り口方向だ。ゆめはそちらを向きながら、
「いやーーー、あっちーーー」
と、盛んに訴えだした。
何事と思って振り返っても、当然誰もいない。でも、ゆめは一向に”お断り”をやめない。
だれがいるのか聞いても、答えてもくれない。

「こりゃー、いるな。」
「うん、間違いなくいるね。」
まーーーた、誰か来たらしい。試しにゆめにデジカメで写真を撮らせた。
結果は、見事に何も写ってなかったよ、やっぱね。
っていうか、写ってればそれはそれで怖いんですけどね。


ゆめのライオン 05/4/25/(月)
 今日は久しぶりに旧”のぞみ(”現”ひまわり”)にいったらしい。ママはそこで衝撃的な事実を知った。
 事実は、ある先生から伝えられた。
 先生の話の内容は、こうだ。

「ゆめちゃんがいるのぞみに配属になるって聞いて、とっても楽しみだったんです(この時ゆめは、のぞみ2年目となる)。私の中のゆめちゃんのイメージは、とってもかわいらしい女の子で、おとなしくて…でも、クラスにいってみたら、ゆめちゃんのトレードマークがライオンだったので、不思議だったんです(ちなみに1年目は”いちご”だった)。
それで、前からいる先生に、『なんでゆめちゃんのマークが”ライオン”なんですか』って聞いたんですよ。そしたら答えは、『今に分かりますよ』だったんですよ〜」

 そして、先生は知ったのだ。なぜゆめのトレードマークが”ライオン”だったのかを。
 そしてママは、裏でそんなやりとりがあったことを今更聞いて、非常にショックを受けた。

 それって、ゆめはやっぱり凶暴だから、どうせ”ライオン”がお似合いでしょって事?
 信じてたのに、”のぞみ”も、先生たちのことも。
 あんなに親身になっていろいろやってくれてて、感謝していたのに、裏ではそんなことを…!

 もう信じられない。
 なんてことなの!

 ママは、帰宅した俺に、怒りのすべてをぶちまけた。









 などという事実は全くない。
 いや、話しを聞いてきたのは事実だが、その事で別段思うところもない。
 だいたいにおいて既に書いたが、ゆめにライオンはぴったりだ♪
 素敵じゃん、”ライオン”。ゆめはやっぱ、肉食だよな。
 やっぱ分かってるよな、先生たちは。
 ママと夕食時に話しながら大笑いした。

 ちなみに、旧”のぞみ(”現”ひまわり”)にある”ライオン”のマークが貼られたロッカーは、今でもそのままだ。今はいったい誰がそのマークを引き継いだかのか。。ママは恐ろしくて確認できなかったようだ♪

障害と社会 05/4/24/(日)
 お出かけの途中で寄ったコンビニで、一人の男性を見た。
 彼はそのコンビニに寄ったとき、入り口近くでアイスを食べていた。
 俺が買い物を済ませて出てきたとき、彼はまだアイスを食べていた。
 ママが出てくるところを車内から見ていると、アイスを食べ終えた彼がママに話しかけた。身振りでフロントガラスに付けた車いすマークに対して何か言っているようだった。

 車内に戻ってきたママによると、彼は(きわめて簡潔に書くと)こういったそうだ。
「あのマークが付いているということは、障害者が乗っているのですか?」
「ええ。娘が筋ジストロフィーという病気を持っていて、歩けないんです。」
「実は僕もねえ、分裂病とか糖尿病とかいろいろ病気を持っています。今はこの近所にある寮で、仲間と暮らしています。病気を持っているつらさは、よく分かります。僕としてはお嬢さんに何かしてあげたいのですが、今33円しか持っていません。あなたはお金を持っていますよね?」
「ああー、ごめんなさい、今お金持ってないんです。でも、ありがとう。」

 要するに、彼はゆめに対して何かしてあげたい、おもちゃなりお菓子なりと買ってあげたいが、お金がないと。ママが持っているならそれをもらうか借りるかして、何か買ってあげたいと。
 彼は、方法として間違っているよな。この会話だって、知らない人が端で聞けば、相当”やばい”って感じただろう。実際、入店しようとしている人たちは、入り口近くでのやりとりを大きく迂回して入っていったし。でもさ、方法は間違っているけど、その優しい持ちは充分わかるぜ。

 
 高校に入学したての頃は、まだ放課後のデッサンをやっていなかったから帰宅が早かった。普通科に通っていた同じ中学の友人Sとよく一緒に帰った。
 ある日、Sの友人”A”も一緒になった。Aはやたらにがたいがよく、顔も割と強面だった。そして執拗にSに100円貸してくれといっていた。Aは今までもさんざんそうしてきたのだろう。友人Sがイヤそうに貸し渋っている顔を見て、俺はだいたいの状況は理解した。Aは、お金をおそらく借りっぱなしのうえ、全然返してはいないであろう。そしておそらく、こうやっていろいろな人に金をせびっているのだろうな。それは次の行動で分かる。
 Aは、なかなか貸してくれないSを見限り、今度は初対面の俺に貸してくれといってきた。
 初対面の人間に金をせびるなど、まともな人間のすることではない。この自然に出てくる”貸して”という言葉、相当手慣れている。
 俺は当然断った。
 後で聞いたところによると、Aは、友人Sに
「あいつけっこうけちな」と俺のことをいっていたという。俺は、こんな馬鹿な友人を持ってかわいそうにと、Sに同情した。(余談だが、中学の頃はホントに小心者で、悪い奴らにたかりの的にされていたSが、Aに対して取った態度は中学の頃には考えられないくらい進歩したものだった。俺はかなり感動したのを覚えている。)
 Aに対して”まともでない”と書いたが、病気なわけじゃない。いわゆる普通の高校生だ。でも、こうしたまともじゃない行動を平気で行い、なおかつ、まともじゃない考え方を平気でするのだ。そして、おそらくは普通に就職しただろう。こんな奴でも働ける職場は、日本には存在する。といっても、まともに働き続けられるとは思えないけど。

 今日のコンビニの男性の方が遙かに純粋で、遙かに”人間的”だと感じるのは、俺だけではないだろう。でも、彼には、安心して働け、普通の賃金をもらえる職場は、この日本には、(昔ほどではないだろうけど)あまりない。なぜなら、病名がついているから。彼をきちんと理解し、環境さえ整えば、”A”なんかよりも遙かにまじめに働くだろうと想像するのだが。

 大阪だったか、またばかもの(つまり馬鹿な若者)が事件を起こしたな。弁護士は、いつものように精神的な病名を付けて無罪を主張する気らしい。ハンマーだけじゃなく牛刀やアイスピックやらスタンガンまで持ってる。おまけにねらったのは、口ではなんとでもういうが、実際は無抵抗な幼児じゃねーか。これが計画的な犯行以外の、いったいなんだっていうんだ?
 でも、一般大衆はそれを聞いて、どう思うか。今までもそうだったが、病名を付けて無罪を主張するから、逆にそういう病気を持っている人は事件をやらかすと認識する。確かに病気を持っているおかげでいわゆる普通の判断が出来ず、一般的な常識から逸脱した反社会的な行動を無意識にとってしまう場合もある。
 だが、事件を起こしたときに正しい判断力を備えていなかったとしても、必ずしも病名が着くほどの状態であるばかりではないし、その一瞬の心神喪失状態なら、ある程度は俺たちだって体験している。詳しいデータは持っていないが、正しい判断力を備えていながら事件を起こす場合の方が、遙かに多いはずだ。

 いいかげん、精神疾患を免罪符にするのはやめてもらいたいのだ。こういう馬鹿な犯罪者と、馬鹿な弁護士がいるかぎり、コンビニの彼のような人が安心して働ける環境は、なかなか整わないだろう。
 残念だ。
 やっぱり先生じゃなく弁護士になるべきだった。


 いやっやっぱ、こういう事件を未然に防ぐのは教育力か。
 やっぱ先生で良いんだな。

新しい発見 05/4/23/(土)
 たったに歯が生えた。
 かまれると、すっごく痛い。
 のこぎりみたいにギザギザになった歯でぎゅーーーーーーーっとかまれると、思わず大声出ちゃう。 


こんなだ→







楽しいがっこ 05/4/22/(金)
あら?
今日は教室にゆめと先生しかいない。クラスメイトの彼はいずこ??
「お隣に出張中でーす」
そうですか。お隣に。お隣は頭もしっかりした教科クラスよねー…

「なんかね、ゆめ一人が残されて、一緒にいた子が他のクラスにいっちゃうってのが、やっぱ…。もしかしたらホントに仲良しの子がいて遊びに行ってたのかもしれないけどさー。男の子も多いしね、隣は。」
とママはいった。
ふ〜〜ん。
「今はお試し期間だからなあ。チェンジは2回まで3千円…
 じゃなくて、今のクラスが確定って分けじゃないからさ、しょうがないじゃん。」
「まあね。。」
「それにさー、教室にゆめと先生の二人っきりなら逆にラッキーじゃん。マンツーマンだなんて贅沢な。」
マンツーマン。まさに理想的?
いや、いろいろな意味で教育的には必ずしも理想的かどうかわからんが、独占して診てもらえるという観点からは、良い条件だよなー。


実家にたったの兜を届けた。明日あたり日がよいので、お袋が飾ってくれるだろう。
先日は実家に小さなおもちゃの鯉のぼりもあったようだ。
ゆめは、鯉のぼりに入って遊ぶという大胆な事を学校でやったらしく、この実家の小さな鯉のぼりの中にも入りたがった。しかし、それをするにはサイズがたりない。仕方なくゆめは鯉のぼりの口の中に腕だけいれて、
「いーだーいー」
とかやっていた。
それって、鯉に食べられたってこと??

いや、鯉は人を食べないし…
タローを呼ぶな、タローを。鯉は犬も食べんぞ。。
それみろ、タローだって体が大きいんだから、鯉の口にはタローのハソしかはいってないじゃんん。

無理矢理入れるなって!

急がば回れ 05/4/21/(木)
 今日は出張だった。県庁所在地にある県立高校で2時から会議。自家用車使用が認められないので、仕方なく新幹線で行った。本音を言えば車で行きたい。車なら学校を11時半に出ても間に合う。でも、新幹線使用だと、車をいったん家において、バスで駅まで行ってから何路線か乗り継いで行かねばならない。これだと10時前には学校を出なければならない。学校から直接バスと電車で新幹線に乗り継ぐ方法もあるが、これでもやっぱり10時頃には出ないとやばそう。どっちにしても授業に影響が大きい。たまたま今日は午前中に授業が入っていなかったから良かったものの、授業が詰まってる曜日だったら泣けて来ちゃう。
 今日は普通に出勤したが、ほんの少し事務仕事しただけですぐに出張。これで会議が終われば4時すぎだ。その後学校へ帰っても、乗り継ぎの連絡が悪ければ、着くのは最悪7時を回ってしまうだろう。ろくに仕事もしないで移動時間だけで一日終わっちゃう。これじゃあまるで給料泥棒だな。会場校への道のりを歩きながら、そんなことを考えた。やっぱ授業をしないと、働いた気がしないんだよなあ。
 
 まあ、ともかく、久々に発つ新幹線のホームからこんな光景が見えた。
 在来線のホームに滑り込んできた電車から、一人の男が走り出た。これはあれだ、「走る男」だ。
 
 スタートラインにずらりと並んだサラリーマン・おばちゃん・ご老体・(なぜか?)女子高生・「走る男」。スタートの合図を待つその姿は、ゲートインしたサラブレットだ。
 鼻息の荒い「走る男」。
 電車がホームに滑り込み…今、ゲートが開いた!
 目指すはホーム反対側の乗り継ぎ電車!その先頭車両めがけて、全員一斉にダッシュ!!
 と思いきや、ダッシュしたのは「走る男」ただ一人!
 階段コーナーを回ってまもなくゴール!
 あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと!先頭を行く「走る男」の手から何か飛び出しました!なんでしょうかあれは!?
 どうやら持っていた傘の本体部分が飛び出したようです!振り回しすぎましたね。傘本体は線路にまで落っこちてしまいました!柄の部分はしっかり握っています!「走る男」、落馬!落馬!惜しいー!!ゴールには手がかかっていたのに、結局駅員を呼んで取ってもらっている間に、他のみんなはそれぞれのゴールに向かってしまいましたー

 ジャージ姿で全力疾走の彼は、きっといかなる場所でも走っているのではないだろうか。自らの席を確保するために。
 でも、彼には悪いが、『急がば回れ』ということわざを、まさにこの目で見た気がした。


 ところで、今日はゆめの参観会だった。
 朝の体操を見たらしいが、ゆめはすっかり化けの皮がはがれているようで、
「ぎゃーー」
「ぎぇーーーーーーー」
「お”ーーーーーーーーーいーーーーーーーーーー!!」
とか叫びまくっていたらしい。それに比べてクラスメイトの彼は、日本語も分かるしとってもおとなしい。困ったもんだな、ゆめめ。先生は、もちろん口には出さないが、『吸い取られましたー』という顔をしていたようだ。
 ごめんねー、先生。。