kouen日記
演劇集団浜松キッド第24回公演 ○ と き : 平成13年12月2日(日) ○ 演 出 山田 利明 ○ 作 神谷さつき ○ キャスト ○ スタッフ ○ Special Thanks(敬称略) |
午前9時30分に足立さん倉庫に集合。アチコチから借り受けた軽トラとか、大石さんの愛車ボンゴブレンディに大道具類を積み込んでいく。今回は日曜日の夜公演、開演が午後6時で終焉予定が7時30分。ホールを9時30分には出ないといけないということで、バラシ(セットした道具類を片付け、小屋を現状復帰させること)の時間が取れない。ゆえに大道具類はとても簡素化され、積み込みも楽な訳で、スムーズな流れで足立さん倉庫を出発、小屋となるクリエート浜松に向かう。僕は光春さん運転の軽トラに乗る。小屋入りの時には皆テンションが高めになるもの。移動中も光春さんと稽古中にあったこととか、メンバーの内輪ネタ話しに花が咲く。本番への不安をごまかそうとしてるのかなぁ…。 午後3時ころ、家本さんが来て音響関係のセッティング。そして照明・音響のきっかけ合わせに入る。きっかけ合わせとは芝居中どのタイミングで照明や音をOn(またはOff)するのか、役者・スタッフともども確認する作業。多くの場合、実際公演する舞台と稽古場では広さが違うし、照明のあたり具合で役者の動きを変える必要が出てくる。が、今回は広い足立さんの倉庫で稽古ができたため、照明の関係で多少変更が出ただけで、これも実にスムーズに進んでいく。何か怖いくらいだ。 夕飯のおにぎり弁当食って、“はみがき促進連絡協議会”の活動。さらには舞台上及び客席に“国際霧吹き同盟”の活動を行う(何だか分からない人は静岡県発行の『舞台芸術公演情報』Vol6の春日太郎さんのコラム参照)。“国際霧吹き同盟”の日本支部長を自認(?)している僕は、自分の手でシューシューしなければ気が済まなくなっているので舞監の荒川さんから半ば強引に奪い取って任務を遂行する。 8時00分過ぎにゲネ終了。小返し(うまくいかない箇所をその小部分だけくり返し稽古すること)して台詞や動き、照明、音響のチェックをする。山田さんは明日仕事があって来られないため、演出から直接指示を受けるのはこれが最後。さらにいいものに昇華させようと、山田さんもガナリ(小屋入り後演出が役者・スタッフに指示を出すために持つワイヤレスマイク)で照明に負けないくらい熱く叫ぶ。 9時00分に翌日の打ち合わせを行い、小屋と出る。 |
いよいよ公演日!! 天気も良くなって、客足への影響は無さそう。しかし午後に浜松福祉文化会館で浜松放送劇団、なゆた・浜北で劇団MMKの公演が。さらには静岡スタジアム・エコパではJリーグチャンピオンシップ第1戦「ジュビロ磐田VS鹿島アントラーズ」(行きて〜)が行われる。お客さんを取り合わないか心配だ(客層が全く違うから心配ないか?)。 昼飯食って小返し、そして今日2回目のゲネ。流石にみんな疲れてきているのか、1回目に比べてちょっと集中力が散漫になっていて多少台詞や動きにミスが出る。が、逆にここで「失敗しやすいところ」の最終チェックができて良かったのかも? ダメ出しもらって、いよいよ本番残すのみ。ゲネでトチったところを注意しましょう、ね、音響の家本さん(ゲネで一番ミスってた)。 “国際霧吹き同盟”の活動を行い、小道具チェックしていよいよ開場。僕もう一つの気になること、チャンピオンシップ第1戦の結果を確認した上(なんで引分けやねん!)で、集中するための瞑想に入る。両手を合わせ、それを唇にあてて台詞を暗誦する。こうすることで渡辺泰世志から渥美大輔にシフトチェンジするのだ。さぁ、いよいよ開演!! 山道で乗合バスが事故を起す。嵐の中、2時間半も山中を彷徨った乗客と運転手は、やがて一軒の屋敷を発見する。そこには謎めいた執事と女性のお手伝いがいた。一晩泊めてもらうことになった一行だが、麓の街で起こった強盗傷害事件をきっかけに「この中の誰かが犯人では?」という疑心暗鬼から大騒動が巻き起こる。彼らがこの山に来た本当の理由は? そして強盗犯は何処へ? 騒動はやがて意外な結末に至る…。 嬉しいことに予想以上にお客さんが来てくださって、席を増やしたため開演時間が遅れる。が、芝居に限らず満員の客席というのはそれだけで盛り上ってくるもの。役者たちも稽古やゲネの時よりノリにノッてる。いつもと比べてテンポもいい。お客さんの反応も大爆笑とまではいかずとも、小気味良く笑っていただいている。良かった…。結果としては、本番がもっとも出来が良かったかな? 客出しで多くの方から声をかけていただく。楽しんでもらえたか? 満足してもらえたか? 是非じっくりご意見聞かせていただきたいな。辛口の批評だって大歓迎! キッドは「お客さんに楽しんでいただける」芝居を目指しているから、逆に「楽しんでいただけなかった」方の意見は貴重なんです。今後さらに成長するためにも是非ご意見聞かせてください(楽屋噺掲示板にカキコしてね!) 道具類が簡素化されているため、バラシも順調。午後10時30分から稽古場になっていた足立さんの倉庫で打ち上げ。無事公演が終了してキッドの3大○○(好きな言葉入れてね)である大橋さん、山田さん、荒川さんもホッとした様子です。 |