kouen日記

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演劇集団浜松キッド番外公演『死神の弟子』

 と き : 平成15年6月21日(土)・22日(日)

○ ところ : 21日 雄踏町文化センター イベントホール ・ 22日 豊岡村 花咲乃庄

○ 作 : 村 越 一 哲(浜松放送劇団)    ○ 演 出 : 山 田 利 明 

○ キャスト
 ・ 井 伊 加 減 … 岡 本 真規子 (雄踏) / 小 池 高 正 (豊岡)
 ・ 死      神 … 白 柳 弘 幸 (雄踏/豊岡)
 ・ お      吉 … 小 池 高 正 (雄踏) / 袴 田 光 春 (豊岡)
 ・ 銀      三 … 大 石 英 喜 (雄踏/豊岡)
 ・ 客   の   男 … 島 津  敬  (雄踏) / 渡 辺 泰世志 (豊岡)
 ・ ま   ゆ   み … 島 田 優 子 (雄踏/豊岡)
 ・ 石      山 … 畑 木 宏 支 (雄踏/豊岡)
 ・ 農      民 … 佐 藤  剛   (雄踏/豊岡)
 ・ 語   り   部 … 家 本 典 幸 (雄踏) / 工 藤 多都子 (豊岡)

○ スタッフ
 ・ 小   道   具 … 大 橋 隆 一     ・ 照     明 … 佐 藤  剛 & 山 田 利 明
 ・ 音      響 … 家 本 典 幸 (雄踏) / 大 橋 隆 一 (豊岡)

 ※ デジカメ不調のため取り合えず文章のみのUP。後日写真もUPします。


☆ 6月21日(土)

 北スポ終わって急いで小屋入りするとすでに会場は出来上がっていた。いつもは何も無いイベントホールが、掲示用ホワイトボードなどですっかり演劇スペースになっている。好きだなぁ、こういうの。格好つけずに何処でも演劇スペースになっちゃうのって無限の可能性を秘めててワクワクするよ。立派なホールとこういうとこでやる芝居、どちらも経験できるって嬉しいね。
 小屋入りした段階ではゲネプロもきっかけ合わせも終わっていた。“その他大勢”で台詞も無い「村人」役だからと言って、こんな人間が舞台に立ってええの?と思いつつ、“ひっさびさ”の舞台だから目一杯楽しもう。

 みんな楽屋に入って衣装に着替えたりメイクをしたり、各々準備をする。「死神」役の白柳さんは顔を真っ白けに塗り、目の周りは青くメイクをしている。怖いようなおかしいような(^0^)。過去何人もの役者が死神を演じてきたけど、ここまで凝ったメイクをした人はいなかったなぁ。白柳さんの死神は動きもしゃべり方も独特。これまでになかった新しい死神像で楽しい舞台になりそう。芝居の経験はキッド随一。さすがだなぁと改めて尊敬の念。一方、実質初舞台となる「井伊加減」役の岡本さん、「まゆみ」役の島田さんは緊張した様子。まぁまぁそんな力入れんと気楽に構えてなさい、って言っても無理か、俺も初舞台の時はそれなりに緊張してたし。
 作務衣を着て頭に手ぬぐいを巻き、敢えてメイクをしないで準備完了。舞台の準備を手伝うために舞台袖へ移動しようとしてハタと気付いた。楽屋から舞台袖に移動するのに、開場を待って並ぶお客さんの横を通っていくことになるではないか! 僕みたいに簡易な衣装で端役ならともかく、白柳さんのように凝った衣装の役者が開演前にお客さんの目に触れたら、あらかじめ手品のトリックをばらすようなもの。慌てて文化センター事務室に行って、大ホール舞台から客席を抜けてイベントホールへ出るルートを確保。いやぁ〜焦ったぜよ〜。
 で開演。そこそこの客入りで雰囲気もいい。
雄踏町教育委員会主催事業ということで教育長がご挨拶。 「子供たちに身近なところで生の演劇を観させてやりたかった。」 役者一同ビビる。プレッシャーを感じながら芝居が始まってしまえばそんなことを感じさせない。出番が終盤なので舞台袖の隅っこでゆっくり観ていたけど、けっこーみんなノビノビやってんじゃない。初舞台の2人もいい表情をしてるよ。もっとももう少し顔を上げてお客さんにせっかっくの可愛い顔を見せた方がいいと思うが。特筆すべきはやはり死神役の白柳さん。登場しただけで会場の雰囲気をガラリと変えてしまった。メイクのあまりの怖さに子供が泣き出さないか不安を感じていたが、逆に笑いが起きてたりして。
 観客のように観ていたら家老石山役で出演する
畑木が「渡辺さん、出るときに僕の横にいてくれますか?」と言ってくる。何で?と聞くと、「まゆみが苦しそうにするところで僕が切腹しようとするので止めてください。」と言う。より楽しい芝居にしようとアイディアを出す。いいねぇ。芝居の中心部ではないので気がついた人は少ないだろうけど、しっかり羽交い絞めさせていただきました。


☆ 5月13日(日)

 楽日である今日は豊岡村にある花咲乃庄での公演。現地でゲネプロはできないので、まずは小池さん家に集まり通し稽古をする。考えてみれば豊岡バージョンのメンバーでの通し稽古って完全にやったことなかったなぁ、それも凄い話しだけど。本日の配役で注目すべきは主役の「井伊加減」役に小池さん。曰く芝居始めて以来初の主役とか、意外と言えば意外。さらに「お吉」役に袴田光春さん。これまた味濃いのぉ〜。私と言えばいちおー台詞のある「客の男」。昨日のただの農民とは異なるので白いシャツに綿パンという衣装にする。本番直前ながら演出の山田さんから動きの変更が入るが、そこは長年一緒に芝居をしてきた連中で息があっているからすぐに対処できる。いいねぇ〜、こういうの楽しいよ。
 で、会場で移動。花咲乃庄はそいの昔庄屋も務めていた豪族のお屋敷を一般公開しているもの。画家や陶芸師など芸術家も個展を開いたりしている。そこの母屋の一角を芝居スペースに設える訳。これまた初めての経験で楽しい。もっとも場所が場所だけに照明も思うように吊ることはできない。上手と下手の袖で山田さんと僕が別れて操作することになった。本番は客の入りも上々。子供より大人の方が多いせいか、いつもとお客さんの笑いどころが違ったりする。こういったこともおもしろいのぉ〜。
 2日間に渡った公演もこれにて終了。正直言えばもっとちゃんと稽古を積む必要があったかとも思うが、若手連中のいい経験、ベテラン勢のいいリハビリ(?)になったかな? さて、これから秋公演に向けて走り出す
浜松キッド。請うご期待!!
 


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