静岡県西部地区の劇団(このホームページでは「浜松演劇界」と呼ぶ)で、自他共に認めるアマチュア役者として活動するなべが創設した“生涯学習推進志向レクリエーション的演劇活動体”。 諸事情により通常の劇団活動ができない役者、他劇団の人とも交流したいという希望を持つ役者、劇団の扉を叩く事に躊躇している人が気楽に集まって芝居の稽古を楽しむことができる、“芝居好きが集まるお祭りの場”にするべく活動を続けている。 アマチュア劇団の場合、1回の公演には2ヶ月から長くて半年の稽古期間を要する。アマチュアである以上、仕事や学校の関係で全ての稽古に参加はできないが、かと言って稽古を休めば代役が必要になったり、稽古内容を変更したりと少なからず影響が出る。欠席が多くなればその分稽古予定が遅れてしまい、共演者始め他のメンバーに多大な迷惑をかけてしまう。つまり役者として公演に参加する以上、少なくとも8〜9割は稽古に参加することが求められる。したがって仕事が忙しい人や子育て中の女性は役者として参加するにはなかなか難しいことになる。 ならば「参加できる時に行けばいい。」と思われるが、公演が近くなれば当然公演のための稽古になり、たまに顔を出す団員は代役ができればいいところ。どうしても足が遠のいてしまう。 同時に現在劇団に参加はしているが他劇団の役者とも交流したい、所属する劇団以外にも稽古の場が欲しいという役者さんはかなりの人数いると思われる。また、芝居に興味はあるのだけれど人前に出るところまでは勇気がない、でも芝居に触れてみたいという人も多いと思われる。 ならば既存の“劇団”の活動に囚われず、基本的には公演を主目的としないで芝居の稽古を“楽しむ”ことを重視した“レクリエーション”のような活動、敢えて不定期にすることで返って都合が合わせやすく、都合があった時に参加すればいい、そんな活動形態ならば、こうした希望もかなえられるのではないか。そんなところが発足の理由である。 ただし、“楽しむ”ことを重視した活動というと、とかく自分たちだけが楽しむ活動、つまり自己満足のみになりがち。そこを“みんなで芝居を創りたい”とか“演技が巧くなりたい”という上昇思考でカバーしていく。したがって「夢の島プロジェクトに行けば芝居を“やらせてもらえる”。」ではなく、「忙しい中だけど、みんなで協力して創り上げよう。」という考えを要する。 忙しいけど何とか芝居に関われる場はないかと探している方、少しでいいから芝居に触れられる場を欲している方、もっと芝居を楽しみたい方、他劇団の人と交流したいという方、こだわりやしがらみに関係なく、是非一度顔を出してみてください。 |